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【マテリアラーズ】 惑星を巡る素材集め屋が、大陸が全て消失した地球を再興するため、宇宙をまたにかけ、地球を復興する  作者: 紫電のチュウニー


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56th 捕縛した彼らをどうしよう

 メルハナを捕縛した後直ぐに艦内部の情報を収集。

 デカヤンスとジョーゴンがいる場所を聞き出し、直ぐにその場所へ向かった。

 メルハナから聞いた話だと、悪さをする奴らには思えなかった。

 ただ野放しにするわけにもいかず、適当な人員で処理する必要があるのだろう。


「私たち、どうなっちゃうんですかぁ……? お腹空きました……」

「アオアシラ。お菓子もってる。わけてあげて」

「えぇーー? 捕まえたばかりの人にですかっ!? いいですけどぉ……」

「そういえば少し、アオアシラっぽい喋り方ね……」

「ぃやったぁー! お姉さま方、ありがとうございますぅ!」

「それじゃ俺とセイソーで奥に行ってくるから。見張ってて。セイソー。防御よりの装備で行こうと思うけど

何がいいと思う?」

「狭い艦ですノデ、大盾使いがいいデショウ」

「わかった。必須装備《Required equip》大盾使い」

「承知いたシマシタ。メイン、タングステンシールド。生産惑星地球、一九六〇年製を装備シマシタ。

サブ、特殊捕縛銃、生産惑星シドー。二五七十年製を装備シマシタ」

「これで十分だろう。攻撃してくるかはわからないけど」


 大盾を構えながら、ゆっくりと艦内の作業場を目指す。古い艦で、ところどころ汚れており、掃除も行き届いていない。

 掃除用ロボなどを積んではおらず、極めて静かだ。

 大きさは小型だが、これを動かすにはそれなりの人員が必要だろう。

 それを三人で維持しようとしても難しい話だ。


「この中だよな。早く済ませてしまおう」

「しかし、父さんはなんでこんな宇宙艦を俺たちに任せたんだろう? これなら民間パトロールで済む

話だろう?」

「無意味な作業は与えない人デス。きっと事情があるのでショウネ」

「おーい入るぞ。無駄な抵抗はやめて抵抗してほしい。君たちの乗組員一人を拘束した」

「なな、なんでヤンスか!? びっくりしたでヤンス! 盾がしゃべってるでヤンス!」

「何ぃ!? 喋る盾は珍しい。高く売れそうだ!」

「……はぁ。あっちは大きいからそっちの小さい喋るやつを……あれ? 人じゃなくてサメ?」

「シャクシャクシャクっ。盾如きがこのジョーゴン様を捕えるだと? 笑わせてくれるわ。

やってしまえい、デカヤンス!」

「無理でヤンス。もうちょっとで物質を拾えるとこでヤンスから」

「何ぃ―!? 急いで拾うのだ!」

「……もういいや。硬捕縛網、射出!」


 作業をしているらしいデカヤンスは放っておいて、ジョーゴンに捕縛網を射出する。

 なんの抵抗もなく網にかかった……が。


「シャクシャクシャク。こんなの嚙みちぎってやる! ガジガジガジガ……硬い」

「当たり前だろ! 歯でかみちぎれるようなら捕縛網失格だ!」

「何でヤンスか。うるさいでヤンス……あれ? 盾じゃなくて人でヤンス。どっから入ったでヤンスか?」

「こいつはやたら呑気だし……はぁ。おまえらを捕まえに来たの。おとなしく捕まってくれるか?」

「メルハナはどうしたでヤンスか? まさか殺して……このひとでなしでヤンス!」

「何ぃ! メルハナを殺しただと!? 許せん。許せんぞー!」

「今頃奥でお菓子食べてるよ」

「何ぃ!? 奥でお菓子が待っているだと? そんな甘い挑発に乗るとでも思うなよ小僧!」

「お腹空いたでヤンス」

「……セイソー。麻痺弾装備を」

「アッモ、麻痺弾を装填シマス……撃っちゃってクダサイ。話が通じマセン」


 デカヤンス、ジョーゴンそれぞれに麻痺弾を撃ち込むと、セイソーにお願いして大きい縄を出してもらう。

 双方をぐるぐる巻きにして一段落した。

 

「はぁ……どっと疲れた。それにしてもこんな場所で宇宙漂流物質を回収して暮らしてるのか、こいつら」

「マスター! 大変デス。Cランク素材の反応がアリマス!」

「何だって!? それじゃ父さんの狙いはそれか! 民間パトロールじゃ任せられないわけだ。

元々が軍用艦だから、積んだままだったのをこいつらが乗っていっちゃったってことなのかな」

「エレヴィン様に通信を入れておきマシタ」

「セイソーが艦内にいればCランク素材は見つかるだろうし、これも回収任務で素材集めの足しに

なるってことか。父さんらしいな。しかしこいつら、何で素材を売らなかったんだろう?」

「恐らくですが、気づいていないカト」

「はぁ……それで、こいつらどうしたらいいんだろう」


 思案していると、エレヴィンの声がセイソーから聞こえてきた。


「よう。ちゃんと捕まえたようだな。そいつら廃棄予定物を積んだ小型の廃棄用軍艦一隻を

盗んだみたいでな。本来なら野放しでもよかったんだが、そいつには軍のマークがついてるからダメだと

文句を言うやつらが多くてな。悪いが軍用艦の行先を太陽にしておいてくれるか?」

「処分するのはいいけど、こいつらはどうするの? まさかこいつらも太陽に?」

「おいおい、そんなはずないだろう? そいつらはセイソーにイマージンコントロールをつけてもらって、悪さをしないようにしておいてくれ。といっても悪気があってやったことじゃないんだろうけどな。

その軍用艦が盗まれたのは、過酷な水星だ。人が形態変化しないと生きていくのが困難な場所だ。

ということで……エレットの部下にしてくれ。お前たちが惑星で活動中、艦を操作したり掃除したりする搭乗員が必要だろう? 罪の償いはそれで十分だ。後、手に入れた素材は自由に使っていい。どうせ廃品処分

するものだったんだしな」

「わかった。手筈通りやっておくよ。しかし、こいつらが部下か……気が少し重いな」

「ははは。まぁ頑張れよ。それじゃな」


 デカヤンス、ジョーゴンを見て再び大きいため息をつくエレット。

 二人を引きずりながら、レグアたちのいる場所へと戻るのであった。

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