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171th 惑星ミーストール付近

「マスター。エレヴィン中将から連絡が入りマシタ!」

「父さんから? 繋いでくれ」


 CCを倒し、惑星ミーストール付近へアクシズバリエーションを展開して直ぐ。

 セイソーより突如知らせを受け、一旦パープラー隊長に速度をぎりぎりまで落としてもらう。

 一体何処で何をしていたのだろう。


「ようエレット。調子はどうだ?」

「父さんこそ。一体何処で何してるんだ?」

「俺か? 俺はな……バカンスだ」

「はぁ? パープラー隊長が繋がらないって呆れてたよ?」

「ああ悪い。ただのバカンスじゃない。見張っている奴らがいてな」

「CC? さっきCCの戦艦に遭遇して、何かやってたみたい。鉢合わせたから戦闘に

なった」

「そうか……大方戦闘訓練機だろう。エレットたちが抑えた惑星シドーの密輸が効いている

はずだからな。そっちは別の部隊が大きく動いてる。巣箱を突いた鳥に、後ろ脚噛みちぎられな

きゃいいんだがな……それよりこっちの要件を伝えるぞ」

「これから、仕事なんだけどな……」

「惑星ミーストールの件だろう。俺も近々惑星アルバメデスへ行く。帰還したら

アルバメデスの探査に向かいたい。パルスナー君から面白そうな情報をもらってね」

「父さんが来るの? 他の仕事は?」

「そっちが最優先だ。そういえばエレハはどうした」

「乗ってるよ、この艦に」

「おいおい、危険な星に連れてくのか?」

「走り出しちゃったんだからしょうがないだろ? おまけにパープラー隊長まで……あ」

「自動航行に切り替えた。安定的な航路が確保出来ていてね……さて。

エレヴィン中将。一体何をしているのか話してくれますよね」

「お、おおパープラー君。元気そうで何より……おっと急がないと間に合わなくなる。

またな、エレット! パープラー君も元気でやってくれ!」


 そのまま通信が途絶する。

 ……何してるんだろう父さん。結局アルバメデスに来るって事しかわからなかった。


「父さん、仕事が片付いたらアルバメデスに向かうらしいです」

「……縄がいるな」

「えっ?」

「エレヴィン中将でも引きちぎれない縄が必要だと思わないか?」

「あの人に、効果ありますかねえ……」

「うーむ。そういった縄が出来ないか、ミシーハ博士に確認してみるか……」

「その姉ちゃんも勝手に飛び出したから厳罰ですよね」

「今回の目的地で一切の外出を禁じたから大丈夫だと思うが……血は争えないな」

「そうですね……そろそろ着陸予測地点を確認しておかないとですね。

アンネさんからの連絡を受けたら直ぐ報告します」

「わかった。私も配置に着くとしよう。フラー君も怪我は無いようだったからね」


 パープラー隊長は操縦席に戻ると、直ぐにアンネさんへと繋いでもらう。

……と思ったら繋がったのはガウス。

 割り込み通信か。


「よう。久しぶりだなエレット。お前の艦隊、見つけたぜ」

「久しぶりだガウスさん。元気そうだね」

「おいおい俺とお前の仲じゃねーか。さん付けはよせよ。それで、我が愛しのプリンセス

は何処にいる」

「愛しのプリンセスは止めた方がいいぞ。また振り出しに戻る事になる」

「そうか? 相変わらず細かい事を気にする奴だな。通信で話すのも味気ない。

一旦落ち合うか。俺の艦に来い」

「わかった。セイソーともう二名程連れて行くが、いいか?」

「レディーなら大歓迎だ」

「一人は女性だが一人は俺の上司にあたる。今は指揮下に入ってもらってるけど」

「構わない。茶でも用意して待ってるから横づけしな。それにしてもでかい艦で金がかかりそう

だ」

「そうだな……」


 アルバの事は話せないから伏せておこう。

 パープラー隊長とライチェ先輩を伴い、直接話をするべく、こちらも速度を落として航行中

のガウスの艦へ肉迫してもらった。


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