105th 紫電のステータス
紫電
gender 男
race テクノロジー・ヒューマン
age 二十
Physical Abilities renewal!
pow 300→330
dex 742→822
end 330→382
def 192→220
agl 545→600
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スキルページは特に変わってないだろうから、今はいいか。
ステータスを確認すると、久々だったからか、更新されていた。
これは、普段の行動がBOSに反映されたときに、その能力を数値化して表してくれる適合性
システムだ。
より強い者は強い肉体として行動できる。
俺の場合は……完全にdex特化型だ。
Physical Abilities……つまり身体的能力を一つ一つ紐解いていくと……。
pow……power。純粋な力。これは物を持ち上げたり、攻撃を繰り出したり、様々な物を身に
着けたりすると上昇していく能力。
dex…………dexterityは器用さを表す。あらゆる面で物事をこなす際に必要となる重要なステータスだ。
end……Enduranceは持久力を表す。これがないと直ぐばてたりしてしまうし、寝ても疲れが
取れない。
def……Defensesは打たれ強さを表す。防御力といってしまえば単純だが、部位事に本来は分かれる。
総じて全体的な打たれ強さを表すのがこれだ。
agl……Agilityは機敏さを表す。素早さとは違い、行動の走り出しの速さや、反応速度などを含めた
数値となる。これが高いからと言っても、単純に最大速度が速いというわけでは無い。
「レグアの数値も見てみたかったな。残りに十分くらいか。よし……」
BOSを使用すると、何もない空間で体を慣らす時間が設けられる。
これはセイソーが出発する前に、皆に説明していたからレグアもわかるだろう。
つまり……「全開で体を動かす時間! はっ!」
地面から高く跳躍し、空中で回し蹴りを放つ。
着地と同時に、踵接地した方とは逆の足で下段回し蹴りを斜め上方面へ放つ。
両手を地面につけて跳ね上げるようにドルフィンダイブ。
「よし! ばっちり動く! やっぱBOSの空間はいいな」
そのまま両手で着地し、大の字で寝た。
「しっかしニッキーのやつ、本当に戻って大丈夫なのか。まぁ本体じゃないから平気だとは思うけど……
BOSもいいけど、アルバをいじりたかったなぁ……」
そのまま少しうとうとしてきて眠りに着いてしまった。
連続的に事が動き過ぎて疲れていたのかもしれない。
わずかに夢を見ていた。
「お母さん、地球、地球のお話して」
「エレットはこの物語、好きね。遥か遠い昔、美しい自然と、多くの動植物がいた地球という
星がありました。人々や動植物は懸命に生きていました。幾度も争いを繰り広げながらも、人類は確実に
進歩、発展を遂げていったのです。しかしある時を境に海水が上昇。その海水は大きな渦となり、全ての
土地、建物を破壊し、飲み込んでしまいました。その場に残ったのは、海だけ。
土地も、建物も、何もかも。地底に発生したマグマにより溶けてなくなってしまいました。
この場所を破滅の絶対燃焼と呼び、誰も立ち入る事が出来なくなりました。
生き残った人々は多くはありません。ですが地球以外の星で、ひっそりと暮らしています。
いつかあの星へ帰れる事を信じて」
「すー……すー……」
「……ごめんなさいね。あなたを、いつかあの星へ返してあげることができるのかしら……」