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エルフとガイノイドの百合劇場  作者: B・T
モミジガサ編
287/343

シンギュラリティ 前編

 ライラックの病室にて。

 リリィは、シルフィのお見舞いに来ていた。


「いやぁ、前回は尺のせいで省かれましたが、ようやく私達の番ですね」

「そ、そうだね(こういう会話、何時ぶりだろう)」


 カーテンで周囲の視界を遮り、完全に二人きりとなり、リリィはウキウキとしていた。

 因みに、マリーはルシーラが気を利かせ、どこかへ連れて行ってくれた。


「……ところで、それ、こんな時でも読んでたんですね」

「まぁね、怪我で動けない以上は、少しでもできる事やらないと」

「(相変わらずか)」


 シルフィが読んでいたのは、ジェニーの墓より見つかった本。

 カルミアの町でも、こうして倒れてしまった時でも、時間を見つけては解読を行っていた。

 皆が頑張っている中で、自分だけダラダラとしていられない。

 そんな気持ちもあるが、本音は別にある。


「ま、本当は、何か最終決戦間近になると、何故かダウンしたり、戦闘不能になるから、その悔しさ紛らわしてるだけなんだけど」

「……」


 顔を曇らせるシルフィを前に、リリィは言葉を失った。

 考えてもみれば、確かにシルフィはよく最後の方で行動不能と成ってしまっている。

 しかも、今回は結構重要な局面だ。

 怪我でインターハイを逃した位落ち込んでいる。


「それに、よりによって、今回は不意打ちだよ、狩りは終わった後が一番危険、そんな基礎の部分でこれだから、情けなくて仕方ないよ」

「……え、えっと……あ、こ、これでも食べて元気出してくださいよ、ここに来る途中で、頂いたので」


 沼の底にでも沈みそうな程落ち込むシルフィのために、リリィは道中で貰った梨を取りだした。

 ナイフも一緒に取りだした所を見て、リリィが切り分けるつもりだろう。

 そう思った瞬間、シルフィの顔は青ざめる。


「……何ですか?その顔」

「いや、その、大丈夫、だよね?」

「大丈夫ですよ、これでも義体をアップグレードしましたから、変な物ができない事をお約束します」

「そんなこと言って、前は酷さがアップグレードされてたよね!?」


 最近作らせていなかったので忘れていたが、リリィの酷い料理がフラッシュバックした。

 しかも、最後に料理させた時も、大丈夫だと期待させておいて、妙な化け物と戦うハメになった。

 あれ以来、包丁一つ握らせたことないので、今の彼女がどうなっているかまでは解らない。


「流石に皮むいて切るだけでは、変な事に成りませんよ」


 そう言い、リリィは自信満々に梨を剥きだす。

 何時も刀を扱い、巧みな技量で戦っているだけに、実と皮の丁度境目に刃を入れている。

 だが、料亭の板前も感心しそうな技術を目にしても、シルフィの不安は消えなかった。

 何しろ、前回も途中までよかったのに、最終的にはヘドロみたいな物ができたのだ。


「はい、できましたよ!」

「……」


 笑顔で切った梨の置かれた小皿を、シルフィはじっと見つめる。

 小皿の上に乗る、ふたきれの梨。

 何故か全体がピンク色に変色しており、触った感じも、焼きリンゴよりも柔らかい感じがする。

 念のために言っておくが、残りの梨は、普通にみずみずしさの有る白だ。

 恐る恐るつまんだシルフィは、小皿の上まで持ち上げる。


「ねぇ、リリィ」

「……」


 冷や汗を流しながら、明後日の方をむくリリィを見て、シルフィは笑顔を向ける。

 その笑顔には、怒り的な物が感じられた。

 そして、持っていた梨は、自重で半分にちぎれ、小皿に落下した分は、落ちた卵のように潰れた。


「何を如何したらこんな事に成るの?」

「……解りません、ただ、お皿に盛りつけた途端変色しまして」

「……もう前世で人肉使った料理でも提供したりして、呪われてるんじゃない?……貸して、後は私がやるから」


 しかたがないので、リリィがカットした分は破棄し、残りはシルフィがさばいた。

 基本的に食事はシルフィが作っていたので、手際よく切り分けられる。


「うう、食事も用意できないなんて、何て不甲斐ない」

「良いって……それに、これからも私が作るし」

「そ、それは、これからも一緒に、いてくれる、という事で?」

「……」


 顔を赤く染めながら、シルフィは頷く。

 シャクシャクと梨をかじりながら、リリィはちょっとした覚悟を決める。

 今言うのは、不謹慎な事ではあるが、もう抑えられそうになかった。


「(今言うべきか?いや、タイミング的に、ちょっとあれだし……でも、戦いの後って言うのも)」

「……リリィ?」

「……あ、えっと、その……シルフィ」


 顔を赤くしながら、真剣な表情を浮かべるリリィに、シルフィは息を飲む。

 そんな彼女を前にして、リリィは懐の箱に手を伸ばす。

 ルシーラに渡されてから、ずっと準備していた物だ。

 意を決し、箱を取りだそうとするが。


「……あのザ……イームとかいう奴ムカつきましたね!!」


 最後の最後でヘタレになってしまい、話題を全く違う方向へ切り替えた。

 しかも、切り替えがあからさますぎたせいか、シルフィはちょっとがっかりした様子だった。

 もう仕方がないので、シルフィもその話に合わせる事にする。

 彼には、シルフィも思う所が有る。


「(馬鹿)……まぁ、私もあの人には思う所有るよ、リリィ達を人形だのガラクタだの、酷いこと言うよ」

「(私のヘタレ)ほ、本当ですよ」


 リリィ達の故郷では、アンドロイドは卑下されてしまっている。

 それを知っていても、彼の態度には頭に来ていた。


「……でもアイツ、リリィ達を差し出したら許すって言ってたけど、本当なのかな?」

「無いでしょうね……彼から見て、彼らは秘密の多くを知り過ぎた、大方、約束通り彼らのネットワークに接続したら、騙して悪いが、とでも言って、削除されるのがオチでしょう」


 婚約をぶん投げた事を全力で後悔しながら、リリィはシルフィからの質問にまじめに返答した。

 リングの存在や、連邦が異世界で行った事は、全て連邦の国民には伝わっていない。

 広まっていたとしても、噂や都市伝説程度にとどまっているだろう。

 少佐達が何を言いまわっても、信じてもらえるか解らないが、悪い芽は潰した方が身のためだ。


「それに、私としては、人類全員を電脳空間に押し込めるだけで、完璧な世界が出来るとは思えませんし、現実よりも体が動かしやすい以外で、メリットを感じませんね」

「そ、そう言う物なのかな?」

「そう言う物ですよ」


 リリィ自身、インターネットにさえ繋がっていれば、自分の意識を自在に電脳世界に移動できる。

 確かに、まるでゲームの中へ入り込んだような印象になる。

 その世界で可能な動きであれば、何時でもどこでも行える。

 だが、基本はそれだけで、仮にインターネットを開いても、普通にパソコンで見るのと変わらない。


「……でも、ごたくとか、そう言うの抜きで、私は単純に嫌かな、仮にその世界が、今居る世界と変わらない場所でも、私はこのままがいいな」

「ですが、そこに行けば、もう悲しい事なんて無いですよ、友人が死ぬことも、愛した人を、無くすことも、何も……そうなれば、幸せじゃないですか?」


 シルフィに対して、リリィは悪魔のささやきめいた事を言った。

 もちろん、本気で勧めている訳ではない。

 あくまでも、普通の人間の感性を提示しただけだ。

 しかし、リリィには解っている、それでも、シルフィはこの現実世界を選ぶことを。


「確かに、そうかもね、でも、それでも嫌だ、私は、リリィと一緒に、歳をとって行きたい……」

「ッ」


 セリフを言い終わったシルフィは、リリィの事を引き寄せた。

 そして、瞳に涙をため、リリィの事を強く抱きしめる。

 今まで多くの人を喪ってきた、その悔しさと寂しさが、一気に吹き出て来た。


「リリィは、どこにも行かないで、次の戦いも、必ず帰って来て……二人で……ううん、皆で、帰って来て、玉砕とか、特攻とか、絶対許さない」

「……はい」


 涙を流すシルフィの言葉に、リリィは優しく答えた。

 彼女の細い声色からでも、リンクする必要が無い位、どれだけ悲しいか伝わって来る。

 どんな罪も、罰も、一緒に共有して生きて行くと、約束した以上は、リリィも覚悟を決める。

 どんな敵が来ようとも、必ず家族みんなで帰って来ると。


「……あいつ等が、あんなに歪まなかったら、リリィ達は戦わずに済んだのに、何で、こんな事に成っちゃったのかな?」

「解りません、けど、先ほどの交渉内容では、どう転ぼうと、私達には戦う道しかありませでした」


 連邦政府は、何としてでもリリィ達を排除するつもりでいた。

 仮に、少佐達が自分たちの無事だけを考えた選択をしようと、リリィ達は生きるための戦いをする事に成る。

 この戦いは、どうあがこうとも避けられなかった物だ。


「……大丈夫です、誰が、どんな敵が来ても、必ず、帰ってきますから」


 力強く抱きしめたシルフィの身体。

 何時も見せる怪力やスピードを出しているとは思えない程、細く華奢な身体。

 正にエルフといえるような、きめ細かく、白い肌。

 絹のように滑らかで、本当の草むらのように柔らかな髪。

 そして、力強く、熱い鼓動。

 彼女は、シルフィは生きている。

 こんな何時死ぬかもわからない場所で、今も生きている。


「(一緒に逃げたい……このまま、二人で、静かな場所へ……けど、逃げおおせたとして、そこに何が有る?)」


 逃げたい気持ちで一杯になった、リリィの心。

 それでも、逃げた先で静かな余生を過ごせたとしても、シルフィはそれを望まない。

 仮に逃げられたとしても、連邦が勝利すれば、いずれその魔の手は伸びて来る。

 彼らの最終目標は、この銀河全ての有人惑星で、同じ事をするつもりだ。

 ならば、転々と逃げたとしても、いずれはまた戦う選択をしなければならない。


「(なら、ここで終わらせる、何もかも)……ッ!」


 決意を固めたリリィの耳に、緊急のアラートが響き渡った。

 時間が来たようだ。

 離れた二人は、流れていた涙をぬぐい取る。


「緊急、警報……」

「お呼びの、ようですね……シルフィ」


 悲しい眼で見つめて来るシルフィを前に、リリィは指輪を取りだす。

 もうヘタレも何もない。


「……リリィ、これ」


 かつてのシルフィの瞳のように、青い宝石のつけられた指輪。

 部屋の電灯に反射し、美しい輝きを放っている。

 ルシーラから貰った宝石を、丁寧に削った物だ。

 指輪を見たシルフィは、そっと受け取る。


「……シルフィ」

「ん?」

「みんなで帰って来れたら、これを、左の薬指に、はめて下さい」

「……うん、必ずだよ……愛してる」

「私も、愛してます、シルフィ」


 指輪を握りしめるシルフィに、リリィはそっとキスをした。

 お互いに涙を流し、無事を祈りながら。


 ――――――


 警報が鳴った後。

 補給とブリーフィングを済ませた大型艦三隻は、リングを抜け、シルフィの世界を後にした。

 目指すは連邦軍総司令部だが、少佐の知る総司令部は、既に撤収済み。

 移設された新しい場所は、少佐とその協力者達すら突き止められなかった。

 だが、以前の通信で、ある程度の場所は絞り込めた。

 相手がどうしかけて来るのか、それが解らない以上は、奥手に回るしかないが、ある程度の策は打って有る。


「……さて、奴らはどう出るか」

『こちらヴァーベナ、周囲を警戒しておりますが、異常は有りません』

『ライラックより各艦へ、異常なし、警戒を続けます』

「……ああ、頼む」


 二隻からの報告を受けて、少佐は顔に影を落とす。

 見張りとして待機していた敵艦も居なくなっているだけでなく、他に敵といえる物も見あたらない。

 静かすぎるだけに、恐怖が少佐を襲ってしまう。


「全艦、進路そのまま、警戒態勢を維持、どんなに些細な変化も見逃すな」


 通信を用いて、少佐は周辺に指示を下した。

 総司令部の有ると予想されるポイントへ向かうが、艦隊一つ見当たらない。

 嵐の前の静けさにしても、静かすぎる。


「……ッ!?前方に高エネルギー反応!巨大です!」

「何だと!?」

「最大望遠で、モニターに出します!」


 焦るクルーの一人が報告をした後、前方に有るデブリ帯より、巨大な艦船が出現する。

 いや、艦船というよりは、巨大な城。

 光学迷彩で覆われていた砦は、その姿を少佐達の前に表し、全員を驚愕させた。


「これが、現在の連邦軍総司令部か!?」

「大きすぎる、コロニーサイズ?いや、もっとか」

「総司令部周囲に、多数の敵艦を確認!既に艦載機が発艦しています!」

「この艦隊の規模……まさか、正式配備されている全ての戦力を集めたというのか」


 苦虫を食い潰したような表情の少佐に、次々嫌な報告がなだれ込む。

 出現した総司令部の大きさは、少佐達の艦艇全てを収容できそうな程巨大だ。

 三百メートル前後の大きさを持つ、連邦の巡洋艦が豆粒のように見えてしまう。

 それ程にまで大きな要塞と、大規模な部隊が、彼らの前に現れたのだ。

 立ち上がった少佐は、冷や汗を流しながら通信機を手に取る。


「各員に通達、作戦内容を確認する……まず、アリサシリーズとスレイヤーの部隊で、敵の前線を瓦解させる、他の者は、母艦の援護に集中せよ……頃合いを見て、ヴァーベナの主砲で一点突破、マザーの力を使い、敵旗艦の制御を奪う!」


 予めブリーフィングを行っていた作戦内容を、少佐は艦内放送で伝達した。

 そして、気つけも兼ねて、演説を始める。


「君達も既に目にしている事だろう、敵の圧倒的な物量差を……対して、我々の頭数は少なく、補給も心細い……だが!諦めてはならない!これ以上、連邦の侵略行為を、我々は黙って見過ごすことはできない!この銀河が奴らの手に渡る事は、必ず阻止するのだ!各員の健闘を祈る!」


 ――――――


 少佐の演説が終了した頃。

 カルミアはレッドクラウンへと搭乗し、機体の調整を終えていた。

 装備は身体の大きさを活かし、持てるだけの装備を持った。

 改めて複座式となったシートの前にカルミア、後ろにレッドクラウンが乗り込み、覚悟を固める。


「……今回は、アタシも前線に立てるんだな」

「うん、僕もそうだ、誰かに利用されるでもない、こうして、君と一緒に」


 先の戦争では、二人は利用されるばかりで、安定した活躍はできなかった。

 だが、今は違う。

 二人共自らの意思で、ここの戦場を駆ける事が出来る。


「……行こう、カルミア」

「ああ……AS-105-02カルミア、レッドクラウン・デビル、出撃する!」


 改修されたレッドクラウンを駆り、二人は戦場へと射出された。


 ――――――


 同時刻。

 デュラウス、ヘリアン、イベリスの三名は、ヴァーベナの甲板に立っていた。

 それぞれのエーテル・ギアに身を包み、星空のように輝く敵の姿を捉える。


「やれやれだぜ、ここまでとはな……新型の調子はどうだ?ヘリアン」

「上々、外す気がしない」


 大剣を担ぎながら、デュラウスは新型をまとうヘリアンを見る。

 黒よりの緑といえる色の装甲が目立つ、射撃特化型の機体『フロリスタン』

 装備はイベリスのような、大口径大火力ではなく、小口径で貫通力を重視した新型ライフル二丁。

 他にも、背部には連装式のマシンガンがマウントされ、愛用のハンドガン二丁も、しっかりと腰部に取りつけている。

 カルミアとヘリアンが合同で設計し、先ほどヴァーベナ内のドッグでようやく完成した。

 ようやく手に入れた新型に、上機嫌なヘリアンを見たデュラウスは、大剣を敵軍へ向ける。


「さてと、大暴れすっか」

「うん、全員、狙い撃つ」

「これで終わりにいたしましょう、人間だの、アンドロイドだの、くだらない喧騒を」


 それぞれ、守りたい大切な人の事を思い浮かべる。

 これが甘えだと、何と言われようとも構わない。

 生きるため以外にも、今は戦う理由なら山ほどあるのだ。

 その為にも、三人は飛び立つ。


「AS-105―03デュラウス、アカツキ、出る!」

「AS-105-04ヘリアントス、フロリスタン、出撃」

「AS-105-05イベリス、センペルビレンス、行きますわ!」


 ――――――


 その頃。

 シルフィとのキスを終えたリリィは、マリーと共にライラックの上に乗っていた。


「……お姉ちゃんと話、してきたの?」

「ええ、ちゃんと」

「……指輪も?」

「はい」


 リリィの返答に、マリーは落ち込むように息を吐いた。

 最愛の姉が、他人の物に成ってしまう。

 そう考えると、寂しい気もするが、嬉しい気もする。

 だが、その前に、一つ悲しい事がある事に気付いた。


「……リリィ、私達の場合も、姉妹になるの?」

「ええ、家族構成的には、貴女も私の義妹になりますね」

「そっか……でも、私、貴女とは、その……姉妹より、友達、に、なりたい」

「ッ……急ですね」


 プロテアスの兜のせいで解り辛いが、マリーの顔はかなり赤くなっている。

 それだけ恥ずかしがりながら、マリーはリリィと友人になりたいともし出た。

 リリィとしては、もう断る理由なんてない。

 確かに、以前までは目の上のコブのような存在だったが、一緒に過ごしてからは、いつの間にか友人と思えるようになった。


「……ま、それも良いですか……さて、無駄話は終わりです、助け合いの精神で行きましょう……戦友」


 そう言ったリリィは、一歩前に出ると、改修したエーテル・ギアを駆動させる。

 行動不能となったシルフィの機体、ストレリチアの武装を、一部拝借した。

 借りたのは、両肩部のバインダーと、主兵装の大型ボウガン。

 それらを急遽取り付け、射撃面での強化を行ったのだ。

 機能が良好である事を確認する彼女の背後に、笑みを浮かべるマリーが付く。


「ッ……うん、戦友!」


 武器を構えた二人は、互いに背を向け合った。


「AS-105-01リリィ・エルフィリア、スターゲイザー・オーガスタ!」

「マリー・エルフィリア、プロテアス!」

「行きます!」

「行く!」


 二人は、掛け声と共に飛び出した。




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