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着替共同

すごい久々に投稿します。

お久しぶりです。

未だに読んでくれている方がいるかは分かりませんが、何となくまた描きたくなったので更新します。

夏。それは水着の季節。

学生時代一度たりとも友人と海に行ったこともプールに行ったこともない(まず友達がいない)俺が女の子の水着を見る機会があるとすれば、それは授業の水泳ほどしか無かった。

そして、その機会が二度目の小学二年生の夏で訪れたのだ。


しかし、所詮は小学二年生の水着だ。見られるのはせいぜい女児のスク水だけ。

いくら女の子との交流が一切なかった前世持ちの俺でも、小学二年生女児のスク水に欲情するほど拗らせてはいない。

 つまり俺は小学生女児の水着などでたじろぐことはないということだ。

 まあ当然のことだよな。第一小学生相手にたじろいだりしているような変態は即刻社会的に抹殺されるべきだ。うんうん。


「それでは男子も女子も教室で着替えた後、ビニールプールに向かってください」

 連絡事項だけを伝えた先生は、一足先にビニールプールへと向かう。

「……ま?」

 社会的に抹殺されるかもしれん。


 ——い、いやいや、落ち着け俺。こ、こここ、こんなことで動揺するな。

 まだ思春期にも入ってないような小学生低学年の子供たちの集まり。着替えが一緒だからといって、何も思うところなどない。

 そして、中身が大人の俺も何も思うところなどない。

 つまり問題など一切ない。ただ同じ空間で男女が着替えるだけだ。……言葉にすると大問題にしか聞こえんな。


「それじゃ着替えよー」

「そうだねー」

「っ!?」

 何の躊躇いもなく、女子が服を脱ぎだす。

 それに対し、条件反射で目を背ける。

 いや、やましい目でなんて見ないし見るつもりもないけど、なんか見てはいけないような気がする。

 見たい見たくないの問題ではない。ただただ見てはいけないと感じる。

 凝視するのは論外、かといって意識的に目を背けていると逆に誤解されそうだ。

 最良の行動は、自然にしていることだ。

 そういつものように生活していればいいのだ。日常の風景を眺めるように、何の不純も混在しない純粋無垢な気持ちを持てば、自ずと普段の俺になれる。

 ここは日常。いつもの授業風景と同じ。そう思い込むんだ。

 ゆっくりと深呼吸をすれば、冷静に——。


「おい見ろよ! 女子チ●コついてないぜ!」

「ホントだぁ! なんでついてねえんだよ!」

「ちょっと男子! ジロジロ見ないでよ!」

「ぶほっ!?」

 深呼吸が途切れ、むせた。

 男子の茶化し。性に無知ゆえ仕方ないと言えば仕方ないのかもしれない。

 けど、なんで思ったことすぐに口にしちゃうかな君たちは?

 子供に自制心を問うのは大人げない気もするが、こちらの身にもなってくれ。

 日常という幻想から一気に現実へ引き戻され、再び心に動揺が生まれる。


 もうこうなれば、とっとと着替えてとっととプールへ向かおう。

 教室の隅で壁と一体化するかのように身を潜めて着替えよう。

「カケル? コソコソなにしてんだ?」

 そこへ、一人の刺客。

 な、なんでよりにもよってこのタイミングでくるんだ林太よ!? ――ってかなんで全裸!? 脱いだんなら早く水着着ろ!


「え、い、いやぁ、ちょっとアッチで着替えようと思って……」

教室の隅を指さし一時撤退を図る。

「ん? なんでハシッコで着がえんだ?」

心底分からない様子で林太は首を傾げる。

「な、なんとなく……」

本当はこの無知な集団の無秩序な更衣室(仮)から少しでも距離を取りたいからだ。それとなんか気まずいし、俺銭湯とか結構抵抗ある人間だし。

「へんなカケルだな。――いいからおまえもぬげよぉ!」

「あ、ちょ! ズボン引っ張んないでくれ!」

理性も羞恥心もない林太はなんの躊躇いもなく俺のズボンを引っ張る。その不意打ちに反応出来なかった俺は、コイツのされるがままに脱がされてしまう。

しかも不幸なことに、林太の指にかかってたのはズボンだけではなく、パンツも――。

――ズリッ!


勢いよく下げられたズボンとパンツ。

そして、露わになってしまう、俺の――。


「……か、――カケルのチ●コ、デケェええええええッ!!」

――息子。

林太の絶叫が更衣室に木霊する。


「それ本当なの、砂川くん!」

「水井さんはなんでそんな食い気味なの!」

水井さんの接近に対し、脊髄反射で股間を隠す。

あと言っとくが俺は平常時だぞ! 決してアレな気持ちになってアレにはなってないからな!

「なぁみんな見ろ! カケルのチ――」

「わぁああああああ!! 閉じろォ! その口閉じろォ!!」

純粋が故に、一切の悪気もなしに林太はそう呼びかける。だがそんなことはさせられない。というかさせてはいけない!


――同時並行に起こった緊急時に俺は本能的な対処しかできなかった。だから俺は、林太が口走ろうとしたことに気を取られ、息子のガードを疎かにしてしまった。

「あっ」

なんとも間抜けな俺の声とともに、息子が衆目の場で再登場する。

それも、水井さんの前で……。


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」


俺の悲痛な雄叫びは、空虚に響き渡っていった。


ウンコチンコで笑ってたあの日に戻りたい……。

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― 新着の感想 ―
[一言] うわっ!更新してる!やったヽ(´▽`)/
[良い点] お久しぶりです。  待ってました。 さっそく翔くんが振りまわされていて満足です笑
[一言] 待ってました
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