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リブレット  作者: 中西 ユウ
9/12

9

初めて食事に誘われた次の日彼女から

日にち、時間、場所と

真っ赤なドレスをきた写真が送られてきた。


俺は、

「わかった」とだけ返信した。


それから数日が経ち、

当日の彼女からのメッセージは、


「ゴメン。。今日行けなくなった」と言う


文字だけが届いていた。



ドタキャンなんてよくある話。


俺はまた「わかった」とだけ返信した。


その日から彼女の返信は、

すごい数の絵文字とスタンプで彩られた

文字だけになった。



それからも、写真はないが目がチカチカする

ような文章が1日1回送られてくる日が続いた。


そんな日が今は楽しく感じてる俺もいた。


彼女から突然メールが来てから4ヵ月が

経とうとした頃、俺は、こんな返信をした。



「俺にメールするくらいなら他のお客さんに

営業かけた方がいいんじゃない?

俺は店に行かないよ」



その日から彼女のメッセージは、来なくなった




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