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また、朝起きるとメッセージが来ていた。
今日は、メッセージと写真が添付されていた。
「新しいドレス。どーかな?」
黄色いドレスを着た彼女の写真と一緒に。
「お似合いです。」と、返信をした。
その日、彼女からの返信はなく次の日の朝には
「こっちは?」と、
黒いタイトな衣装を着た写真が一緒に
送られてきた。
例えるなら、峰不二子。
そのままを彼女に返信した。
その日彼女からの返信は無かった。
次の日の朝、また彼女から返信が来ていた。
そんなたわいもないメールに対して
俺は、
SNSにイイね!をするかのように
淡々と返事をしていた。
1ヵ月が経った頃。
ついに彼女の本性がでたメールが来たのだ。
「今月23日が誕生日なの。
今回が20代最後なので、一緒にお祝いしてくれないかなぁ❤︎1度だけのわがまま聞いて欲しい」
そう言う事か!
俺は勘の鈍い方でない。
「その日は、忙しいから無理だわ。
ゴメンね。」と、
仕事のせいにして断った。
俺は、この時点で彼女からのメールが
終わるのだろうと思った。
その日は、珍しく彼女から返信があり
「そっかー。。ざんねん。。
無理言ってごめんね」と
いつもなら、絵文字やスタンプでいっぱいの
メールだがはじめて文字だけのメールだった。
俺はそのメールに対して
「こっちこそ、ゴメン」と、
いつもの様に簡潔な返事をした。
その日彼女からの返信は無かった。