表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リブレット  作者: 中西 ユウ
3/12

3

また、朝起きるとメッセージが来ていた。

今日は、メッセージと写真が添付されていた。


「新しいドレス。どーかな?」


黄色いドレスを着た彼女の写真と一緒に。


「お似合いです。」と、返信をした。


その日、彼女からの返信はなく次の日の朝には


「こっちは?」と、


黒いタイトな衣装を着た写真が一緒に

送られてきた。


例えるなら、峰不二子。


そのままを彼女に返信した。


その日彼女からの返信は無かった。



次の日の朝、また彼女から返信が来ていた。

そんなたわいもないメールに対して

俺は、

SNSにイイね!をするかのように

淡々と返事をしていた。


1ヵ月が経った頃。

ついに彼女の本性がでたメールが来たのだ。


「今月23日が誕生日なの。

今回が20代最後なので、一緒にお祝いしてくれないかなぁ❤︎1度だけのわがまま聞いて欲しい」


そう言う事か!

俺は勘の鈍い方でない。


「その日は、忙しいから無理だわ。

             ゴメンね。」と、


仕事のせいにして断った。

俺は、この時点で彼女からのメールが

終わるのだろうと思った。


その日は、珍しく彼女から返信があり


「そっかー。。ざんねん。。

        無理言ってごめんね」と


いつもなら、絵文字やスタンプでいっぱいの

メールだがはじめて文字だけのメールだった。


俺はそのメールに対して


「こっちこそ、ゴメン」と、


いつもの様に簡潔な返事をした。


その日彼女からの返信は無かった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ