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真剣に読まないように。

にぶみ。

作者: caem




 ちくり。


 痛みが棘げ指した。


 じわり。


 滲む血潮。


 ぷくり。


 浮かぶ溜まり。


 ぱくり。


 吸わう指先。


 赤々と垂れる血液。


 まな板は強烈な包丁を携えて。


 人差し指を喰わう。


 鉄分が乏しい。


 それは当然のようにモニタを観て


 ゲラゲラと嗤う。


 奴は。


 何処からともなく


 殺気は漂い。


 怒りが煮えたぎるのだ。


 斯くして得物を携えり


 深く刺さった鬼包丁。


 真っ赤に染まるリビングルーム。


 後悔は押し寄せ頚に宛がう。






 ただ、微かな音が響き。


 私は横たわる。


 ごめんね。


 ありがとう。


 でも……


 愛していたよ。






 壁に飛び散る戦慄。






 窓の外から ──


 ── ずうっと視ています。




 血の涙を流しながら。






突発的にあげました。

(;゜∇゜)

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― 新着の感想 ―
[一言] 真剣に読んでしまいました。 ……わりと怖かったです( ノД`)… 思いつきでこれだけ書けるって、すごいですよ。 えびっ!!
[良い点]  窓の外から ──  ── ずうっと視ています。 が絶妙な怖さでした。しんみりしつつもゾワッとします。 短い言葉の中で細やかに描かれる赤が良かったです。 血の涙を流す状況が気になり…
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