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特捜seasons  作者: 神原 蜜
2/2

始まりは

「はあ、バシッと犯人倒して捕獲したい…。」


「女の子と遊びたい、寝たい…。」


「通勤したくない、引きこもってハッキングしたい…。」



「「「こんな学校なんかでの任務早く終わらないかなぁー。」」」


「こら、てめえら!!仕事しやがれ!!!」


ここは進学校の皇中学校。全国のTOP5に入る進学校として有名である。

何でもお坊ちゃまとお嬢様ばかりで莫大な寄付金もされているとか。


因みに俺、いや正確には俺たちは本職は学校の職員ではない。


これは悲しい悲しい左遷の物語である。



「たく、一緒に左遷されてしまった俺の身にもなれってんだ。俺が何したってんだよ。」


俺は皇中学校で用務員をしている葛城彰。本当は警察のある特捜部の班長である。

事件の検挙率は99%。部下が3人いるが、各々の特性を活かし解決してきたので俺は優秀な部下に支えられてきた…はずだった。


天はマジで2物以上与えられなかったのか、検挙率は良いのに普段の素行が悪すぎる。


まずはナツキ。ボクシング、テコンドー、カポエラーなどの格闘技を習得していて、運動神経が良いため犯人を捕まえるのはこいつが確実にやってくれる。


ただ欠点はこいつは頭に血が上りやすく、スイッチが入ると加減というものを知らない。

そのためほぼ捕まえた犯人は半殺し状態。

これが合気道とか柔道とか心も鍛えるのをやっといたら冷静さてものが手に入るのだろうか?

そんなわけで捕獲率が高いが問題児認定されている。


続いてハルト。こいつは顔の器量がかなり良く、心理学を勉強していたため人心掌握術に長けている。しかも変装と変声も得意だから潜入捜査と事情聴取はこいつの得意分野だ。


しかし!!こいつは重度の女たらしである。一時は東京各区に恋人がいるとかいないとか。

しかも、上司の妻とかでも美しければお構いなく手を出す。特性の人心掌握術で落ちた女は数知れず。そういえば俺の妻も誘惑されそうになってた。必死に阻止したがな!!

そのため上層部からの個人的な感情も含まれ問題児認定である。


最後にトウマ。IQ200の超天才頭脳を持つ。最新情報機器を使いこなして情報の収集をし作戦の構成はやつだ。ハッキングもお手の物で敵アジトのセキュリティなどはほぼ100%トウマが解除してくれている。


しかし!!重度の引きこもり体質でオタクである。これだけならまだ可愛いが、こいつはかつて仕事場となっている情報操作室、つまり自分の部屋からぜったい出ない。仕事で出てこいといってもボイコットする。おまけに前述したハッキングが得意というのもあり、そこで得た情報で上層部など様々な組織の人間の弱みになる情報を持っている。こいつは問題児というか危険人物認定である。


その3人の素行の悪さがだんだん明るみに出て上層部から俺の監督責任ということで皇中学校の特別任務、つまり左遷をされてしまったのである。


ナツキは体育教員の実習助手として、最近教員の暴力に対する目が厳しくそれを起こしたら即クビである。


ハルトは養護教諭として、先生、生徒及び保護者に手を出したら即クビ。


トウマは事務員として、学校に支給されているPCは教育委員会からの監査が厳しいためインターネットが使用禁止。


これを3人それぞれが万が一クビが適用されると、警察特捜部も退職になるのである。


素行が起こらないようにしなければいけない。


…胃薬足りるかなぁ。


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