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駄文

悩む男

作者: え-O

 その男は悩んでいた。

 自分がなぜこんなにも「不幸」なのかと。

 その男は来る日も来る日も悩んでいた。

 朝起きても、通勤時も食事をしてても、自分はなぜこんなにも「不幸」なのかと悩んでいた。

 ある時、学生時代の友人に飲みの席に誘われた。

 学生時代の友人たちの中に、親が死んだため、家族を養うために大学を中退した友人がいた。男は酒に酔った勢いで聞いた。

「君も「なぜ自分はこんなにも不幸なのか」と悩んでいるだろう?

 友人は答えた。

「生きるのに必死であまり考えたことはないよ」

 その時、男は初めて気がついた。

 悩んでいられる幸せに。

 仕事があり、食事をし、たまに酒を飲み、生活しながらも「悩んでいられる」幸せに。

 それを「幸せ」と呼ぶことに。


類似作品があれば教えてください。

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