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あいつに好きって言ってねぇ

カガミシロガネのしょうもないはなしぃ

 伝えたい事があっても、もう天国に行ってしまって伝えれなかった。

 後悔は先に立たず。なんて話はたまに聞きますが、これは白銀鏡の一つの後悔の話。


 20歳の誕生日。

 それはそれは一人の少年にとってはビッグイベントな訳ですよ。

 まあ何が変わるって今にしては大したことはないんだけど、当時は子供でいられる時間が終わるターニングポイント。

 そう思うだけで居ても立っても居られない。

 それだけで頭の中はお祭り騒ぎよ。


 ——その時は友人たちが鏡の誕生日のカウントダウンしよーぜって祝ってくれたんだ。

 ありがとうね。

 0時も近くなり河川敷でバカやってワクワクしながらその瞬間を待ってたその時だ。

 一人の友人が……。


「何かやり残したことない?」


 と直前で言いやがる。


 そんなもんねーよと言いながら、俺の頭の中は回想モードになった。


 あんな事もあった。

 こんな事もあった。

 感傷に浸りながら景色を巡らせた中に一人の少女が突っ立っていた。


 忘れもしない。

 学生時代、俺が心底恋した舞ちゃん。


 その子がずっと何かを訴えるようにこちらを見ている。(妄想)


 その時俺は思い出した。


「あいつに好きっていってねぇ」


 中高と片想いを続けてだんだけど、俺は奥手で結局伝える事ができなかった。


 なぜかやべえと思った俺は急いで友人達に頼んでその子の連絡先をどうにか手に入れようとした。


 でも結局、彼女の行方はわからず……。

 噂では受験に失敗し、誰とも連絡してないとかしてるとか。


 こうした後悔を片手に、鏡は大人になりました——。





 ……ああ、すみません。

 別に死に別れたとかじゃないですよ笑


 私が伝えたい事は、死ぬ事だけが人との別れを作るわけではないという事です。

 お互い生きていたって別れがくる事だってあります。

 なので、伝えたい事はそばにいる時にこそ伝えるべきだと私は考えます。


 伝えたい事……まだ腹の中に抱えている人、いませんか?


何言ってんでしょうねこの人。

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