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白銀鏡はおかしい

理性的患い

 ”おかしい”という言葉は、理屈から生まれるものではない。

 多くの場合、それは感情的な違和感から生まれると私は考える。



 ——例えば、やたらと人を傷つける言葉を投げる人がいる。

 皮肉や嘲笑で相手の弱点を突き、場の空気を壊す。

 また、他人の不幸を面白がるように語る人もいる。

 共感性が欠けているように見え、「壊れている」と評されがちだ。


 だが、そこにも理由はある。

 先に攻撃しなければ自分が傷つくと思い込んでいたり、他人を下げることでしか自分の価値を保てないと勘違いをする。

 あるいは、痛みの感覚が麻痺するほどの経験を積んできた場合もある。

 

 これは単なる一例に過ぎないが、理屈を立てて考えてみると、一見理解できないおかしな事例も、案外理解できる事がほとんどだと思う。


 ——そもそも”おかしい”と感じる瞬間は、心が相手を理解しようとする前に、距離を取ろうとした時だ。

 それは防衛反応であり、拒絶である。


 私は、自分をおかしいと口に(拒絶)する人間に、自分という人間を無理に説明する必要はないと考える。



 ——ですが、ここにいる皆さんは、きっと優しいでしょうから、私の事を拒絶などはしないでしょうね。


 でもダメですよ?


 私の事はどうか、——”おかしい”と思ってくださいね。

 

 私はおかしいと笑われ罵られる事に、ありがたいと思えてしまう、おかしな人間ですから。

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