表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

抗えぬ父

本当につまらないですよ?笑

 これは白銀鏡シロガネカガミ子供の頃のお話です。

 確か、小学生ぐらいかな?


 うちの父親はまあ絵に描いたような田舎の頑固親父って感じでクソ真面目な人間だった。


 いただきます、ありがとう、などの挨拶を欠かすな。

 靴を揃えなさい。大きな音を立てるな。常に相手の事を考え行動しなさい。食べる時は正座をしなさい。


 とにかく口うるさかった父親だったけど尊敬はしてた。

 言ってる事は正しかったと思う。

 正座以外は……。


 でもうちの一家は葬式などの法事で、皆が足を痺れさせて正座を崩してる中微動だにしなかった。

 て事で正座の件も一応結果オーライ。


 それぐらい俺の間は親父の教えが行き届いてた。


 ——ある日家族で飯を食いながらテレビ見てたら、

 話題のグラビアアイドルのA子さんがバラエティに出てた。


 このA子さんって人は、綺麗で巨乳で演技もできるし面白くてどこに出ても活躍できるすごい人だった。


 そのA子さんがバラエティの番組の中で誰かにいじられるくだりがあったんだよね。

 ただA子さんのキャラも面白くて、すごく怒りながらワーワー言い返しててすごい盛りがってた。

 バラエティをわかってる人だと思うし多分本気で怒ってないと思うけど……。


 その瞬間……。


 うちの親父が大激怒。

 なんだこの女はと。

 ギャーギャー騒ぎ立てて品がない。


 そもそもうちの親父って冗談が通じないからバラエティ見て怒るってのは日常茶飯事なんだけどね。


 そこで親父は俺に言う。


「鏡よ、将来結婚するなら母さんみたいな女性を選びなさい。このように口うるさい女性なんか選んではいかん!」


「……はぁ」


 こんな注意をされたのは初めてだったけど、変なタイミングで怒るのは慣れっこだったから俺は適当に返事をして聞き流した。


 でも俺は、その後に父親がボソッと呟いた一言を今でも忘れていなかった。


「……おっぱいは大きいけどやなぁ」



あんな親父でも男の本能には抗えませんね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
つまらないから、と連呼されたので、意外と面白かったです。いや嘘です。 最初から読みやすくて、スイスイ進むエピソード、引き込まれていきました。そういう親父いるよな〜と頷いて読んでいきました。人の家庭を…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ