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第2R「池崎拳闘ジム」

千葉:ところで,私をどこに連れて行こうとしてるんだ?


虎討:ンン〜??あぁ…言ってなかったな

池崎拳闘ジムっていうボクシングジムだよ


千葉:ボクシングジム…


千葉:あの、どうして私をスカウトしたんですか


虎討:お前はなんでも聞くよな……


千葉:す、すいません…


虎討:あの人が求めているボクサー像に当てはまってたからだよ。あとは俺個人で気に入ったからだ


千葉:あの人って…?


虎討:”池崎悠鬼”。池崎拳闘ジムの会長で俺の親父でもある。


千葉:えぇ!?親子!!!?


ドンッ(千葉を殴る)


虎討:義理の親子だ!!


千葉:理不尽……


千葉:そ、その人って何歳なんですか?ジムを立てるぐらいだから60代とか?


千葉の心:虎討さんの年齢から考えておじいさん説が濃厚なんだよなあ


虎討:いいや…31歳だ


千葉:えっ…???虎討さん何歳なんですか?


虎討:22歳だよ


千葉:えぇあまり歳離れてないじゃないすかあ!?

だけど31歳ならボクシングもう少しやれてたんじゃ?


虎討:そう思うよな。だがとある事故が起きてしまった


千葉:事故…?


虎討:あぁ……忘れられねえよあの事故が起こった試合……



虎討:あれは……7年前の試合…俺がまだ15の時だ……


(7年前の試合風景)


実況者:王者(チャンピオン)のフリッカーの嵐が炸裂ううううう!!!挑戦者耐えられるかああああ!!?


虎討ナレーション:当時24歳の現役の池崎は既に3階級制覇していた。そして4階級制覇を目の前にしたこの7年前の試合…


虎討ナレーション:王者はフリッカーの使い手で苦戦を強いられたが……


実況者:王者の顔が歪むうううう!!!!挑戦者のボディ!!!


虎討ナレーション:段々と自分のペースに持ち込み,勝機が見えてきた。その時だった


実況者:ああぁと!!!ここで挑戦者,王者の右を喰らったああああああ!!!


池崎:クッ……


実況者:しかしまだ立つううう!!凄い精神力!!!4階級制覇できるか!!!!!???


WBCスーパーライト級王者:ちっまだ立つか!!!いいぜ!!!今楽にしてやらあああああ!


実況者:王者が突っ込む!!!それと同時に挑戦者も拳を繰り出すううう!!!


WBCスーパーライト級王者:なっ!カウンターだと!!?まずい!!止めれn…!!!


池崎:当たれええええええええ!!!!


プツン


虎討:池崎は何かが切れた。そして…


ブシャアアアアア


(唖然とするWBCスーパーライト級王者と観客)


実況者:な,なんということか……挑戦者の左目から……左目から!!


実況者:大量出血ううううううう!!!!????


池崎の心:何が起こった……左目が見えねえ……なんでだ…


池崎の心:やべえ……4階級制覇が…見えねえ……


実況者:ここでレフェリーが止めに入る!!?

そしてドクターが駆け寄る!!ドクターストップかあああ???


ドクター:悠鬼,目を見せt…なっ!!!


レフェリー:どうですかドクター


ドクター:これ以上……というかこれから先の試合はほぼ

不可能だ


レフェリー:というと……???


ドクター:レフェリー…君は網膜剥離を知っているかね


レフェリー:な!!!?


(レフェリーが手を交差する)


実況者:レフェリーが手を大きく振ったあああああ!勝者は王者だああああああ!!!


池崎セコンド:くぅぅ池崎ぃ……!!!


(現代に戻る)


虎討:池崎は網膜剥離により左目を失明し,ボクシング人生に幕を閉じた。


千葉:網膜剥離ってなんですか…??


虎討:網膜剥離は眼球の内側にある“網膜”と呼ばれるものが剥がれる病気の事だ。どこが剥がれるかによって症状は変わるが,悠鬼の場合上が剥がれていたから症状の進行が早かった


虎討:そしてあの試合で王者の渾身の右を喰らったことによって完全に剥がれ,失明した……


虎討:俺は親父の目指した世界を目指しボクシングをやり始めたのさ


千葉:虎討さん……


虎討:そんなこと話してたら着いたぞ


虎討:ここが”池崎拳闘ジム”だ


千葉:う、うおおおお!?


千葉:ち、小さいっ!


ドンッ(千葉を殴る)


虎討:小さくて悪かったな!!!!


???:虎増…それがお前が見つけたボクシング志望の子か?


虎討:そうっすよ親父


千葉:ん、親父?ててて…てことは!!?


池崎:あぁ俺がこのジムの会長の池崎悠鬼だ


千葉の心:この人本当に30代!?若く見える……


池崎:早速だがお前の腕を見てみたい。来い……


千葉:は、はい!!!


(ジムの中の風景に移る)


池崎:それじゃあこのサンドバックを思いっきり殴ってみろ


千葉:は、はい!


千葉の心:こうかな…


ドッ


ドゴンッ!!(千葉を殴る)


池崎:なんだそのへなちょこパンチは!!?


千葉:いてええええ!?虎討さんの拳よりクソ痛い!!


(池崎が教え始める)


池崎:利き手の逆の足を前に出すんだ。右利きなら左足を前に出す。左利きならその逆だ。そして腰,肩,腕を使い,思いっきり殴る。殴る時は利き手じゃない手を遠くにやるんじゃなくて常に自身の前だ!!

でないとフルパワーの”ストレート”が出ないからな


千葉の心:ストレート…今までの賭博試合で聞いてきた単語だ……


池崎:さあ、やってみろ小僧


千葉:は、はい!!


千葉の心:ええと…足……腰……肩……腕…

そして利き手じゃない方は常に自身の前……


千葉:よし…やるぞ!!!


ナレーション:放て,渾身の1発!!!


第3話へ続く…

ちなみに,この物語構成を考える監督が存在しますが著作者はワタクシ紫芋であります!!

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