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即身仏  作者: 大村 仁
3/6

寺の秘密

お寺の秘密があきらかになります。

 嘘をついてしまった。出家した身では許されぬことだ。即身仏を見た後の儀式なんて何もない。この寺に代々、大切に守ってきた書物にはっきりと書かれていた。

この寺に来て、日が浅いころ、寺のことをもっと知りたいと思い、十数年間、開けられたことのない重い扉を開いた。そこには、長い間、誰も入らなかったのだろう。高く積みあがったほこりを払って、寺の奥へ進むと、たくさんの巻物が入っていた。

数百年前に書かれた巻物の中には、きっと、今では、現実的ではないことも書かれているだろう。私はそう期待していた部分もあったが、違っていた。実際に読み進めると、この巻物は、この寺の人が書いた日記ということがわかった。凶作が続き、町が貧窮している時期にどうすれば、この寺が、存続できるかということを金銭的な面も含めて、具体的に書かれた部分があった。

その中で考え出された案の一つが即身仏であった。即身仏は、体を張って、悟りを開いた僧侶の姿である。しかし、神秘的な力を持つことはない。はっきりと書かれていた。まあ、簡潔に言うと、日本全国から布施を集めるために利用したようだ。

 それよりも目の前にいる女性の笑顔に見とれている。白い肌。あなたを見つめていると、吸い込まれて、あなたの一部になってしまいそうだ。誰にも握られたことのないこの手。どうして、こんなことがわかったのだろうか。そんなことは、どうでもいい。どうやら罪を犯してしまったということだけは、わかっていた。


この物語は、私の創作です。

即身仏は、守るべき文化遺産です。

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