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田吾作村

    13話







「この辺で休憩しようか?一旦降りてー」


と、街道からちょっと逸れた林の中に車を止めて、後部座席のドアを開けてあげる。




スタートしてから平均時速(地球時間)60㎞/hで走って大体90分(テンプレ時間)


120㎞ほど走ったところで休憩にした。



ガーデンテーブル・イスセットを出して1.5Lペットボトルのコカコ○ラZEROを紙コップに注いでおつまみにポテチを出した。


彼女達は林の奥に消えていった。トイレだろう^^


車を一旦<便利倉庫>にしまい、ロードをして取り出せば、充電は満タンに戻って土埃で汚れた車体もピッカピカ!


悪路だったせいだと思うけど、思ったよりバッテリーを使ってしまった。




ナビもちゃんとこっち仕様になってたし、拡大すると路面状況や生き物の分布・敵対の有無までわかる親切設計でした。

おかげで平均60㎞/hなんて出せたわけだし、動物や魔物もひかずに済んだ。



2人はついでに、ウサギを1羽仕留めて来た様で耳をつかんで歩いてきた。


『はい、おみやげ!』


「そー言われても、俺解体なんて出来ないよ?」


『それくらいやってあげるわよ、作業できる所ある?』


と言うので、簡易流し台を出してあげると、ミリィの水魔法で水を流しながら手際よく血を抜き、皮を剥ぎ、肉を切り出した。


『肉を入れておく物ある?』


と聞かれたので、ジップロックを出して肉を入れ<便利倉庫>にしまった。


内蔵や骨は穴を掘って地面に埋めた。



「お疲れ様、軽くお茶しよう」


『食堂でもあんた飲んでたけど、この黒いの毒じゃないよね?』


「まあ、騙されたと思って飲んでごらんよ」


ゴクッ ゴクッ


『あら、さっぱりしてて美味しいわね』


「俺はお酒以外だとほとんどコレばっか飲んでるよ」



大昔の都市伝説を信じてて身体に悪いとか骨が溶けるとか言う人が居るけど、

飲んだものが直接骨を溶かす事なんかあるわけないし、

中学の自由研究でコーラと水と日本酒に豚の骨を浸けておいて実験したら

日本酒の方が溶けていたくらいである。

アメリカじゃカフェインが身体に悪いって言って、ペプシの方が売れてたり

コーヒーですらカフェインフリーの方が売れていたりもするけど

日本じゃカフェインを気にする人は少ないし運転するには目が覚めて良いと思う。



こっちの時間で90分で120㎞走れるなら、休憩10分入れて100分で120㎞

6時くらいまでは明るいだろうから

今2時20分として、次が3時30分、4時50分、5時70分と走って480㎞

ちょっとペースを上げられるところがあれば最初の村、田吾作村だったかな?

までは夜になる前に行けそうだ。



「あと2回同じペースで移動して6時頃に田吾作村まで行くよー。」


『@@! そんなに早いの?!』


「乗ってるだけじゃわかんないでしょ?w」


「はい、さっさと乗って! このレバーを引くとドアが開くからね」


実は危ないのでチャイルドロックをかけてあるから、内側からは開かない。








2回の休憩を経て、5時60分 無事、田吾作村に到着した。


薄暗くなっていたので、車も目立たず丁度良かった。




途中に1つピンクの点があったので、休憩場所をずらしてそこまで行き


<空間相転>用にポイント登録しておいた。




村の門まで歩いて行くと


[止まれ!こんな時間に何の用だ?!]


と、門番らしき男性に止められた。






「こんばんはー 俺たち新人ハンターで、面白そうな狩り場があったから

辻馬車から降りて狩りながら来たら遅くなっちゃったんっすよ」


う~ん、魔導車も買っておいた方が良さそうだな^^;


[ハンターカードを出して!]



3人してカードを出して、無事に町?村?に入れてもらえました。


「あっ。今からでも泊めてもらえそうな宿ありますかね?」


[ん?今の時期は混んでないからどこでも大丈夫だと思うぞ?]


「ありがとうございます」



地図アプリで検索して、一番近いとこに泊まる事にした





ーホテル田吾作ー




ダサっ!



でもホテルを名乗るだけあって、木造じゃなくコンクリートで出来た洋風の建物だった。



受付?フロント?に行って、2人部屋1つと1人部屋1つを素泊まりでお願いした。


ハンター等は1人で移動する事が多いので1人部屋が普通にあり、割安になっている。


2人部屋は300ロム、1人部屋は100ロムだ。



チェックインを済ませ、彼女達の荷物を渡し、それぞれの部屋に行き一休み。


「6時30分になったら食事に行こう」と声をかけておいた。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

   §







俺は今、神都の二門町に居る。


勿論<空間相転>で戻ったのだ。


魔導車を買いに来たんだが、高い物なので受注生産だそうですぐ買える物は売っていなかった。


中古でもいいので無いか?尋ねると、商工組合かハンター協会で聞いてみてくれと言われ



ハンター協会に行く、



昼間受付に居た人は居なくて助かった。



赤いハンターカードを見せながら


「魔導車が欲しいんだけど、どっかに無い?」


[ギルドの貸し出し用ならありますが、販売用は今のところありませんね]


との事。仕方ないので商工組合へ行ってみようかと思ったが時間切れなので戻った。






   §









夕食はホテルの食堂で食べた。


食後に明日の朝は5時にホテルを出て、途中で朝食を食べると告げ解散。



部屋に戻るとドアに鍵をかけ、いよいよ初めてのスキル発動です!



<秘密基地(セーフハウス)召喚>




およそ20秒後、目の前の壁にドアが現れた。


ドアを開けて中に入りドアを閉める



懐かしの我が家です。


時計を見ると午後9時20分、だいたい同じ時間なのかな?


パソコンを起動して、給湯器を入れて風呂にお湯をはる操作をしてから


内線で親に一旦戻った事を伝え、ひと月の間に変わった事が無いか?等聞いた。



ここに居る間、向こうでは時間が止まっててくれれば良いんだけど


そうもいかないのでさっさと話は切り上げ、


パソコンで口座の残高確認


\1,254,396,320-也



また、1等が当たる様に願いながらtoto BIGを買っておいた。





~お風呂が沸きました~


給湯器が告げたので入浴



やっぱり身体を伸ばして湯船に浸かれるってのは良いね~


ホテル田吾作には風呂はなかったし部屋にトイレは無く共同だった。


今夜はこっちに泊まって、明日の朝トイレに行ってから戻ろう。









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