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道連れゲット?

    11話









西町では男性2人組が降りて、男性3人と女性2人が乗ってきた。


それぞれ単独である。




♪チャラララ~~♪



メール着信音が鳴った



魔導車のロードノイズや風切り音でそんなに聞こえなかったと思うけど


女の子2人組には聞かれてしまったみたいで、キョロキョロしてる。



こっそりとスマホを確認すると


サプロム様からのメールだった。他にメール来るわけないんだけどね^^




エンプルから聞き出した女性声優達の出現予定位置をスマホのマップに印しておきました。


ピンクの点がそうです。出現時間順にナンバリングしてあります。


確認しといて下さい。人数は22名だそうです。




マップを確認してみる



「おおぉぉ~~!!」


やべっ!声出てた



画面から目を離して前を見ると?


新人ハンター2人組がガン見していた・・・。




『あんた、変わった服装してるよね?さっきの音なに?』


『マリちゃん、失礼だよ~』



さて、なんて答えようか?


お近づきにはなっておきたいわけだし、丁度良いきっかけかな?



「やっぱ聞こえちゃった?」


「あんま他人《ひと》に聞かれたくないから、もうちょっとこっちに寄ってもらえる?」


『何考えてるのか知らないけど、その手には乗らないわよ?』


「まあまあ・・」


『・・・?・・・』



「実は俺、サプロム様の使途なんだよね」


『何、ふざけた事言ってんのよ!』


「シーー!シーー!」


『あ、ごめん^^;』


「さっきのはサプロム様からの連絡なんよ」


ふたりは顔を見合わせている。


「ここじゃなんだし、そろそろお昼だから、食事をご馳走するんで食べながら証拠を見せるよ」


「二人も二門町で降りてダンジョン国へ向かうんでしょ?」


『なんでそれを!?』


「だから、声が大きいって!^^;」


『わかったわよ!それも含めてしっかりおごりなさいよ?!』


『マリちゃん、違う!説明ね!』








◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇





「さて、なんでもご馳走するけど、土地勘はある?おいしい店知ってる?」


『知らないから、まずハンター協会に行って聞いてみましょ?ついでに護衛依頼が無いか?確認します。』


「了解。で、ハンター協会はどこ?」


『あはは・・』


「しょうがないなぁ」



スマホのマップ検索をして


「あっちみたいだよ」


と、指をさし歩き出す。



『それさっきのやつよね?』


俺は笑って誤魔化し、さっさと進んでいく。



『ちょっと待ちなさいよ~』


慌てて走って着いてくる二人。





「ここみたいだね」


入り口前に立ったがドアが開かない


「あ、ここは自動ドアじゃないんだ^^;」


二門町のハンター協会の入り口は自動ドアではなかった。


『北町もそんなの無かったわよ?』


「俺が登録した始まりの町は自動ドアだったんよ」


『へぇ、あんた始まりの町から来たの?』


「まあまあ、それも含めて後で話すよ。さっさと聞いちゃおう」



俺たち3人が受付に行くと


[いらっしゃいませ、登録ですか?]


『あ、いえ ちょっと教えて欲しい事があって・・・』


[じゃ、ハンターカードを見せて下さい?]


二人は茶色のカードを出した。


[はい。あなたは?]


「え、俺も?」


「じゃあ、はい」


『えっ Cランク?!』


[はいOKです。で、何が知りたいんですか?]


「西の都までの護衛依頼はありませんか?」


[今は出てないですねぇ]


「了解です。じゃあ、この辺で美味しいランチが食べられるお店を教えて下さい」


[女の子も一緒なら<キッチンジロー>がお勧めですよ]


「僕たちこの町初めてなんで、そこまでの道も教えてもらえます?」


[ちょっと待ってくださいねぇ、今地図書きますから]



地図を受け取り


「ありがとうございました。食後にまた寄りますね~」



と、ハンターギルドを後にしてキッチンジローに向かう。


200mくらいの距離で道も2本隣の道だったので迷わず到着。



お昼時とあって、店内は混んでいたが待たずに座れた。


俺はここでも牛ステーキランチ400ロム也を注文


彼女達は、


『私はこの挽肉のトマト煮込みパスタのランチコースね』


『ちょっマリちゃん!450ロムもするよ?!』


『奢りなんだからいいじゃない』


「はいはい 何でもいいよ?」


『ほーらぁ ミリィも同じのでいいでしょ?』


『わ、私はセットの方で・・・』


「遠慮しなくてもいいよ?」


『いえいえ、私はこっちでいいです・・・。それでも300ロムだしぃ』


「コースには飲み物も付いてるみたいだから、ミリィちゃんは何か飲み物頼む?」


『わ、私は水でいいです』


「ふーん、まあいいか」


神都は山に近く水は豊富にあるので、一般的にタダで飲める。


注文をして、料理が来るのを待つ間に少し話しておくか。



「二人は<鑑定>は持ってる?」


『そんなスキル持ってたらハンターなんかやらないで商人になってるわよ!』


「まあ、そーだよね?^^」持ってないの知ってたしw



ここでコースの飲み物とスープが運ばれてきた。


とにかく赤い物にこだわったコースみたいで、


ピンクグレープフルーツジュースの様な赤い飲み物と


スープはミネストローネみたいなスープだった。


運んできた店員さんに、飲み物の持ち込みはOKかと聞いたところ


問題ないそうなので


「じゃあ、うちらはこれでも飲もうか?」


と、<便利収納>からコカ○ーラZEROとビッ○ルを出して


ビ○クルをミリィに渡す。


『何それー?!@@ ってか、どっから出したのよ?』



「サプロム様の使途だって言ったでしょ?信じる気になった?」


『・・・・・・・』


「今、この世界はある種の結界で覆われていて、神様が干渉できない様になっているんだ。」


「もう5年くらい、降臨されてないんだろ?」


『確かにそうなんだけど、そんな話全然知らないわよ?』


「この5年間、神々も他の世界で死んだ人をこの世界で死んだ子供に転生させたり


色々と手を尽くしたらしいんだけど、どーにも出来なくて」


『あーー!近所にそんな子供居たわー!!』


『あれってホントの事だったんだ・・・。


誰も信じなくて独りで町を出て行って無残な姿で見つかったらしいよ?』



「それでね、俺が使わされたってわけ」


『それってホントの事なの?』


「勿論!使徒云々は別としても、他の世界から来たって事は信じられるでしょ?」


と、飲んでるコーラのペットボトルをマリーに渡す。


『何この瓶の材質!柔らかいのに透明で・・。


きれいなラベルが付いてるのに字が読めないし・・・。』



「あ、ちょっとその瓶隠してね」


サラダが3人分運ばれてきた。


レタスとキャベツがこれでもか!ってくらい入っていて


キュウリ・トマト・茹でたブロッコリーが乗っている。


サラダだけでお腹いっぱいになりそうなくらい入ってる^^;


ドレッシングは聞かれなかったけど、2種類ボトルに入って付いてきた。


オイル&ビネガーとフレンチドレッシングっぽいやつだね。


「これをかけてごらん?」


とマヨネーズを自分のサラダにかけてから渡す。



『美味しー!癖になりそう』



「どお?信じた?w」


二人は顔を見合わせて


『信じるしかなさそうね』


以前の転生者は向こうの世界の物を持って来れなかったから証拠が無かったのが敗因だね。



「でね、この状態を作ったのが娯楽神アムートでね。女神リーフェ様は行方不明。

残りの神々は天界で色々対策してたんだけど、技能神エンプルが実はアムートのスパイでね、

ことごとく邪魔されてたわけよ。」


「で、その邪魔の中に、俺と同じくこっちに連れて来る予定だった娘達に何も説明せず、

適当な場所に現れる様にしてたってのがあったわけ。」


「その娘達を助けるのと、結界を壊すのが俺の使命ってわけよ!」


「Do you understand?」


『わかったわよぉ』


『で、それを私達に話してどーしたいわけ?』


「いい質問だね?」


「そう、ここからが本題なんだけど」


「まずはランチを食べちゃおうか?」



メインの料理が運ばれてきた。


俺のステーキは500gはありそうな塊でライスもどんぶり1杯付いた。


彼女たちのパスタは、思った通りミートソースなんだけど、


なんだけど、一人分が300gはありそうな大盛りだった。



こっちの料理は基本量が多いけど、運動量も違うし運動能力が高い分、代謝も違うのかも知れない。


日本に居た頃の50過ぎた体じゃこんなに食えないけど、今なら普通に食べられちゃうから不思議だね。


彼女たちもしっかり食べきっていた。でもちょっと苦しそうかも?w



ごちそうさまでした



「でね、急いで若返りのダンジョンをクリアしてこないといけないんだけど」


「独りで行くのも寂しいから、一緒に行ってもらえないかと思って^^」



『!』『!』


『最高レベルダンジョンじゃないの!私達じゃ無理よ』


『うんうん』



「そお?俺独りでも余裕だと思うんだよね」


「着いてくるだけでAランクになれるチャンスだよ?」


『@@』


「まあ、少しは戦ってもらうけどねーw」


「それに俺なら1週間かからないで西の都まで行けるよ?」


「どーかな?」



『ちょっと相談させて?』


と言って、二人で内緒話を始めた。










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