表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の神様に選ばれました。  作者: 松本 彰
第1章 世界の最底辺からこんにちは
6/68

5 巷で噂のアイツ

書き上げて投稿する時になってファイルが消える………。

良く聞く話題も我が身に起こると頭の中が真っ白になりますね。


一度書き上げているから、前との違いに悩むし………小まめの保存の大切さが身にしみます。


ーーーーーーーー

ステータスで自分のを見る時はただ単に『ステータス』

他の者(物)を見る時は、ステータス調べる鑑定の意味で『鑑定』としています。


会話で普通に話す時は「 」

姿が見えない時は『 』

心の中の会話は( )

会話ではなく心の中で思ってる事はカッコなしで表現しています。









初めての戦いが終わって、秀一は再び湖に向かってマップを確認しながら歩き出す。


湖に到着するまでに敵である赤い丸がいくつもあるが、取り敢えず一番早く、遭遇するであろう3個の赤い丸を鑑定する。


◆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 踊るキノコ

種族 キノコ

JOB 森の踊り子

LV 5

HP 30/80

MP 10/10


【スキル】

麻痺毒攻撃


【称号】

森の踊り子

魅惑のダンサー


【備考】

踊るキノコ。

麻痺毒攻撃で相手を動けなくして生きたまま苗床にする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◆


レベル5か結構高いな戦えるのか?

まぁいい、ヤバそうだったら逃げればいいし。


それにしても踊るキノコってなんだ?

もしヒップホップ系とかでムーンウォークとかしながら攻撃されたら笑いで戦えないかもしれんぞ。


そんなバカな事を考えつつ歩いていると、高さ60cm、柄が20cm、傘が1m位で赤に白い水玉模様という如何にも毒キノコっぽいキノコが3匹?(本)見えてくる。


「これまたベタだな。某ねずみの国のアニメにでも出て来そうだ。」


秀一が近付いて行くとキノコ達はいきなり左右に揺れだす。


「これが踊るキノコって奴か、昔フ○ワーロックってオモチャがあったけど、それのキノコ版か!」


揺れが段々大きく激しくなっていき、地面から足が出てくる。

さらにつばの部分が割れて触手のような腕になり、フラダンスを踊りながら毒胞子を撒き散らして近付いて来る。


「ああっ、フラダンスか……結構ヒネリが無くてつまらないな。動きは速くないしイケるか?」


毒と思われる胞子もキノコの周りだけなので、近寄らなければいけそうだ。

秀一は試しに落ちている拳大の石を拾いキノコに投げつける。

キノコは「きゅうっ!」という声を出して倒れた。


「は?これで終わり?弱すぎる!本当にLV5か?」


普通は離れた所からでも、風に乗せて胞子を撒き散らすので気がついた時には体が麻痺して、近付いて来るキノコの餌食になる事が多い。

そにため結構厄介者扱いされている。

今日はたまたま森の中は風がなく、胞子が下に落ちるだけだったので大丈夫だったが、本来風上から弓などで遠距離攻撃が必要になる。


残りのキノコも同じ様に石をぶつけて倒していく。


再び、湖に向かって歩き出すがこの森にはキノコが多いのか、かなりの頻度でキノコが襲ってくる。


踊るキノコの動きは様々でサンバを踊ったり、ヘッドスピンでひだから胞子を撒き散らすキノコ、更には本当にムーンウォークをするキノコまでいた(前後が判りづらいので面白くなかった)。


ゾンビでも無いのにス○ラーは無理があるな。


そんなバカ事を考えつつ森が開けて湖に到着する。

到着するまでに倒したキノコが20匹?(本)位になった。





湖の水は澄んでいて水底の方まで見える。

マップでは判らなかったが、かなり大きく全体がみえない。

対岸も見えず向こう側は山が見えるだけだ。

川の源流になっているようなので、地下から水が湧きだしているのだろう。


景色は良く、湖の周りは芝生のようになっているのでピクニックにもってこいのロケーションだ。

来るまでに魔物の相手をしないといけないという注釈は付くが。


「マップで見る限り近くに敵の反応は無いな。ちょっと休憩するか!」


(お腹が空いてきたな、ご飯を食べたいがどうすりゃいいんだ?まさか狩った魔物を食えって事は無いよな?)


どうするのか考えていると頭の中で次々と食べ物が思い浮かぶ。

次にどうするのかやり方が何となく判るので、その通りに試してみる。


左手の中の水晶に集中しながら、頭の中で食べ物を考えると色々な食べ物が思い浮かぶのでその中から食べたいものを決める。


すると左手に光の粒が集まり、光が収まると手の中にハンバーガーがあった。


ピエロなハンバーガー屋さんの物では無く、日本発祥のハンバーガー屋さんの物で、気を付けて食べないとたっぷり入ったミートソースがこぼれて手が汚れてしまうヤツだ。


「なるほど、これが在るものを創造する力か。」


思ったよりも力は必要なく、ここに向かうまでに倒した魔物の魔石(魔素)で十分創り出せる。


やり方を覚えたので、ついでにポテトとコーラを創り出す。


「やっぱりハンバーガーにはこの組み合わせが正義だよな!」


少し物足りなかったので続けて何個かハンバーガーを創る。


「実際に数十個は出せる位の魔素を回収してるから、ご飯に関しては心配無いな。」


殆どの異世界モノの話には、食べ物の問題は切実に語られているので、実際にこの力はとても便利で使える機能だ。

「本当に食えるのか?」という罰ゲーム的度胸試しをせずに済む。





お腹が満たされたので、景色を眺めながらノンビリと休憩していると、不意に背中に『ぽよん』という感触があった。


「全然警戒してなかった!マップにアラート機能を付け加えた方が良いな。」


慌てて後ろを振り返ると、そこには30cm位で色は無く透明だが、某竜の冒険の序盤に出て来る様な不定形のアイツが居た。


「うおっつ、その涙線形のイカしたボディはまさしくスライム!」


そう言ってる間にもスライムは『ぽよん、ぽよん』と体当たりしてくる。

全く痛くないのでちょっと癒される。


「鑑定!」


◆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 森スライム

種族 スライム

JOB 森の掃除屋

LV 1

HP 1/1

MP 1/1


【スキル】

消化吸収


【称号】

森の掃除屋さん


【備考】

なんでも食べる。

攻撃力が殆ど無い為に死骸など無抵抗のモノを好んで食べる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◆


「弱っ!さっきからの体当たりが精一杯の攻撃かよ!」


これはもうアレだな!

テイムしてペット的な癒しのアイテムにして心を癒されよう。


左手の中の水晶に意識を向けて、テイム出来るか調べる。


テイムは………出来るな!

でもこのステータスじゃすぐに死にそうだな。


(おい、マニュ出番だ!どうにか出来ないか?)


『仕方ありませんね、まずは体の中の核を壊さないように取り出して下さい。』


「よし、核だな?どこに……ああこの豆粒みたいなヤツか。」


透明のスライムの中に、大豆位の大きさの物がふよふよと浮かんでいる。

スライムの体に手を突き刺し核を取り出す。

すると透明の体が崩れて水が落ちたように地面に広がっていく。


(大丈夫だろうな?死んでねぇだろうな?)


『大丈夫です、核が体から離れた為に構成する力が無くなっただけです。それではお預かりします。』


手の中のスライムの核が消える。


『…………………出来ました。それではテイムをして下さい。』


再び、手の中に現れるが、さっきの核を白金の金属で覆われて鈴のような形になってる。


手の中の核を握りしめ、テイムを試す。


(われ)こそは、汝の主(なんじのあるじ)にして共に生きるモノなり、今ここに誓約の契り(せいやくのちぎり)結ばれん!テイミング!」


手の中の核が光に包まれ、見えない細い糸のようなもので自分と繋がるような感じがあった。


光が収まると手の中の核は何も変わってなかったが、繋がった感覚は残っていた。


「成功したみたいだな。鑑定!」


◆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 ーーーー

種族 スライム

JOB 獣魔

LV 1

HP 1/1

MP 1/1


【スキル】

消化吸収

白金(ミスリル)の防御


【称号】

星見秀一の獣魔

森の掃除屋さん


【備考】

なんでも食べる。

攻撃力が殆ど無い為に死骸など無抵抗のモノを好んで食べる。

核を白金(ミスリル)で防御しているので物理、魔法防御に優れている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◆


名前が消えてるな、名前を決めろって事か。

獣魔になってるから成功したみたいだな。

HPとMPが変化がない!弱っ!マニュがどうにかしたんじゃなかったのか?

……ミスリルの防御ってさっきの白金の金属ってミスリルなのか?


『ステータス表示はかなり省略してありますので見えないだけかと。』


(見えないと意味がない、これは改善だな)


再び左手の中の水晶に集中してステータス表示を新たに考える。


「よし、こんなもんか。まずは、自分のステータスを見るか。」


◆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 星見秀一 年齢 16

種族 神(人)

性別 男

JOB 創造神 (なんちゃって)

LV 1

HP 63/63

MP 32/80


STR(攻撃力) 20 DEF(防御力) 25 AGI(素早さ) 35

EVA(回避率) 100 INT(賢さ) 80(999999) DEX(器用さ) 50

MAT(魔法攻撃) 30 MDF(魔法防御) 50 LUK(幸運値) 5


【スキル】

創造神の左手

神の癒し(気休め程度)

獣魔術


【称号】

貧乏籤を引き当てる男

獣魔術師


【信仰心】

極悪人の持つ良心


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◆


成功したみたいだな。


年齢と性別が入って……おっ、HPとMPが上がってるな。

MPの方が上がってるのは創造の力を使ったせいか?それとも魔石(魔素)を集めたせいか?


『創造の力を使う時に魔力が必要になりますのでそのせいかと。魔素はあくまで変換されるエネルギー源ですので。』


攻撃力とかのパラメーターも表示したから、LVで敵の強さを判断するより戦うかどうかの判断がやり易くなるな。

INTの( )の数字は水晶の記録かな?この世界の全ての情報って言ってたからMAXなんだろう。


スキルに獣魔術が付いて、称号に獣魔術師が増えてる。

さっきのテイムのお陰だな。





「それでは早速お待ちかね………のその前に!」


(名前を決めないと、どうするか?)


『ミスリルのスライムですので、ミ○ライム?』


(伏せれてないし、その名前は危ないから止めろ!今の状況じゃ全然笑えんわ!)


『ここは洞窟ではありませんよ』


(古典文学にケンカ売りたくないわ!)


「もういいわ、(レーク)のスライムでレークライム。通称レクで。」


『発想が私とあまり変わらないような感じがするのですが。』


「知らない、聞こえない。さくさく行こう。どうすればレクは元に戻るんだ?」


『体の構成は水ですので、核を湖に落とせば大丈夫です。』


手に持ったスライムの核を湖に落とす。

しばらくすると前と同じ様に涙線形のスライムが湖から上がって来て俺の前でポヨポヨと左右に揺れている。


「可愛いな!鑑定!」


◆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 レークライム(レク) 年齢 1

種族 スライム

性別 雌

JOB 獣魔

LV 1

HP 1/1

MP 1/1


STR(攻撃力) 1 DEF(防御力) 1(160000) AGI(素早さ) 2

EVA(回避率) 3 INT(賢さ) 1 DEX(器用さ) 5

MAT(魔法攻撃) 1 MDF(魔法防御) 1(200000) LUK(幸運値) 100


【スキル】

消化吸収

白金(ミスリル)の防御


【称号】

星見秀一の獣魔

森の掃除屋さん


【備考】

なんでも食べる。

攻撃力が殆ど無い為に死骸など無抵抗のモノを好んで食べる。

核を白金(ミスリル)で防御しているので物理、魔法防御に優れている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◆


「ブッ……防御力の1はレク自身としていいが、ミスリル補正で物理が16万?魔法が20万⁉……俺の防御力は何なんだ?と言いたい!」

『伝説の金属とそこらにある革鎧と比べる方が間違いですな。』


(それでもやり過ぎだろう)


『核が小さく、それ程の量は必要がありませんでしたから。理論上ではドラゴンのブレス攻撃にも耐えられます。』


「最強過ぎるだろ!攻撃力はないけど!」


『あなた様が居なくなっても逞しく生きていけるでしょう。』


(はぁ~、やっぱりお前と関わると疲れるわ……)





日も暮れ始め、精神的に疲れはてた秀一はレクで癒されつつ、湖の畔で泊まる事にした。

お読み頂き有難うございます。

良かったらブックマークを付けて頂けると嬉しいデス。


やっぱり癒しは必要ですよね!


モフモフ成分も早く欲しいなーと思う今日この頃。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ