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異世界の神様に選ばれました。  作者: 松本 彰
第5章 世界のイロイロ
42/68

39 情報は大切ですね

遅くなりまして申し訳ありません。


この回で一区切りとなります。


次回から新章です。

翌日、猫人族の住む環境を整えるために色々と細かい所を整備する。

まずは、他の村でもやった周辺の魔素を減らす結界から創る。


俺の創った魔素を還元する仕組みは噴水の女神像を使う事にした。


元々村の中央に創ってあるし、水の聖霊の依り代にもなっているので、水の聖霊の力を強める上で信仰心と魔素を共に集めるこの仕組みは丁度良かった。


替わりに水の聖霊は村を守護をしてくれる。

おまけに里美姉が土壁を作った時に結界を張っているから、もしかしたらこの世界で一番安全な場所になってるかもしれない。


ニアは両親の所に帰る事になっている。

ニアの事で何度も俺に感謝する両親を見ると、ニアの事をどれだけ心配していたのかがよく判る。


そのニアの両親だが父親の方は、名前はサイベリア、28歳。


身長は165cmで白い髪に少し黒のメッシュが入ったような色で後ろは邪魔にならないように刈り上げた感じのショートだ。

髪の色はニアと真逆だけど、毛の生え方は一緒だな。


体格はスラッとしたアスリート体形って感じだ。


がっしりとした脳筋系のマッスルボディが多い獣人族には珍しい。


母親の方は、スレスニア、20歳。

身長は142cmで小柄。

ニアにそっくりで、ニアが成長したらこうなるだろうって感じだ。


しかし20歳か……今の俺より若い時にニアを身籠ったのか凄いな!


猫人族の女性は比較的に身長は低いので種族的な物だろう。



両親の元に戻ったので、俺達も安心して行動出来ると思っていた。


「ニアも秀一お兄ちゃんと一緒に世界を救うデスヨ!」


ニアが俺達と行動を共にしたいと言い出して両親も応援する始末。


「御遣い様のお役に立てるように頑張るんだぞ!」


……まだ4歳の子供に無茶言っちゃダメ……無茶して鍛えたの俺か!


「そうよね!秀クンと一緒にだよね!(中々4歳も侮れないね)」


里美姉も何故か賛成に回った為に同行する事となった。


「どうせここが拠点で毎日のように戻るんだから問題無いだろう。」


理世のご意見ごもっとも。


俺はニアに一緒に行く事は許したが、条件として3日に一度はミーシャちゃんと遊ぶ事を義務付けた。


ミーシャちゃんの大泣きが怖い訳ではないよ。


「あい!ミーシャちゃんはニアの可愛い妹デスヨ!ちゃんと一緒に遊ぶデスヨ!」


これで一先ず解決すべき事は終わったかな?


…………マエラは……なんかすでに村に溶け込んでるな。

俺が言うのもなんだが、仕事はいいのか?


まぁ、俺は良いかな?


魔王は知らなかった方向で、この世界に害は無いみたいだし、過労死しない程度に頑張れ!



それでは本格的にこの世界の国に行ってみよう。


「今度の目的地は人間の住む国にしようと思う。」


俺がそう宣言すると理世達が質問してくる。


「ここから普通の人の速度で歩いて2ヶ月位だったか?どんな国だ?」


「さあ?」


「国の規模は?文明のレベルとか何人位住んでるの?」


「さあ?」


「「神様⁉」」


「俺が最底辺なのは知ってるだろ?俺の持つ水晶にも何故か(・・・)全く情報が無い!」


「行き当たりばったりかよ……」


(おーい、マニュさんや出番ですよー!)


目の前に光が集まり、久々にマニュが姿を現した。


「皆様と話をするならばこの方が手間が省けるでしょう。」


「コイツがマニュか、如何にも胡散臭げだな!」


「見た目通りの胡散臭さよね!」


「実際に胡散臭いんだ!」


「そんな!ナイスミドルだなんて……自覚しておりますので!」


やっぱりマニュはマニュだった。


「それでは、質問に答えさせて頂きます。この世界では大国と呼ばれる規模ですな。人工は約12万人程、文化レベルは中世の貴族社会と同等かと。」


どんどんと質問に答えて行く。


「どのような国のか一言で言いますと人間(・・)の国ですな。」


「そんな判りきった事はきぃ………」


当たり前の事を言うなと突っ込もうとした所で二人は違う捉え方をしたようだ。


「やっぱりそうなんだ……テンプレだけど……最悪だね。」


「ありがちではあるがな……結局、中世って時点で地球も似たようなもんだったしな。」


テンプレ……ね、テンプレ異世界で中世か……。


「きっと思わず滅ぼしたくなるような展開になりそうよね。」


「階級制度に獣人が近くに居る土地なら尚更か。」


「流石ですな。人間(・・)と言っただけでそこまで正確に分析されるとは、神様より聡明ですな!流石同じ人間と言った所でしょうか⁉」


「「一緒にするな!」」


サラッとディスるから嫌だコイツ!


「でもアレよね、神様が知らない(・・・・・・・)事を貴方が知ってるのも不思議よね?」


「神様に成り立てであるからこそ、私がナビとして就けらておりますので。」


「この世界全ての情報があるハズの水晶にもそこら辺の情報が無いのも不思議だな。」


「それは神々が管理なさる事であり、私には解りかねますな。」


肝心な事は惚けるよな。


「………まぁいいわ。今度行く国が最悪な所でも秀クンが何とかしてくれるから!」


いきなり丸投げ⁉

確かに俺の役目だけどさ。


「捕捉させて頂きますと、魔王様曰く『なんでマトモな国は滅ぼすのにあの国を真っ先に滅ぼさんのだ⁉』と言われていた国でございます。」


この世界を何とかしようと頑張ってる生真面目な魔王様が言っちゃいますか。


「魔王様が神々にキレられた最初の出来事ですな。」


なんかもうそんな情報聞きたく無いから!

魔王様に会うのが怖いわ!



俺達はマニュとの話を切り上げて異空間の部屋に入る。

勿論、封印のブレスレットは装着済みだ。


「本当にクソ神達の意図が判らんな。楽しむ為と言っても意味が判らん。」


「情報を隠しているクセにあっさりと教えちゃうしね。」


アレが意味不明なのは最初からだしな。


「本当に俺達がこの世界の救済だけに選ばれたなら隠す意味は無いしな。」


「自分達が楽しむ為だけに情報を隠すのであれば教える訳無いしね。」


なんか二人とも色々と考えてるんだな。


「秀クンも気付いた事があったら、何か言ったら?」


「いや~、一般人の俺には理解不能だわ。」


「「この世界の神様はお前だ!」」


何か言えと言っても何か………


「………この世界の魔王様には会いたくないな?」


「まず間違い無く魔王も巻き込まれてる口だから今会う意味は無いな。」


「そうね、会えば何かしらの情報は得られるかもしれないけど、益々混沌とした状況になる未来しか思い浮かばないね。」


「もう少し秀一が力を付けてからの話だな。」


一々ごもっともなご意見ありがとう。

………泣いていいかな?


「今回の収穫は今度の国が神々と魔王様公認の腐れ国だと判った事だな。」


そんな情報要らねー!





嫌だと言っても行かなきゃいけないんだろう?

出来れば一生関わりたく無いね。

俺が行くと決めた事だけどな!


もしかしてマエラを差し向けた魔王様って………。

結果オーライなんだっけ?マエラの特殊能力。


お読み頂き有難うございます。

良かったらブックマークを付けて頂けると嬉しいデス。


少し頭の整理をしたいので明日の更新ははお休みします。


明後日は18時頃の投稿予定です。


毎日夜の18時頃が基本ですが、

余裕があれば追加で投稿したいと思います。

こちらは不定期です。

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