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異世界の神様に選ばれました。  作者: 松本 彰
第2章 明日の為にそのいち
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SS ニアの初めてのエープリルフール

エープリルフール企画の突発SSです。


本文は大変短いです。


時系列は完全に無視していますので、読まなくても本編に影響は致しません。


ですので、この人もう卒業してね?留年か⁉という事はありませんので。


本編は夕方位に投稿します。

昨日と同じ位に出来たらいいな~と思っています。


先に本編書き上げるかと思ったんですが、ウソは午前中との事でしたので。



それでは本日の1話目です。






本日は四月一日で春休みの真最中である。


お休みに浮かれ、暖かい陽気に誘われて、頭にお花を咲かせた人達が街に溢れかえる。


本来ならそんな一日であるハズなんだが、例外は何処にでもある訳で…………。


私立永清高校の『いきものがかり』は全員、飼育棟に大集合していた。



巷では四月一日はエイプリルフールでブラックなジョークを飛ばしてバ○ッターのネタになり大炎上!消火が間に合わず全焼してアカウントが消失したり。


冗談の通じない会社の上司にマジウケされて、社会の大海原を大後悔する平社員などが季節の風物詩として見られる。



いきものがかりも春休みは当番制で、最低限の人数で世話をしているのだが。


この日、四月一日(飼育の日)と言う事で皆で動物達の世話をするのが恒例なっている。

勿論、係員に拒否権(じんけん)はない。


秀一も率先して(拉致られて)参加している。


「はぁ~、休みのど真ん中に一日夕方まで動物達の世話とか無いわ~」


「みんな可愛い(おいしそう)デスヨ」


隣でニアが鶏を愛でている……目がランランと輝き、ちょっぴり涎が出ているが、変な意味ではないハズだ。

尻尾が獲物を狙う時のように、ゆっくりと左右にゆらゆらしていても気のせいだ。


春休みの間は日本で過ごしている為、ニアとレクも向こうの世界から連れて来ている。

今日は一日仕事なので一緒に学校に来て世話をしている。


学校の連中には親戚の子が遊びに来てるので連れて来たと言っている。


個性的な耳と尻尾はコスプレとして認識されている。

どういう風になってるんだ?というツッコミは今の所入ってない。

今の日本は、カワイイは正義なのだ。


レクの方はなんだか良く判らないが、なんとなく某龍の冒険に出て来るようなモンスターに似ているけど、不思議生物と言う事で受け入れられている。

今の日本は、癒しに飢えているのだ。


そのレクは今、女の子達に囲まれて『ぷにぷに』しながら動物達の汚れを消化吸収で綺麗にしている最中だ。


「「おいハリー(秀一)可愛い子を連れてるのに何、黄昏てるんだ?」」


相変わらず、理世と里美が一緒に近付いて来る。


(いつも一緒に居るけど、まさか付きっているとかじゃねぇよな?)


里美にロンリーラブ(死語)な秀一は、何気に仲のいい二人にちょっとシット(死語)してる。


里美はニアの頭を撫でながら、今日の事を話す。


「ニアちゃんはまだちっちゃいからね、今日が何の日か教えとかないと、聞いた事を真に受けちゃうかもしれないよ。」


「そうだぞ!俺もこの世界に来た時、真に受けて思わず奥義が炸裂する所だったぜ!」


理世はいつも通りのおかしな平常運転だ。


「今日は確か、親○聖人の誕生日で、のちに軽く付いた嘘が民衆の間に広まって一大派閥を形成したエ○イ人で「今なら会員特典で漏れなく携帯ストラップが貰えちゃう」ってやった人の日だよな。」


「……なんか混ぜるな危険!で結局嘘よね⁉な発言ね。」


「……危うく信じる所だったぜ。」


「?」


ニアには通じていない。


「あのね、今日はエイプリルフールって言って、午前中だけだったかな?仲のいい人に嘘を言ってもいい日なの。知らない人に嘘を言ったら駄目だよ。本気にしちゃうから。」


「そうだぜ!いかに本当のような嘘をつけるかが勝負だ!」


「? 嘘を言っていいデス?怒らないデスカ?なんで嘘を言うデスカ?」


「仲のいい人に嘘を言っても、笑って許してくれる。そんな仲に、もっともっと仲良くなりましょう。って意味を込めた嘘なんだよ。」


「ふん、そんな事も判らないのか愚者が!って言い合える仲だな。」


ニアは何やら『うにゅん~、みゅう』と一生懸命考えているようだ。

「あのね、あのね、今日は沢山のお菓子さんがニアの所に遊びに来るデスヨ!しゅうくりーむさんとか、いちごのしょーとけーきさんとか、みんなで美味しいねって楽しく遊ぶデスヨ。」


秀一の裾を引っ張って一生懸命に話す。


「~~~~~~っ、ニアちゃん可愛い!可愛い過ぎる!お持ち帰りしたい!」


「いやいや里美、可愛いは同意するがお持ち帰りはダメだろう。それに母親が暴れる。」


家では両親共にニアを可愛いがってる。

特に母親は餌付けをするように、美味しい物をニアに沢山与えている。

ニアには手作りお菓子で、俺はカップ麺という待遇だ。


「今日の帰りにケーキ屋さん寄って行きましょう。お姉ちゃんが奢ってあげる!秀クンと理世もヨロシクね!」


「「はいはい判りました。」」


「えっ?え?嘘じゃ無く本当になるデスヨ……嘘を付かなきゃいけないんデスヨ………」


ニアは『シュン』と耳を伏せて涙目になってる。


「ニア、今日は特別な日だからな!気にするな!俺達も食べたいだけだからな」


「「ハリー(秀一)ゴチになります!」」


「お前らは却下だ!」




そんな感じでニアはお腹一杯、沢山のお菓子を食べました。



……家でも母にお菓子を貰って美味しそうに食べていた。


お読み頂き有難うございます。

良かったらブックマークを付けて頂けると嬉しいデス。


ちなみにわが家も派閥の人みたいです(笑)


それはもう狂信的な位で。

どれ位、信心深いかと言うと

京都に行った時に本能寺と伏見稲荷に行くために

本部事務所には行きませんでしたし、上納金を納めてもいません。

それ位、狂信的で信心深いのです。


………エープリルフールと言う事で笑って流して下さいwww

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