10 真剣に考えよう
新章の始まりです。
今回は文章がとても短いです。
昨日と同じで夕方位に投稿します。
本日の1話目
猫人族の幼女ニアを仲間に入れてから初めての朝。
朝食を食べながら、これからの事を考える。
いつもなら、和食派の俺なら選択の余地無くご飯を選ぶが、今日からニアが居るので、パンにすることにした。
昨日はおにぎりだったからな、甘い物が好きみたいだし。
という訳でニアにはフレンチトーストを創ってやった。
某有名ホテルのレストランで作られたヤツで、生みたての卵に絞りたての牛乳、砂糖とバニラエッセンスを加えた物に焼き立てのパンを浸す。
フライパンに先程の絞りたての牛乳で作った新鮮バターを落とし、パンを投入。
弱火でゆっくりと焼くとふんわりとなる。
しっとりとさせるためにフタをして蒸し焼きにするのも忘れない。
あとはお好みで生クリームや蜂蜜なんかをかけると完成だ。
なんでそんなに詳しいかって?
テレビでやっているのを見て、里美に引き摺られて行ったに決まってる。
あとはシンプルにスクランブルエッグとソーセージ。
飲み物は温めた牛乳だ。
ニアは相変わらず美味しそうに『もきゅもきゅ』食べている。
俺はシンプルにバターを付けて焼いたヤツだ。
朝からあの甘さはキツイ。
スクランブルエッグとソーセージは同じ物。
飲み物はブラックなコーヒーだ。
決して、コーヒーコ○ラなんて冒険はしない。
レクには両方食べさせている………出した分だけ食べるので、どれ位食べるのか判らないからだ。
まぁ昨日はレクに助けられたのでご褒美も兼ねている。
話が逸れた……。
これからどうするか?
世界を回って神としての力を取り戻すというのは決定事項だ。
しかし、このメンツで旅をするのは致命的だ。
なんせLVが低すぎる!
今の俺のLVは3だ。
最初が普通の人並って言ってたからほんのちょっと強くなった位か?
まぁ精々普通の人からプロレスラー並の強さになった位だろう。
人間辞めてる位のLVじゃない。
俺自身さえも守れそうにないのに、俺より弱いニアを連れて旅なんか怖くて出来ない。
この世界は人にも神様にも優しく無い。
強く無ければ人生なんてすぐに詰んでしまう。
何もしなくても1年だけどな………そうなったらニアも終わりだ。
どうにかして俺が強くなる。
そしてニアをパワーレベリングでもして強くする。
レクは魔物を食べさせればパワーアップ出来るからとりあえず、考えなくてもいいか。
強くなる方法……戦うしか思い浮かばいが、効率的じゃないよな……
わからん!
(マニュ何かいい方法はないか?)
『そうですね。あの猪ほどの強さであれば。』
(どうすればいいんだ?)
『まずは猪を倒す時に考えていた方法。麻痺毒ですね。それを完成させます。』
(胞子を集めた物を投げつけるってヤツか。)
『最初は今ある踊るキノコでは足りませんので、キノコ狩りですね。』
『その後に麻痺毒を使ってのゴブリン狩りです。』
(ゴブリン狩りか……レベルアップの為の定番って言えば定番の魔物だな。)
『強さ自体はそれ程じゃないですが数多く居ますので。ここから一番近い巣で300匹程居ます。それらを全滅させると猪位の強さにはなりますよ。』
(猪位か?)
『はい、あの猪が実例です。』
(あの猪、ゴブリンの巣を壊滅させてLVアップしたのか⁉)
『巣はあちらこちらにあるので、2~3個潰せば猪も狩れるようになるでしょう。』
(猪と同じ位のLVになるのに追加でゴブリン狩らないとダメなのか……)
『単純に大きさとかが違いますので。』
(因みに猪が最強って事は無いよな。)
『あの程度で最強なら誰もが勇者になれます。強い魔物はほとんど自分の縄張りから出てこないだけです。』
(まぁ判っちゃいたけどな。でもゴブリン300匹って多くね?)
『その為の麻痺毒です。』
(なる程、それでキノコ狩りか。)
『それと今はまだ使われてませんが、癒しの魔法も鍛えた方がこれから先の事を考えるとよろしいかと。』
(そう言えばあったな、そんな能力。)
それじゃあ纏めるとまず、
キノコ狩りをして麻痺毒集め。
狩った魔物はレクに食べさせてレベルアップ。
麻痺毒を使ってゴブリン狩り。
ついでに、癒しの力を使って能力強化。
ニアは俺が強くなるまで、ここでお留守番。
こんな所か。
『それが一番、比較的安全に力を付ける方法ですな。』
(何と比較してんだ?)
『村での信仰心集めでございます。』
(あったな………そう言えば。無理、無理。)
よし!世界の崩壊とかより、かかっているのはニアの命と人生!
そっちの方が頑張れる!
俺の命もあるけどな!
やってやるぜ!
お読み頂き有難うございます。
良かったらブックマークを付けて頂けると嬉しいデス。
夕方の2話目も読んでくれると嬉しいです。





