ルーン・ブレイド
部隊員総数:291名+諜報部員推定25名
保有戦力:空中戦艦一隻
プロトタイプエイジス三機
(うち一機は傭兵からの借り物)
エイジス四機
艦隊総司令:ロニキス・アンダーソン中佐
戦闘隊長:ルナ・ホーヒュニング大尉
諜報部司令:ロイド・ローヤー少佐
正式名称「ベクトーア海軍第四独立艦隊「ルーン・ブレイド」」。
十年前に会長であるヨシュア・レイヤー・ビルフェルト・リッテンマイヤーが「とかく最強であれ」というプロパガンダ兼実験部隊兼シャドウナイツなどの精強な部隊へのカウンター部隊として設立したのが始まりだったが、当時は「海軍第八混成歩兵中隊」と呼ばれていた。
現在の艦隊となったのは、3274年に叢雲の配備が決定されたからである。
ベクトーアの抱える最強の特務部隊の一つでアイオーンとの戦闘にも適する部隊で少数精鋭をコンセプトにまとめられているのが特徴だが、こうなったのは現戦闘隊長のルナの代になってからで、元々は精強な者を一緒くたに固めていた。
設立を指示したのは実は現会長のヨシュアその人であるためか、隊員全員がヨシュアに対して非常に強い忠誠心を持っている。
空中戦艦を保有するなどその装備もかなり充実しているがあまりの素行不良のため無駄飯食らいと評判が悪い。エリート士官からはこの部隊に配備されることは『左遷』を意味するとすら言われている。
現在艦隊総司令はロニキス・アンダーソン中佐が取っているが、これは二代目。また、戦闘隊長はルナ・ホーヒュニング大尉であるが、これも三代目である。
諜報部隊だけは、ロイド・ローヤー少佐が十年前の設立当初から変わらず努めている。
ちなみに彼等が数多くの軍法会議物の行動を起こしてもクビにならないのは恐ろしいまでの戦闘力があってこそである。もっとも、戦闘力を追従しすぎて人間性が皆無な奴らばかり集まってしまったのだが。そして戦闘力さえなければ間違いなく彼らはほぼ全員クビである(というか彼らは最早首の皮一枚で繋がっているも同然である)
もっとも、これでも昔に比べればまだ大人しくなった方で設立当初などヤクザや暴力団とどちらがマシかと言われていたほどであり、戦闘力は異常に高かったが協調性皆無で、二年で五回も独房入りさせられた兵士すらいた(容疑:上官への拳銃発砲や鉄拳パンチ)。その不良行為を当時の戦闘隊長である「ダリー・インプロブス」自ら率先してやっていたこともあって、設立当初から問題児集合所として見られていた。実際、「類は友を呼ぶ」の言葉のように、能力は凄いが素行不良であったり性格に難がありすぎたりといった人材ばかりがこの部隊に配属されていくことになる。もっとも、このことは既に設立コンセプトの中に織り込まれていたことであったという。
昨今ではパイロット人員のほとんどが外人で構成されている故に外人部隊として扱われることが多く、内部でも少し敵が多いがそれでも信頼する兵士達の数も多く威厳は充分にある…はず。
実際調練は生半可ではなく、基本的に戦闘訓練を行う際は全て実弾ないしは実剣で執り行うのが基本である。それ故にこの調練方法は「殺し合い」と言われている。
また、諜報部というルーン・ブレイドが抱えこむ「暗部」とまで呼ばれる独自の部隊を抱え込んでいる。
初代戦闘隊長であるダリーが提唱した「この部隊のためだけの工作部隊」として設立され、それが半独立組織として維持されているのだ。
ルーン・ブレイドの持つ充実した情報網はここから出してくる情報が多い。
また、攪乱や殿なども担当する他、場合によっては要人の暗殺など、ありとあらゆる手段を行使する闇の組織でもあるのが大きな特徴で、同時に諜報部部隊員はロイドを除いて全員の戸籍は抹消されている。
同時に、利権目的で入ってこようとした人間を場合によっては闇に葬ることもこの部隊の仕事の一つであり、同時に敵対する勢力(敵味方問わず)に対しても、国のためにならないと判断すれば状況証拠を作り出して間者にでっち上げて極刑にさせるくらい平然とやってのける。
実際に全体像を知っている人間はいない。
そんな様々な特殊な事情を抱える故か、味方からは『愚連隊』、『金食い虫』、または『無法者(「DQN」に変わることも)集団』、敵からは『無敗艦隊』、『電波な奴らの集まり』と恐れられている。