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華狼

挿絵(By みてみん)


首都:龍走路(ロンズォウルー)

総人口:10億2000万人

参画企業総数:846万社

国旗デザイン:ヘルハウンド


 東ユーラシア大陸を治める企業国家で、この世界で最大の人口を抱える企業国家でもある。


 3139年、当時東ユーラシアを牛耳っていた企業国家「ラスゴー」にクーデターを仕掛けた男がいた。それが華狼初代会長のトール・カーティスである。

 3107年、ラスゴー第二九代会長「劉・廊愁(リュウ・ロウシュウ)」の時代。暗愚な君主と政治一式を取り仕切った無能な重臣により腐敗しきったラスゴーに対し危機感を抱いたトールだったが、彼自身はラスゴーの将の一人であり名家の出身でもあった。

『国を復活させるにはどうすればよい』と考えた末に『この国を消し、新たな国を作る』という考えに至ったのがクーデターの原因である。


 クーデターを確実に成功させるため、長い月日を掛けてじわじわと兵站線と武器弾薬、鉱物資源に現金に至るまで揃えていったのみならず、トールは海外にまで手を染め、ありとあらゆる人材を確保した。

 そしてクーデターを仕掛けると、民衆も扇動し、巨大だった国家をわずか一年でひっくり返したのである。


 以後、彼は3155年まで会長を務め、その年に亡くなった。それ故に二代目である「ロン・カーティス」の時代はトールがいなくなったことによる解放を求め、反乱が起こった。この時力を発揮したのが元ラスゴーの忠臣にして伝説とまで呼ばれることとなるプロトタイプエイジス「紅神」の二代目所有者「ヴァーティゴ・アルチェミスツ」である。

 名前を聞いただけで泣く子も黙るとまで言わしめたまさに鬼神であり、彼の活躍のおかげで内乱鎮圧計画は当初の予定の三分の一の期間で済んだ。


 その後暫くは順風満帆が続いたが、100年の時が経った3271年、華狼第五代会長が暗殺される。暴政を働きすぎたことがきっかけと言われているが、この事件には首謀者が謎であるなど、不明点が多い。

 ただ、一つだけはっきりしていることがある。その暴政を働いた会長の息子はトール以上の力を持っているとさえ言われた人間であったと言うことだ。


 現在会長であるザウアー・カーティスはこの時31。今でも年齢は36と、全企業国家の中でも随一に若い会長なのである。

 そしてその若い会長の持つカリスマ故に、一部で苛烈なところがあることと、カーティス一族の独裁がまだ少し残っていることさえ除けば、十分すぎるほど国家としての大きな力を持っていると言える。


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