崩壊
「さ、言いたいこともいい終わりましたし、失礼しようかな僕の分析によると、嫌な予感がして仕方ないので」
「あ、はい、お元気で」
アナリシスは素早く家の庭から出て行った
嫌な予感か…、なんだろう、私もそんな嫌な予感がする
自分でもよくわからないけど
何かを感じた
きっと、何かの勘違いだろう…
もうこんな時間だ、昼ごはん食べなきゃ
でも、家で待っていたのは、悲劇だった
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「おかえり、あんた、庭で誰と話してたの?」
凄い形相で母が睨んでくる
「なんのこと?」
やばい、やばいぞ、冷や汗がとまらない
「あの人ってさ…アナリシス様じゃない?今日の朝ね、あんたが寝てる間に、首都に住むおじさんがちょっと来ててね、聞いたのよ」
「聞いたって、なにを?」
「アナリシス様が王妃や家臣を殺害し、国王を、意識不明の状態にしたってさ」
「は…?」
「銃でさ、しかもさ、あんた、エール教では高貴な者とは、そこに仕えていない限り、一切話してはならないはずなんだけど?知らなかったじゃすまされないのよ?あんたは罪を犯した」
「ごめんなさい…、その…助けてあげたくて…」
母は、熱心なエール教の信者だ、いつも厳しい
「魔女は、いらないわ」
冷酷な声で母は言った
「え?」
「魔女でしょう?だってエール教の教えを破ったのよ?なら、魔女よ、魔女がこの世界にいてはダメなのよ」
「い…いやだ」
「魔女よ、制裁を受けなさい」
すると、待機していたかのように、白い服に身を包んだ人々がでてきた
「捕まえろ」
指揮官であろう、人が私に指を指し、言った
「嫌だ、来るな!私は魔女じゃない!やめろ!」
「魔女という証拠もある、残念だが諦めろ」
私は自由を奪われた
母が蔑むような目で見ている
父もいつの間にかきて、母と同じように見下している
弟は…俯いていた