最悪
「魔女なんていない、とでも言いたいのですかね、僕の分析だと」
後ろから声をかけられた
ヤバい、どうしよう
冷や汗が止まらない
後ろを振り向くとそこにいたのは
庶民とは思えない
豪華な格好をした少年だった
私より2,3歳年下だろうか
明らかに私より身分は上だろう
「何硬直してるんですかね、あぁ、なるほど、魔女なんているのかな発言したの人に聞かれてて、どうしよう…、とでも思ってるんですかね、僕の分析だと」
感じが悪すぎる、ウザすぎる、口癖なのか、最後の「僕の分析だと」って
「なにか、言ってくれないと困るんですけど、僕の分析のために」
「申し訳ございません、少々驚いてしまいまして…」
「どうします?僕が父様にこのことを報告してしまえば、君終わりですね、僕の分析によると」
「父様?」
そらすぞ、話をなんとか、意地でも
「あ、貴女知らないんですね、僕アナリシスで…」
「でええええええええええええええあああああああああああ!?!??!?!?!?!??!?アナリシス様!?王族の方ですよね!?!??!?」
「ちょっと黙ってください、僕の分析によると貴女うるさいです」
「ごめんなさい」
終わった、私終わった
人生の最終回です
おわりました
最悪です