09─古文書
「まさか、時空の歪みが起こったのか?」
思い浮かんだ疑問を口に出してしまった。
「そうだ、イラ……」
教授の視線が突然横に移り、ミドが箱の中の断片に手を伸ばしているのを見た!
「触るな!!」
教授の厳しい声が響く。その瞬間、手が断片に触れる寸前だったミドの左手に、教授が愛用の鋼鉄製の杖を振り下ろした。
「ガンッ!カキ~~~~ン、ガン~~~~~」
金属と金属がぶつかり合う音が、地下の空洞全体にこだましていた。ミドの顔には激しい痛みの表情が浮かんでいた。
どうやら教授の杖の硬度は、ミドの手の金属を上回っているようだ。
ルキはこの騒ぎをまったく気にすることなく、細工が施された木箱隣に置かれた古びた古文書の表紙をじっと見つめ、無言でそこに立っていた。
「ミド!これは簡単に触っていいものじゃない!」
教授はもう一度強調し、ミドに厳しい視線を送った。
教授に叩かれたミドの微ナノ合金の手には、直径1センチほどのくぼみができていた。いったい教授の杖はどんな材質でできているのだろうか?
教授は杖を置き、厳しい表情で再び話し始めた。
「君たちも覚えているだろう、授業で教えた古代の新種族『メルシャイマ』のことを。」
「授業で教えたとおり、失われた断片は、かつて『神』と呼ばれていた種族とメルシャイマの戦いの中で生まれた結晶体だと言われている。これらの断片が再び一つに結びつくと、『希望と破壊』をもたらすと伝えられている……」
(工事.......)




