【番外編】ラルフベーカリーの陽だまりで 後編
電子書籍配信記念の番外編の後編になります。
「ああもうかっこわるいです! あんなにきっぱり宣言したというのに!」
「体調不良は仕方がないじゃないですか」
オリバーと会うようになってから二ヶ月ほどが過ぎた頃。
ライン川沿いの道を歩きながらミレーヌはがっくりと項垂れていた。ラルフベーカリーでテイクアウトしたアイスミルクティーを両手で持って欄干にもたれかかる。隣には同じカップを持ったオリバーがのんびりと空を眺めていた。
「……その節は大変お世話になりました」
ミレーヌは先日風邪をこじらせて寝込んでしまったのだ。
おかげで守ると宣言したエステラに看病され、事情を知ったフェリクスとオリバーによって医者も呼んでもらったのだ。
「いえ、もう体調はよろしいのですか」
「おかげさまで全快しましたわ。いいお医者様を紹介してくださりありがとうございました」
ミレーヌが回復した時のエステラのほっとした顔を思い出す。気丈にしていたがきっと不安だったのだろう。子供の頃の彼女を思い出すような笑顔だった。
「きっとあんな手紙を読んだからだわ。まったく……」
「手紙?」
オリバーの問いにミレーヌは逡巡する。
エミリー・プラスロー子爵令嬢からの手紙を読んだ直後にミレーヌは体調を崩したのだ。あんな被害妄想だらけの自己中心的な手紙を読めば具合を悪くしてもおかしくないだろう。
しかしそれをオリバーに話すとなると、エステラの事情まで打ち明けることになる。
「あの、オリバー様。率直にお聞きしますが、お嬢様のことは調査されているのでしょう? どこまでご存じなのですか」
「……そうですね。身元など一通りは。フェリクス様にはまだ申してない部分もありますが」
「フェリクス様にはお伝えしていないんですか?」
「エステラ嬢本人が話してくれるまでは待ちたいと申してまして」
黙っているエステラの気持ちを尊重してくれているのだろう。驚いてミレーヌは思わず隣のオリバーを見つめてしまった。
「……本当でございますか? 驚きました。まさかそんなおとぎ話に出てくるような珍しい方がいらっしゃるなんて。貴族の殿方だというのに、奇跡ですわね」
「貴族の男に何か恨みでもあるのですか……?」
「失礼しました。今まで出会った貴族の殿方にあまり良い印象がなかったもので」
アシェル卿やジュール以外にも、王都にいた頃見た貴族の男達は気位は高いが権力には弱く、エステラを助けてくれる者はいなかった。下心や野心を持った者はミレーヌがエステラに近づけさせなかった。おかげでミレーヌは貴族の男というだけで警戒心が強くなってしまった。
しかしフェリクスは本当に誠実な青年のようだ。あのように優しく明るく、さらには純情で誠実な貴族がいるだなんて、とミレーヌは感心してしまった。
「……でも本当にフェリクス様はお優しい方でいらっしゃいますね。あんな方は貴族で見たことありませんわ」
「まあ、まだ甘いところはありますがまっすぐに育ちましたからね。なかなか珍しいでしょう。……立場上、もう少し警戒心を持ってほしいところもありますが」
相変わらず感情はわかりにくいがなんとなくオリバーの横顔は嬉しそうだった。
自分の主人のことを誇りに思っているのだろう。
「ところでミレーヌさん、今度お祭りがあることはご存じですか」
「え? ……ああ、ココシュカの祭りですよね。もちろん知っていますわ」
ココシュカでは年に一度の大きな祭りだ。もちろん子供の頃エステラと共にこの町で過ごしていたミレーヌも知っている。急な話題転換にミレーヌはすぐに感づいた。
「あの、もしかしてですけど」
「ええ、うちの主がぜひエステラ嬢を誘いたいと申しておりまして」
ココシュカの祭り当日。
馬車から降りて歩き出す二人の姿を眺めながらミレーヌは少しだけほっとしていた。
ほんのりと化粧を施したエステラは周囲が見とれてしまうほどの美しさだ。
そして今日エステラが着ている水色のサマードレスはオリバーから話を聞いた後にミレーヌがこっそり用意しておいたものだった。
(お嬢様がフェリクス様からのお誘いを断るとは思えなかったもの)
エステラは自分では気づいていないかもしれないがフェリクスと共にいる時、本当に幸せそうに笑うのだ。自分のことをなぜかおばあちゃんなどと言っておどけて見せているけれど、彼のことがきっと好きなのだろうと近くで見ているミレーヌにはよくわかった。
だから今日は彼女が一番輝けるようにミレーヌは力を尽くすことにした。
(だって私はお嬢様に幸せになってもらいたいから)
ジュールとの一件がまだ完全に解決してないことが気がかりだったが、エステラの気持ちに気づき、フェリクスの人柄を知った以上もうミレーヌは止めるつもりはなかった。
「今日はありがとうございました」
「別に私は何もしていませんわ。身支度だってお嬢様の侍女として当然のことをしたまでです」
何でもないことのようにミレーヌはつんと顎を上げた。
隣でオリバーがクスリと笑うのが気配でわかった。本当は今でも不安だし少し心配だけれど、なんだか過保護すぎる気もしてそれは黙っていることにした。
「では私達も行きましょうかミレーヌさん」
「はい、そうですね」
オリバーの言葉にミレーヌは頷いた。
さすがに二人きりにするわけにはいかないので邪魔にならない程度に距離を置いて着いて行くのだ。
市場はいつも以上の賑わいでエステラ達を見失わないようにするだけでも大変だ。よく見るといつの間にか手を繋いでいる。
(まあ!)
「青春ですね」
ぼそりと呟かれたオリバーの言葉にミレーヌは苦笑して、今日一日がエステラにとって素晴らしいものになればいいなと願ったのだった。
エステラとフェリクスはその後、祭りを存分に楽しんでいるようだった。
旅の一座の芸を鑑賞し、踊りを踊ったり露店の食べ物を分け合ったりする様子は年相応と恋人同士のようで見ているだけでなんともくすぐったい。
その後は花火を鑑賞するために穴場だという丘の上へ向かったようだった。
「……そろそろ私達は先に馬車へ戻りましょうか」
「そうですわね」
オリバーの言葉にミレーヌは静かに頷いた。
少しだけ二人きりにしてあげたいと思ったのだ。
「オリバー様はずっとフェリクス様の従者をされているのですか?」
「ええ、あの方がまだ五歳の頃から世話係として傍に居ますので、もう十年以上ですね」
「……それではもうご兄弟のようなものですわね」
「そうですね。最初は私も若かったので、家も継げず子供の世話なんてと思っていましたが。あれだけ素直ですとこちらが毒気を抜かれてしまいまして」
花火が始まり暗い空が鮮やかに染まる中、ミレーヌとオリバーは人混の流れとは反対に馬車置き場へと歩いていた。エステラが幸せそうで嬉しいけれど少し寂しいような心配なような、複雑な気分を誤魔化すようにミレーヌはオリバーを振り返った。
オリバーはまだ若いフェリクスに対して付き従っているだけではなく時には兄のように厳しく接しているように見えた。それはきっと彼なりの愛情なのだろう。ミレーヌは自分も同じ立場だからこそよくわかる。
「私も大奥様に拾っていただいて……子供の頃からずっとお嬢様のそばにいました」
それは遠い過去の記憶だ。
このライン川沿いの通りも、ずいぶんと風景は変わってしまったが子供の頃歩いたことがある。小さなエステラと彼女の祖母であるパウラ、そして自分。時々侍女であるミレーヌにもパウラは市場でこっそりお菓子を買ってくれた。ミレーヌにとってもパウラは祖母のような存在だった。
「私の家はこの近辺にあった貧乏男爵家だったんですが病で両親が相次いで亡くなりまして……。そこで不憫に思って拾ってくださったのが大奥様でした」
「……そうでしたか。きっとあなたがエステラ嬢のそばにいてくださることで、パウラ様も心強くお思いでしょう」
「そうでしょうか……って、いつの間に」
ミレーヌはイマイチ自身が持てない。エステラの笑顔を取り戻してくれたのはフェリクスだと思っているからだ。そんな彼女の目の前に串に刺さったベリー飴が差し出された。一体いつの間に買ったのだろうか。まさか一瞬露店の前で目を奪われたのに気づかれたのだろうか。
「まあ一仕事終えておつかれさま、ということで」
「ありがとうございます。でも私からは何も無いんですが」
「いえ、私が勝手にしたことですので。ミレーヌ殿はいつもおいしそうに食べますから見ていて楽しいので」
「え? 何か言いました?」
人混みの喧騒で声がかき消され、聞き返したがオリバーはしれっとした顔で何もと呟いた。
立ち食いなんて少々行儀が悪い気もするがお祭りなので無礼講だろう。
何はともあれ、この祭りでフェリクスとエステラの関係はより親密なものになるのだろう。
飴でコーティングされたベリーはまだ熟れていなくて少し硬くて酸っぱいものだった。
「ああもうどうしましょう。どうしたら……!」
ぶつぶつと呟きながらミレーヌは一人屋敷の居間を歩き回っていた。穏やかな昼下がりに似つかわしくない雰囲気だが誰も見ていないのだからいいだろう。
エステラは部屋に籠ってラコスタ王国の王都マルタンへと向かう荷物の準備をしている。
ココシュカの祭りの日、ミレーヌ達の予想とは裏腹にフェリクスとエステラは二人とも酷い顔で帰って来た。表情は暗く言葉も少なかった。祭りでより一層親密になったように見えた二人の間には距離が出来ているように見えた。
一目見てフェリクスの告白が上手くいかなかったことは明白だった。
あれだけ直前まで良い雰囲気だったのにどうして、とミレーヌもオリバーも思った。やはりジュールとのことが心の傷になってエステラの気持ちを閉ざしてしまっているのだろうか。
そんなミレーヌの心配通り、エステラはその日から数日間体調を崩して寝込んでしまった。
エステラに恋はまだ早かったのだろうか。
看病しながらそんなことをミレーヌが考えていた時だった。
急に部屋から飛び出してきたエステラに抱きしめられたのだ。
『夢にね、おばあ様が出てきたのよ。私、大切なことに気がついてなかった。ずっと受け身で誰かが助けてくれるのを待っていて……いいえ、それすら否定していたのね』
エステラの夢の中に祖母のパウラが出てきたのだという。パウラは彼女に大切なことを伝えてくれたようだった。そして普段のおっとりとした雰囲気からは想像もつかないような強い意志を秘めた瞳でエステラは宣言した。
『私、ちゃんと自分の人生に向き合いたい。そのためにも王都へ戻ってジュール様との婚約を正式に解消してもらってくるわ』
エステラが元気になってくれたことは本当に嬉しい。
けれどそのあとが問題だった。
なんとエステラは王都に戻り婚約を解消するためジュールと直談判してくると言い出したのだ。しかもたった一人でだ。
エステラはそれこそ老婦人のようにおっとりとした少女だが、一度心に決めると周囲が驚くような速さで行動を始めることがある。ココシュカに来た時だってそうだ。今回もミレーヌに宣言してすぐにアシェル家とヴィレット家に王都へ戻ることを手紙で連絡し馬車の手配まで済ませてしまった。
けれどミレーヌにはそう簡単に話が済むとは思えなかったのだ。
元々アシェル卿は家の利益のために二人の婚約解消を阻むつもりのようだった。ジュールも父親の手前仕方なくエステラを名目上の婚約者として受け入れるつもりだったようだ。
王都に戻って軟禁でもされてしまったらどうすることもできなくなってしまう。
ミレーヌは足を止めてため息をついた。こうなったら仕方ない、と覚悟を決める。
(本当はこのようなことで、頼っていいのかわからないけれど……)
「オリバー様、お久しぶりです」
翌日の早朝、ミレーヌはラルフベーカリーの前にいた。出立はもう明後日に迫っている。
開店前の列に並んでいたオリバーが振り返る。わずかに目を見開いて驚いた様子だったが、すぐにいつもの不愛想な表情に戻った。
「これはミレーヌ殿、二週間ぶりでしょうか。エステラ嬢の様子はその後どうですか」
「……そのことで今日はこちらに来ました。ここに来れば会えると思ったので」
オリバーと会うのはココシュカの祭り以降初めてだった。もう手紙を出して連絡を取る時間も惜しいので直接彼に会えそうなラルフベーカリーに来てしまったのだ。その場でミレーヌは頭を下げた。
「不躾ですがフェリクス様と貴方にお願いがございます。……どうかお嬢様をお助けください!」
フェリクスにはエステラの事情は何も関係ないことだ。けれどもう他に頼れる人もいない。ミレーヌはもちろんエステラを守るつもりだが、自分一人でどこまでできるのか不安だった。ぎゅっと目を閉じているとそっと肩にオリバーの手が触れた。
「頭を上げてくださいミレーヌ殿。……とりあえず店も開店しますし、そこで話しましょう」
「オリバー様……」
心なしかいつもより優しい声に顔を上げた途端、自分の腹からきゅううと音がしてばっとミレーヌは手で押さえた。恥ずかしさで頬が熱くなる。こんなときでも正直な自分の腹に少しだけミレーヌは泣きたくなった。
そんなミレーヌの様子を見て珍しくオリバーがクスりと笑う。
「せっかくの丸い頬がやつれてしまっているではないですか。元に戻さないと」
「オリバー様!!」
――ずっと心細くて不安だったの心が、オリバーの軽口を聞いた途端なぜか少しだけ軽くなった気がした。最初は色々と警戒していたが、今では彼はミレーヌにとって同士のようなものになっていた。
「フェリクス様もあれからずっと落ち込みっぱなしでね、授業に身も入らないので困っていたところです。お話を聞きましょう、ミレーヌ殿」
陽光できらめく穏やかなライン川の流れを眺めながらミレーヌは香ばしい香りにすんと鼻を鳴らした。
ラルフベーカリーのテラス席からは今日も平和な街の様子がよく見えた。
「おや、新作ですか」
「一つお食べになりますか?」
向かいの席に座ったオリバーをちらりと見て、新作の木苺のマフィンを勧める。
最近ミレーヌは気がついたのだが、オリバーも結局はミレーヌと一緒で食べ歩きが好きなのだろう。時々耳寄りな情報を持ってくるので、よくわからない男だと思う反面いまだに腐れ縁のような関係が続いていた。
あの日、エステラが心配な一心でオリバーに頭を下げてからもう数年が経っていた。
「旦那様と奥様の警備はよろしいのですか?」
「ええ、お忍びでのデートですからね。若い者達に任せてきましたよ。見ているだけで胸やけがしますので」
「まあ!」
フェリクスは侯爵の地位を継ぐのと同時にエステラと結婚した。来年には新しい家族も産まれる予定だ。二人は今も変わらず仲睦まじい。いや、以前よりもずっと仲は深まっているだろう。それこそ、今食べている少々甘すぎるマフィンくらいには。
ラコスタ王国の王都マルタンに戻ったエステラはアシェル卿と決別し、ジュールとの婚約も解消できた。しかしそれはフェリクス達の協力があったからだろう。
あの日ミレーヌはオリバーに頭を下げてエステラが父やジュールと対峙しようとしていることを話した。オリバーはすぐにフェリクスに連絡をし、あとは大丈夫だからエステラのそばにいてあげてほしいと告げられた。
その後ヴィレット家の屋敷で再会したフェリクスが、まさかグレーデン王国の第三王子であったことにはさすがに驚いたが、おかげで無事エステラはジュールと婚約を解消することができたのだった。
「ミレーヌ殿こそ、エステラ様のそばにおられなくてよいのですか?」
「今日は休暇です。今は他に侍女達もおりますからね。たまには休めと言われてしまいました」
侯爵夫人となったエステラには当然だが複数の侍女がいる。もうミレーヌだけのエステラではないのだと思うと少しだけ寂しい。もちろんエステラがミレーヌを想って休みを取れと言ってくれたのはわかっているけれど。
「私はお嬢様のおそばにいられればそれで良いのに……」
「なるほど、しかたありませんね。では代わりに私がお付き合いいたしましょう」
「オリバー様ですか……」
「不服そうな顔はせめて隠してもらいたいですね」
年甲斐もなく不貞腐れてつい昔の「お嬢様」という呼び方までしてしまうくらい実は落ち込んでいた。仕方がないことだがフェリクスにエステラを取られてしまったような気持ちだった。
長い足を持て余すように組んで紅茶を飲むオリバーをじっとり見上げてミレーヌはため息をついた。
「というかオリバー様こそ私とこんなところでお茶を飲んでいてよいのですか? また見合いの話を蹴ったとフェリクス様が怒っておられましたよ。自分には押し付けようとしたのにって」
かつて見合いの話から逃げていたのはフェリクスの方だったというのに今では立場が逆転してしまっている。オリバーももう三十路を過ぎているが、見目も良く家柄も悪くないのにいまだに独身なので引く手数多なのだ。
しかし当の本人は悪びれる様子もなくマフィンを頬張っている。
「私は継ぐ家があるわけではありませんし、婚期は自分で見極めますよ。というか、ミレーヌ殿こそ」
「……私は奥様に一生を捧げると決めていますので!」
「結婚されてもエステラ様と一緒にいることはできると思いますが。……じゃあ誰かにプロポーズされても断りますか?」
「ええ!? ……どうでしょう。まあ、そんな方いないだろうし考えたこともありませんわね」
ううん、と腕を組んで考え込んでしまう。
そもそも大して綺麗でもないし、色気より食い気な女と結婚したい男性などいるのだろうか?
そのとき目の前の皿から長い指がアップルパイを盗んでいった。
「あ!? 食べていいって言ってませんけど?」
「……私は、こうやってミレーヌ殿とライン川を眺めながらこれからもお茶を楽しみたいと思っていますよ」
「え?」
「今はそれで十分なので見合いをする気はないってことです」
それだけ呟くとオリバーは仕事に戻るとお茶代を置いて席を立ってしまった。
取り残されたミレーヌはきょとんとした顔のまま首を傾げた。
「どういうことかしら」
自分とお茶することとオリバーが見合いを断ることの繋がりがよくわからない。
まあ、近いうちにまた一緒に食事する場面もあるだろうからその時に聞きだそうとミレーヌは気を取り直した。
「ミレーヌ!」
「あら、奥様!」
ライン川沿いの人の流れの中にお忍びデート中のエステラとフェリクスがいた。二人の笑顔に、ミレーヌも自然とほほ笑んで手を振った。
ココシュカに来たばかりの頃はエステラのことがとにかく心配で、彼女を守れるのは自分だけだとずっと気を張っていた。けれどエステラがフェリクスと出会って幸せへの道を歩み始めた今、ミレーヌも心穏やかな日々を過ごしている。
周囲にたくさんの人々が増えたことによって過去を懐かしく思う日もあるけれど、その分未来にはもっと大きな幸せが待っているのだろう。
(困ったときには頼れる人もいるしね)
侯爵夫妻とつかず離れずの距離でしれっと警備に戻っているオリバーを見つけてミレーヌはクスりと笑ったのだった。
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