第4話 消極少女と美女
連れていかれたのはつい昨日みた社だった、まさかまた会うとは思っていなかった。いやそれよりも、ずっと校門の前で待ち伏せをされていたのだろうか??もしそうだとしたら相当な不審者だが……
「あ、俺ほかのやつに見えないように待ってたから、不審者とは思われてないよ!安心して」
「……」
いや、そういう問題では無いと思うが?普通に校門の前で見えないとしても待ち伏せするだなんて、神というものは常識がないのか??
「こら!!ダメでしょ!見えないからってずっと校門の前で待ち伏せなんて、何考えてるの!」
「ヴェスタ!わざわざ俺の事迎えに来たの??」
「というかまたなにかするんじゃないかと思ってね。」
「大丈夫何もしてないよ!」
誰なんだこの美人は??とりあえずこちらの人は常識がありそうだ。こちらと話した方が早いだろう。
「…あの」
「ごめんなさいねクロエちゃん、私の旦那が迷惑をかけて」
「え、あ、はい」
旦那…今この絶世の美女の口からそう聞こえなかっただろうか??これが、この気遣いもできる絶世の美女の旦那…??きっと聞き違いだろう。そうに違いない、この自由すぎる自称神と絶世の美女がそういう関係なわけが無い。
「ヴェスタ!俺迷惑なんてかけてないよ!俺がこいつのお世話してやってたの!」
「そう、それは偉いわね。でも、あんまり引っ張るとクロエちゃんが怪我するわ」
「うっ…ごめんね、クロエ。」
「え…あ、はい」
もしや、この美女がいればこの男大人しくなるのでは…??
「ヴェスタは、俺の可愛いめっちゃ大事な妻だからなんかあったらヴェスタも頼るといいよ!」
「そうね、男じゃダメなことも相談してね!」
「そう…ですね。」
あぁ、頭が痛い…この自由人の自称神の嫁になれるとは、この美女もなかなかすごい人なのだなとは思うけど、きっとこの人も自分を神だと言うのだろうな…どう反応するのが正解なのだ、これは…
「それじゃ、みんなも待ってるし行きましょ!」
「え?待ってる?」
「そうそう!早く行くよ、クロエ!」
そう言うやいなや、両腕を囚われた宇宙人のように捕まれあれよあれよという間に昨日の広間まで連れていかれることとなった。




