プロローグ
初投稿です。
至らない点があると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
この話が気に入って貰えたら嬉しいです。
呪い。それは、人または霊が、物理的手段によらず精神的あるいは霊的な手段で、悪意をもって他の人や社会全般に対し災厄や不幸をもたらせしめようとする行為をいう。
これが、極一般的な見解だ。
皆が言う。憎しみ、憎悪、憤怒、嫉妬、恥辱、後悔のような負の感情の事だと言うものはこの時代多いであろう。だが、それだけではない
簡潔に言おう……呪いとは、人間が感じる全ての感情なのだ。
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体が冷たい……苦しい……水の中だ……
私と彼、血辻紅が最初に出会ったのは冬が過ぎ去った後の冷たい川の中だった。
手を伸ばしても届きそうもない水面、沈む体、誰にも声が届かない川の中で、
突然、一人の少年が川の中に飛び込み、私が伸ばしていた手をつかみ水面の上まで引き上げてくれた。
「おい、ゆい、ゆい、起きろゆい・・・・・」
少年は、私を引き上げてそう呼んだ、まるで何かに焦ってる様に、死人を呼び起こすような勢いでその名前を呼び、体を揺さぶった。
私の名前じゃないんだけどな……
それから、その少年がわたしを抱え、岸に上がりると、登校中の高校生、犬の散歩をしているおばさん、ジョギングに勤しむ大人などの野次馬が群がて来る
少年が、私を横にして置くとすぐさまこの場を離れていった。私の意識が薄れていく中ずぶぬれで
「またか」と呟きその背中はものすごく寂しい姿だった。
なぜ、彼は私を助けようとしたのか?
『ゆい』とは誰なのか?
『また』とはどう意味なのか?
あの後、私は意識を失い、病院に運ばれる中そのことが、脳裏に過た。
もし、もう一度会えたなら、面と向かって話せるのならば、聞いてみたいなと思った。
そして翌朝、目の前には命の恩人であるあの血辻紅が目の前に居た。
「あなたたち、付き合いなさい。」
「「は?」」
プロローグだからね、ちょっと短いかも…