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第34話 忌まわしき過去を振り返る ヒカリの場合  第七の犠牲者

 ――――――――――――――――


 残り時間――3時間29分  


 残りデストラップ――5個


 残り生存者――13名     

  

 死亡者――6名         


 ――――――――――――――――



 ヒカリがネット上での生配信を始めたのは、二十代前半の頃であった。


 最初は、よくあるテレビゲームの実況から始めた。最新のゲーム機ならば、簡単な設定だけですぐに生配信を始められるからだった。初期投資としてゲーム機と、何本かのゲームソフトを購入した。生配信に集中する為に、やっていたバイトも辞めた。背水の陣で望んだのだ。


 流行り物のゲーム、多人数参加型のゲーム、所謂クソゲーと呼ばれるもの、とにかくいろんなジャンルのゲームの生配信を続けた。


 しかし悲しいかな、ヒカリのヤル気とは反比例して、視聴者数も再生回数も全然増えなかった。


 生配信の人気ランキングでも、ランクインすることはなかった。初期投資費用の回収なんて、夢のまた夢だった。むしろ生配信を始めるようになってから、出費がさらに増えて、貯金がまたたく間に減っていった。またバイトを始めないといけない状態にまでなった。


 もしかしたら、自分には生配信の実況者としての才能がないのかもと思うようになった。


 そんなとき、ネット上を揺るがす『あの大事件』が起きた。


 通称『毒日記事件』――。


 女子高生と思われる少女が、自分の身近な人間に毒を盛って、その詳細な様子をネット上に動画付きの日記として公開した事件である。


 その『毒日記』はまたたく間にネット上で拡散して、日記のページビュー数と動画再生回数は、ネットの歴史上で過去最高を記録した。もっとも、その結果として、すぐに警察に通報されて、『毒日記』のページは閉鎖されてしまった。その『毒日記』を書いていた、通称『毒娘』と呼ばれた未成年の少女も逮捕された。


 一連の事件の衝撃は凄まじく、マスコミや政治家たちは、こぞって未成年によるネット利用の危険性について声を大にして訴えた。


 しかし、ヒカリはまったく違う見方をしていた。


 センセーショナルな事柄を扱えばすぐにネット上で人気者になれる、と気付いたのである。


 それからのヒカリの行動は素早かった。今までは視聴者をいかに楽しませるかを心がけていたが、それを一切止めた。多人数参加型のゲーム内において、わざと相手を挑発したり、煽るような発言をするようになった。差別的な発言や、相手の人格を貶めるような発言もした。放送禁止用語の下ネタもバンバン言うようになった。


 コメント欄は荒れに荒れたが、それとは反対に、視聴者数と動画の再生回数はうなぎ上りに増えていった。


 ヒカリは自分のやり方に自信を持った。これこそがネット上で勝ち残る方法だと確信した。


 ヒカリの生配信は数を重ねる毎に、どんどん過激で危険なものになっていった。ついにはゲームの運営会社からゲームへの参加を拒否される事態になった。


 だが、そのときすでにヒカリは次の鉱脈を発見していた。ゲームの生配信も躊躇することなく辞めた。


 次の鉱脈とは──自ら行動して、その様子を生配信することだった。


 ショッピングセンターの試食品をひとりで食べ尽くす。企業のクレーム対応電話に何時間もクレームを言い続ける。ラブホテルから出てきた訳有りカップルを直撃して質問攻めにする。野良犬を的にして、エアガンを乱射する。


 最初はその程度だったが、次第に内容は過激になっていった。


 危険地帯にドローンを無断で飛ばす。テレビ局から出てきた人気アイドルを執拗に追いかけて家まで突き止める。ホームレスが住んでいるダンボールの家にロケット花火を打ち込む。大きな事件のあった現場に勝手に潜入する。悲惨な事故現場をモザイク無しで映す。


 ヒカリはありとあらゆる危険な生配信を続けた。非難や中傷は日常茶飯事になった。時には、脅しまがいのコメントも書き込まれた。


 だが、それらと引き換えに、ヒカリの生配信はゲーム実況をやっていたときとは比べ物にならないくらいの人気チャンネルに成長した。ネット上の人気ランキングでは、ベスト10入りの常連になった。


 収入も格段に増えた。ゲーム機購入に使った初期投資費用の何十倍ものお金を、一ヶ月で簡単に稼ぐようになった。


 だからといって、生配信の内容を甘くすることはなかった。手を抜くことは一切しなかった。生配信をする者の中には、人気が出てくるとゆるい内容のものばかりに逃げていく者が多かった。世間の目を気にするようになるからだ。


 しかし、ヒカリは常に危険スレスレ、グレイゾーンのギリギリのライン上で生配信を続けた。



 そして――ヒカリの運命を変えるその日がやってきた。



 ヒカリは警察に捕まってしまったのである。しかも、生配信をやっている最中に逮捕されてしまった。


「なんでぼくを逮捕するんですか? これって不当逮捕ですよね? 人権侵害ですよ! プライバシーの侵害ですよ! 絶対に訴えますからね!」


 今まで散々自分がやってきたことを棚に上げて、ヒカリは声高に反論した。しかし、ヒカリが逃げないように周囲を取り囲んだ刑事たちは、一切聞く耳を持たなかった。そればかりか――。


「これは裁判所からもらった逮捕状だ」


 刑事のひとりが薄っぺらの用紙を見せ付けてきた。


「そんな……うそだ……。これって、ド、ド、ドッキリですよね……?」


「午後三時二十三分。椎名木光(しいなきひかり)を逮捕する」


 無常な言葉が発せられた。残念ながら、ドッキリではなく本物の逮捕だった。


「ちょっと待って……。た、た、助けてくださいよ。今、ぼく生配信中なんです。誰か助けてください! ぼ、ぼ、ぼく、逮捕されそうなんです! 助けて! 痛い! 手錠は止めて下さい! ぼく、一応、有名人なんですよ! 助けてください! お願いします。謝りますから……。土下座でも、なんでもしますから……」


 生配信中の画面には、無様に取り乱すヒカリの姿が、ヒカリ自身のスマホによってしっかりと映し出されていた。



 ヒカリの逮捕容疑は威力業務妨害であった。警察関係者の中にヒカリの行動を疎ましく思っていた者がいて、ヒカリは見せしめで逮捕されたと言う者もいた。だが、そう言ったところで、ヒカリが逮捕された事実に変わりはない。


 起訴されたヒカリは執行猶予が付いた判決を受けた。


 しかしその後、ヒカリが生配信の実況に戻ることはなかった。逮捕時のヒカリの様子を見た視聴者たちは、ヒカリのヘタレな対応を見て、気持ちが一気に冷めてしまったのである。ヒカリの人気は地の底に落ちていたのだ。


 ネット上では、ヘタレのヒカリ──略して『ヘタリ』の蔑称が広まっていた。


 ネット上にはもうヒカリが帰る場所はなかった。


 それだけではない。執行猶予がついいたとはいえ、それとは別にヒカリは莫大な損害賠償金を命じられたのである。


 貯金を全額おろしても、その額には足りなかった。


 懲りずに生配信でまた稼ぎたかったが、ネットの利用料金さえ払えない状態では、そうもいかなかった。


 完全に手詰まりだった。二進も三進も行かなくなった。首が回らないとは、まさにこういうことを言うのだと思った。


 そんなとき、ヒカリの目の前にあの男が姿を見せた。死神の代理人──紫人である。


「あなたの負債をいっぺんに返せるだけの手段がひとつだけありますよ」


 紫人の甘い囁きに、ヒカリはいちもにもなく飛びついた。



 こうして今夜、ヒカリは『デス13ゲーム』に参加したのだった。



 ――――――――――――――――



 最初は、このゲームの最中に生配信をする気持ちなどさらさらなかった。金目当てで来たのだから、生配信する理由もなかった。


 しかし、集合場所で参加者たちの顔ぶれを見ているうちに、もしもこのゲーム中に生配信をやったら短時間で金を稼げるかもしれない、と考えてしまった。


 自分のことを散々『ヘタリ』とバカにした、ネット上の有象無象の連中を驚愕させるほどの映像が撮れると思ったのだ。


 ヒカリの思惑通り、ゲーム開始からすぐに死人が出て、場が荒れる展開になった。生配信にはもってこいの条件が整った。


 そして、ヒカリはゲーム最中だというのに、生配信を始めてしまった。


 その結果がこれである――。


 頭は血が上って今にも沸騰しそうだったが、下半身はすっかり池の水に浸かっており、体の芯まで冷えるほどだった。


「なあ、誰でもいいから、今すぐに助けに来てくれよ! 頼むよ! なんだったら、お金を出してもいいからさ」


 プライドをかなぐり捨ててまでして、必死に命乞いを続けるヒカリ。

 

 命乞い。


 そう、紫人のメールに書かれていた『命乞い』とは、まさにこのことだったのだ。


「お願いだから、助けてくれよ! 俺はもっと長生きして、もっと生配信をやりたいんだ!」


 いつのまにか一人称が『ぼく』から『俺』に戻っていた。もっとも、本人だけはそのことに気が付いていないが。


「そうだ、さっき警察を呼ぼうって書き込みがあったけど、110番に連絡してくれよ! この場所に早く警察を呼んでくれ!」


 こうなったら、警察だろうが救急車だろうが構わない。今一番大事なのは、自分の命を守ることなのだ。



『ヘタリが警察を呼べって言ってるぞ。優しい誰か、呼んでやれよ!』

『えーと、警察って、確か117だったかな?』

『それは天気予報だろう!』

『バカ、違うよ! 時報だよ!』

『時報ってことは、ヒカリの死ぬ時間を教えてくれるのかな?』

『ピッ、ピッ、ピーン。ヒカリの死亡時刻は本日です!』

『それ、チョーうける!』



 コメント欄でまた大喜利大会が始まった。こうなるとヒカリの声も届かなくなる。



『だいたい、深夜の遊園地に入るのって、不法侵入だよな? こいつ、また捕まるんじゃねえの?』

『前科二犯、キターーーーーーっ!』

『ヘタリさん、おめでとう! これでもう素顔で街中を歩けなくなったね!』

『次は刑務所の中から生配信をしろよな!』



 コメント欄はすっかり反ヒカリの書き込みで溢れていた。ほんの少し前まではあれほどヒカリへの応援コメントでいっぱいだったのが、この様変わりようである。これがネットの怖さなのだ。一度片方のベクトルに傾くと、そこから一気に流れが出来てしまい、反対意見が言えないような環境になってしまうのだ。今のコメント欄がまさにその状態だった。今ヒカリへの応援コメントを書き込もうものなら、その人物に集中的な攻撃が殺到するのは、火を見るより明らかだった。だから、誰もヒカリを擁護する書き込みをしないのだ。



 これ以上、ここの視聴者に助けを求めてもムダだな。



 ヒカリはそこで踏ん切りを付けた。スワンボート内の水嵩は腰の辺りまで迫っている。もはや一刻を争う事態である。いつ助けに来るか分からない視聴者をあてにしているときではない。


 池の方に目を向ける。ただでさえ水嫌いだというのに、今は深夜の時間帯で、水中は真っ暗で何も見えない。泳げないヒカリにとって、もっとも恐ろしい条件であった。



 この暗い水中に入って行かないとならねえのかよ……。



 スワンボートに残るのも地獄、湖に入るのも地獄。完全に進退窮まった。



 こうなったら、意地でも泳いでやるよ……。このぐらい……どうってことねえよ……。湖の岸まで10メートルもないからな……。



 スワンボートから池の上に上半身だけ乗り出した。



『おっ、今から深夜の水泳大会が始まるみたいだぞ!』

『クロールか? それとも意表を付いて、バタフライでいくか?』

『10秒もたないで池に沈む方に、千円賭けてもいいぜ』

『それじゃ、結局怖気付いて水に飛び込めないほうに、オレは二千円賭けるぜ!』

『おいおい、賭博は違法だぞ。というわけで、おれは息継ぎが上手く出来ずに沈む方に五千円賭けるぜ!』



 視聴者たちはヒカリの行動をあざ笑いながら煽り続ける。



 とにかく水中に沈まなきゃいいだけだよな……。浮いてさえいれば、なんとかなるはずから……。



 ヒカリは視聴者を無視して、泳ぐことに集中する。ボートからさらに池の上に体を乗り出そうとしたとき、キコキコという音が湖上を流れてきた。


 音の方に視線を向けた。そこによく知る顔を見付けた。喪服姿の美女──櫻子である。


「あの女、なんで戻ってきたんだ……?」


 口から声が漏れてしまった。だが、その疑問はたちまち希望へと変わった。


「そうか、助けに来てくれんだな!」


 この状況ではそう思うのが普通である。


「おーい、こっちだ! こっちに来てくれ!」


 櫻子のボートに向かって、千切れんばかりに両手を大きく振った。ついさっき櫻子のボートに自分が乗るスワンボートをブチ当てて、沈没させようとしたことは、すっかり頭から消えていた。櫻子は助けに来てくれたに違いないと確信していた。


「へへへ、オイ、見たかよ! 助けが来たぜ! お前たちみたいなクソ野郎には、もう助けは頼まねえよ! クズ人間どもが! さっさと寝ちまいなっ! ていうか、お前ら全員死ね! 今すぐ死んで、俺に詫びを入れやがれ!」


 スマホの画面越しに、自らの視聴者をこれでもかと罵倒する。



『こいつこそ死んだ方がましだよな。この国の未来の為にも早く死んでくれ!』

『この男、二重人格かよ! 早く病院に行きやがれ! もっとも、助かればの話だけどな!』

『みんな、もうこの生配信見るの止めようぜ』

『助けに来た人、この人は助ける価値なんてないですよ!』



 ヒカリは櫻子のボートが近付いてくるのを待った。


「ほら、こっちだ! こっち!」


 櫻子の乗るボートが水面を滑るようにして進んでくる。


「よし、もう少しだ! 早くボートを付けてくれ!」


 胸の下あたりまできた水の冷たさも、もう気にならなかった。これで助かるという気持ちの方が強かったのだ。


 だが、ヒカリの切なる願いは、僅かな距離を残して儚くも散った。櫻子が乗ったボートは、スワンボートの手前5メートル付近で急停止したのだ。


「どうしたんだ……? 木の枝か何かがボートに引っ掛かったのか?」


 震える声で問い質すヒカリに対して、櫻子は──無言。


「お、お、おい……なんとか言ってくれよ……?」


 沈黙が続くのが怖くて、ヒカリは声を発し続けた。


「なあ、どうしたんだよ……? あと数メートルもないんだぜ……」


 櫻子に動きがあった。波で揺れるボートの上で起用に立ち上がると、服の下から取り出した長方形の物体を無言のままヒカリの方に向けてきたのである。


 櫻子が手にした『モノ』の正体が分かったとき、目の前に見えていた希望は絶望へと一変していた。


 なぜ櫻子はわざわざヒカリの乗るスワンボートに近付いてきたのか?


 櫻子はスマホでヒカリがまさに今溺れ死のうとしている場面を撮りに来たのだ! 決して助けに来たわけではなかった!


 思い返してみれば、ゲームの最中の櫻子の行動は徹頭徹尾、首尾一貫していた。ゲーム参加者たちの『死』を、自分のスマホを使って撮り続けていたのだ。その様は、ヒカリが見ても薄ら寒く感じるほどだった。


「あのクレイジー女が……」


 悔しさの余り、奥歯を強く噛み締めすぎて、口元から血が滲み出た。



 おれはどうすればいいんだよ……。このまま水中に飲み込まれるしかねえのかよ……。



 星明かりに照らし出された櫻子の冷厳たる美貌を、ただ睨み続けるしかない。



『おっ? どうしたんだ? 急に黙りこんじまって』

『助けが来たんじゃなかったのか? それとも幻でも見たのか?』

『さっきの威勢の良さはどこにいっちまったんだよ? 今すぐにでも土下座をすれば、許してやってもいいぜ。あっ、そうか。ボートの中じゃ、土下座が出来なかったな』

『いよいよヒカリくんの人生のカウントダウンが始まりました! 皆さん、固唾を呑んで見守ってください!』



 相変わらずコメント欄では、ヒカリに対してのありとあらゆる罵詈雑言が乱れ飛んでいる。


 スワンボート内の水がいよいよ首の下まで迫ってきた。こんな状況だと言うのにも関わらず、生配信をしているスマホを水中に落とさないようにと、つい頭上に持ち上げて守ってしまうおのれの性に苦笑してしまう。


「やっぱり、一か八かで泳ぐしかないのか……」


 一切の迷いは捨て去った。命より大切なものはこの世にないのだ。


 ヒカリは溺れないようにスワンボートの縁をしっかりと掴んだまま、一世一代の気合を入れて、ボートの外へと体を投げ出した。


 すぐに水の冷たさで体が覆われていく。しかし、そのお陰で頭が冴え渡った。一瞬だけ、心中から溺れる恐怖が消えた。



 これなら、いけるかもしれない。いや、『生ける』かもしれない!



 暗闇に光る消えかかった灯明のような、わずかばかりの小さな希望が再び見えてきた。



 よし、いってやるぜっ!



 ボートの縁から手を離す。テレビで見たことがある水泳選手のように、見よう見まねで無我夢中に体を動かした。



 う、う、浮いているぞっ!



 奇跡的にヒカリの体は浮力を得て、水面に浮かび上がっていた。



 あの女、俺の死に様が撮れなくて、今ごろきっと悔しがっているだろうな。



 櫻子の方に目を向けてみた。しかし、視界に櫻子の姿はなかった。いや、櫻子だけではない。視界は全て暗闇で覆われていた。


 ヒカリが浮いたと思ったのはまさに一瞬だけで、すぐに暗い水中に体が沈み始めていたのだ。



 ウソだ……。嫌だ……嫌だ……嫌だ……。こんな死に方は嫌だよ……。誰か、誰か……助けて、くれよ……。助けて……。もうダメだ……。息が、もたない……息が、息が、息が……苦しい苦しい苦しい苦しい……もう、ダメだ……………息が……………………………………………………………………………………。



 視界だけではなく、頭の中も暗闇に閉ざされていく。決して明けることのない絶望の暗闇に。


 ヒカリはスマホを握り締めたまま、水中に没していった。


 皮肉にも、自分が溺れる様子を生配信し続けた結果、ヒカリの配信の視聴者数は過去最高を記録していた。


 そのことを知らぬまま、ヒカリはここではないどこか遠くの世界へと物言わぬまま旅立っていった――。

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