第6話:依頼
茉央「私の本当の実力が今明かされる」
ミシュル「もう許さないんだから」
マードック「ごめんちゃい」
茉央「……………」
只のオッサンかと思ったけどギルド長だったとは侮れないなマードックのオッサン、だけどなマードックのオッサン、眼力怖いわ⁉︎ 目が笑ってない、目が捕食者の目になっとるがな!!
そういえばミシュルさんから何も言われなかったけど、私のステータスってちゃんと偽証できてたかなどうなっているんだろう?……えい!
*/の後ろは偽証前
名前 マオ=シングウジ/マオ=シングウジ
LV 3
ジョブ 大賢者/魔王
スキル 火魔法LV1/LV5・水魔法LV1/LV5・風魔法LV1/LV5・土魔法LV1/LV5・氷魔法LV1/LV5・雷魔法LV1/LV5・闇魔法LV1/LV5・光魔法LV1/LV5・剣術LV1/LV1・格闘LV1/LV3・魔術LV2/LV5・詠唱短縮/無詠唱・魔術強化/限界突破
称号 エレメンタルマスター/異世界転移者・魔王の魂を持つ者・新米魔王・エレメンタルマスター・闇を統べる者・超越者
おぅふ⁉︎……ナンダコレハ?
偽証前の気になる称号が城にいた時より増えてるけどここは無視で、ミシュルさんが青白くなってたのはこのエレメンタルマスターって称号と全属性か?、なんで全属性使えるか分からないけど次からは幾つか消しておこう説明が面倒だし。
格闘が高いのは地球で翔を殴ってたからかな? 今はミシュルさんの事をなんとかやり過ごさないと。
……偽証はできてるみたいだけどそれよりもなんで魔法スキル最高になってんの? 召喚当初は詳しく出てなかったけどもし最初からだとしたら魔王ってだけじゃ説明がつかないけど。
……もしかしたら魔王の魂云々と超越者って称号と何か関係があるのかな? あといつレベルが上がってたんだろう、ここまでは飛んできた以外何もしていないのに?。
……っあ! もしかしたら城とギルドでヴィスさんが戦った事によってレべリング的な事が起きてたのかな? 後でヴィスさんに聞いてみよ。
おっと、マードックのオッサンがなんか言い出したぞ。
「ちと聞きたいんだがインビジブルセイバーを使うって事はお前さんダークナイトかアサシンか?」
「答える義理は無いな!」
「そんなこと言うなって〜いいじゃないの〜♪」
ダメよ〜ダメ・ダメってマードックのオッサンそんなんで言う奴いないよ? もしかして魔族って気付かれたかな?
「しつこい男は嫌われるぞ?」
「いいじゃん教えろよ〜ってかオレと闘えよ〜……お前さん強いだろ?」
子どもかマードックのオッサン⁉︎ っあ、大丈夫そうだそれにしてもまったく本音を隠す気無いし、しかも戦闘狂かよ良くコレでギルド長なんて勤まるなミシュルさんも大変だなぁコレのお守りは。
……そうか! だからマードックのオッサンはミシュルさんに頭が上がらないんだ、ってそんな情報いらないよ!
「……いい加減にしてくださいギルド長! アナタは強者を見るといつもそうなんだから、たまには自重してください!」
あ〜あ、怒られたよマードックのオッサン、っていうか長いからもう心の中ではオッサンで良いや! いや、マッサンにしよう!
「ミ、ミシュル〜だってよ〜」
「だってもヘチマも有りません! 初対面の相手に突っかかるのはギルドとして、いや、人として最低です! そんなんじゃヒャッハーさんと変わらないじゃありませんか?」
「っげ⁉︎ ミシュルすまなかった」
「分かれば良いんです。もぅ〜コレさえ無ければマードックも良い人なのに♡」
えーーー⁉︎ なにコレ? ミシュルさん怒り出したのに急にデレたよ⁉︎ しかも引き合いにハゲ出されたし、もしかしてミシュルさんって駄目男製造機なんかな?
「あの〜ミシュルさん惚気てます?」
「っあ⁉︎ す、す、すみませんでした!!」
あら〜ミシュルさん耳まで真っ赤っ赤だよ〜♪ これだと2人とも付き合ってるのかな? ってかもう付き合っちゃえよ! 爆発しちゃえよこの野郎!!!
「いえいえかまいませんよ〜」
ニヤ・ニヤ・ニヤ・ニヤ
「それよりも早く魔獣を買い取ってもらえないかな? お腹も空いてきたし、早く宿に戻りたいんだ」
「申し訳ありません。ではこちらにお出しください、会計してまいります」
「ああ、コレだ頼む」
「はい、B級のダブルホーンが二体、C級のパラライズスネークが三体ですね、こちらは依頼外なので通常の買い取りになりますが構いませんね?」
「構わんよ」
「では、金貨が2枚・銀貨が90枚になります、カードをお預かりしますね」
「ああ、コレだ」
「お前さん今A級か?」
「だからどうした?」
「最後の更新からだいぶ経ってるな、どうだい昇格する気はあるかい? っつうかしろ!」
「フム………だが断る!」
「そうか実はな……って、えーーー⁉︎ 断るの?」
「受ける理由がまるで無いな、ここに来たのもこの先に行くための補給に来ただけだしな、ついでに妹の身分証も欲しかったからな」
「頼む引き受けてくれ相手が相手だけに他の奴らに頼めなくて、元Sランクの俺とはいえ確実なものにしたいんだ」
「ッチ!……少し待ってろ」
うむ〜どうすんだろヴィスさん受けるのかな? あの皇女さんが勇者として召喚した友達を育てもせずすぐさま攻めて来るとは思えないし、っあ、ヴィスさんこっち来たなんだろう?
「マオちゃんはどうする? 今はまだ急いでまでお城に帰らなくても問題は無いわ、ま、わたし的には人族がどうなろうと構わないのだけど」
「私は出来たら助けてあげて欲しいかな? 一応私は見ため的には人族と同じわけだし、何が相手か分からないけどここで見捨てて魔族の所為にされても嫌だし、それにここで貸しを作っとくのも良いかもしれないしね」
ニヤリ
「分かったわお姉ちゃんに任して!」
「おう、どうだ頼めるか?」
「仕方がない妹が頼んできたから手伝ってやる、ただし貸し1つだからな!」
「ありがてえこの礼は必ずする、お嬢ちゃんもありがとな!」
「うん、困っている人がいたら助けてあげないとね」
「ところで対処すべき相手は誰なんだ? 元とはいえSランクのギルド長が出張るんだ生半可な相手じゃないのだろう?」
「そういえば相手を言ってなかったな、相手はドラゴンだ!」
「ドラゴン⁉︎」
なんと人助けの対戦相手はドラゴンだった、ヴィスさん大丈夫かな倒せるよね? って、なんか私の顔を見てない? イヤ私は行かないからねギルドでミシュルさんとお留守番してますからね……私は心の中で人助けなんて言わなきゃ良かったと思ったのでした。
茉央「ヴィスさん私はお留守番ですよね?」
ヴィス「・・・・・・・」プイ
茉央「なんとか言ってくださいよ〜!!」