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第3話:変化魔法

月に代わってお仕置きよ!

 

 召喚された城から執事しつじの魔族さんに拉致らちられて6時間程だろうか? 意外に飛行速度が早い執事さんに小脇こわきかかえられたまま、今だ絶賛ぜっさん、空の旅を満喫中まんきつちゅう(笑)です。


「………」


「………」


「………」


「………」


「……ところで質問良いでしょうか?」


「はいどうぞ」


「それで、えっと〜、とりあえずお名前はなんて言うんでしょうか?」


「これは失礼いたしました、不肖ふしょうわたくしはヴィスと申します」


真宮寺しんぐうじ 茉央まおって言います、っあ、コッチだとマオ=シングウジかな?」


「それではこれからはマオ様とお呼びしても構わないでしょうか?」


「かまいません。では私はヴィスさんと呼ばせてもらいますね?」


「はい。承りました」


「……それでどうしてあの時お城に来たのですか?」


「それはですね……自分のお部屋に居ましたら突然脳裏とつぜんのうりに、キュピィーン! というかピッキィーン! みたいな、それでいて何処か懐かしい衝撃しょうげきというかプレッシャーを感じたのでソレを追って人族のお城まで向かったのでございます」


「………」


「………」


「……それと助けてくれた事には感謝しますが、何故に私はいまだに小脇に抱えられているのでしょうか?」


「マオ様は軽いので持ち運びに便利だからですよ?」


「アンタ! 実はうやまう気持ちなんて本当は無いだろ!!」


「……まだ、あなた様は力にも目覚めきれていないご様子、あきらめてください、それともこの高さから落ちてみて力の覚醒かくせいうながしてみますか?」


 言われて下を見ればゆうに50メートルはありそうな高さだった。


「っひゃう⁉︎」


「仕方がありませんね今はおんぶは無理なので、お姫様抱っこで良いですか?」


 ……まだ痛くないけどこのままじゃ腰が痛くなるかもしれないし威厳なんてあるもんじゃ無いけど、お姫様抱っこはな〜ハズいし〜でもヴィスさん意外と宝塚系イケメンなんだよね〜タイプじゃないけど(笑)


「……すみません、このまま運んでください」


「ご安心ください、もう少しで人族の村に休息に寄りますので」


「……はい」


 こうして私は、配下? のヴィスさんに村までドナドナされて行くのであった。


 ー2時間後ー


 それから程なくして村から少し離れた森の中に降り立った2人。


「どうして村の前で降りないんですか?」


「まだ、ここら辺は人族の縄張りですので茉央様ならいざ知らずわたくしは未だ魔族のままです、村人を無駄に怖がらせてしまいかねません、それにあの人族の城の者に逃避ルートがバレる時間を稼がなければいけないのでございます」


「っあ⁉︎ す、すみません」


「大丈夫ですよ、ですので村に入る為に魔法を使います♪」


「ま、魔法ですか⁉︎」


「ええ、変化の魔法ですのでマオ様は少し離れていてくださいね」


 言われた通り私はヴィスさんから少し距離をとり事の成り行きを見守った。


 ヴィスさんは何も持っていなかった手を振るといつの間にか、虹色の宝玉が付いた杖を持ち出し呪文を唱え始めた。


「では……トランスフォーム♪」


 すると何処からか軽快な音楽が聞こえて来たが、どう聴いてもそれはセーラ○ムーンの変身テーマにクリソツだった。


 それからヴィスさんの身体からあふれる謎の発光現象と軽快なダンスが終わった時に、その場にいたのはギリギリビキニアーマーにならない程度の軽装備に身を包んだ背の高い黒髪の爆乳美女でした。


 ちなみに音楽とダンスは使用だそうで、発光現象は変化魔法の魔力の奔流ほんりゅうだそうです。


 変化後のヴィスさんを前にして私は1度自分の胸に手を当て、それからハイライトを無くした瞳でヴィスさんに視線を向け棒読みの賛辞を贈ったのです。


「ワーー、ヴィスサン、キレイデスネー」


「そうでございますか? ありがとうございます、それと魔王城に着くまで怪しまれない様に口調とそれにマオ様の事は、マオちゃんとお呼びしても構わないでしょうか?」


「……そうですねその方が怪しまれないかもですねそれでは髪色も私と似ているので、私はヴィスさんの事をお姉ちゃんって呼びましょうか?」


 っと言った瞬間。ヴィスさん改めてお姉ちゃんは感極かんきわまったのか目を最大限に見開みひらき、目から滝のような勢いで涙を流し鼻からも水を垂れ流しその様子を見た私はというと頬を引きつらせドン引きしていました。


 ー30分後ー


「お見苦しい所をお見せして、申し訳ありませんでした」


 ひとしきりしてヴィスさんの様子が収まった頃を見計らって、とてつもなく気になっていた疑問をぶつけてみました。


「……い、いえ大丈夫ですそれと装備についてなんですが、お姉ちゃんの背に背負っているゴッツイ大剣って何ですか?」


「あ〜コレですか? ド○ゴン殺しですよ?」


「………」


「………」


 あ、何処どこからかナレーションが聞こえてきそう……ってかこの世界ってドラゴンがいるんだ〜、異世界だし〜いるよね〜見てみたいな〜。


「ちなみに城には騎乗用のドラゴン等も飼っていますので、良ければ後で案内しますね?」


「本当ですか!! ぜひ! お願いします!」


 ヤバイ! 食い気味にお願いしちゃったドラゴンか〜私専用のドラゴンとか欲しいな〜、異世界小説物だと慣らすために卵の時から一緒に寝たり、魔力等をあげたり産まれる時に刷り込みしたりとか、色んな育て方が書いてあったけどコッチじゃどうなんだろ?


「あと最後に気になってたんですけど変化前は男性で変化後は女性になりましたよね、お姉ちゃんって本当の性別はどっちなんですか?」


「それは、……ひ・み・つ・よ・♪」


 あ、ヴィスさん笑顔だけど目が笑ってない、コレは聞いたらアカンやつだ! 私は背中に氷柱つららを入れられたが如く直立不動になりました。


「それじゃ〜そろそろ村に行きましょうか?」


「ハイ、ワカリマシタ、オネエチャン」


「あら? マオちゃんたら初めて異世界の村に行くのに緊張しちゃったかな? 大丈夫よ何があっても護ってあげるから♪ それと、村での対応は私がするから茉央ちゃんはほとんど喋らなくて大丈夫よ」


「ワー、トテモ、ココロズヨイナー」


 魂が半ば身体から抜けかかってる私はヴィスさんに手を繋がれヴィスさん先導で村の門に向かって歩き出しましたが、途中で手の繋ぎ方が恋人繋ぎだったのに気付き慌てて普通の繋ぎ方に直しました。


 ヴィスさんは少し残念そうな風に見えましたが、私はヴィスさんの今後の扱いに精神がガリガリ削れていく幻聴を耳にしたのであった。










ヴィスさんの本当の性別はどっちなんだ!


ヴィス「・・・知りたい?」


作者「っひ!」


ヴィス「うふふ♡」

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