舞い上がれよ この翼
僕の心は それこそ目と手は どこにあるのさ 魂でさえも
高鳴る鼓動 抑えきれずに 君の場所を見つけたい
そう 僕らは獣と聖人 狭間にいる男達だけれども
こんな所で 留まるはずもない 襟元を整えたら 行こう
胸に響くファンファーレ 僕らのための交響曲
涙が一つ 零れることも 古傷が 疼くことも
それはそうあるけれど 今は前を向くしかない
七つの海を渡り 越えて あの世界へ
飛び立てよ この翼 ボロボロになると知っていても
その蒼い瞳が 見据える未来へ
街は忙しく 地球は無関心 あの娘の心はますます離れていく
それらをすべて踏まえた上で
自分の「運命」という 荒波に立ち向かっていきましょう
リズムが跳ねる
季節外れの雪が降り 僕には やけに冷たく感じる
それでも
羽ばたけよ この翼 誰かに もがれることがあろうとも
あの赤い決意が 僕を奮い立たせる
目まぐるしく変わりゆく世界 世相 世の中
時代の変化は 僕や君の 小さな葛藤なんて 置き去りにしていくけれど
それでも散りばめられた 宝石を集めずにはいられない
そう あの黄金色に輝く 小さな瞬きが君にも見えるだろう?
あの瞬きが
腰を屈めて 虎視眈々と 世界の中心を見据えて
用意は出来たかい? 旅立つ時だ それなりの荷物をバッグに入れて
そう その胸の高鳴りを信じるんだ
響いてくる 僕らのためのファンファーレ 星屑のように煌めいている
胸を突く言葉 時には痛いけれど
舞い上がれ この翼 誰かが一片ずつ奪おうとも
君のための世界だ もう一度
飛び立て
大きなこの翼よ せめて僕らと君のために
高く飛翔せよ と願う 今一度願う
人生の終わりは 刻々と近づいている
老いたる人も 若き人も
それならば その羽根の強さを信じてみないか?
ほら 聴こえてくる あの歓喜のメロディーが
もうガマン出来ないだろう!?
雹と暴風が立ちはだかる
でも僕と君は 息をひそめ 立ち向かい
次なる 本当のチャンスを窺う
飛び立てよ この翼 世界は破滅寸前だ
だから滅びる前に 君の証を
残せ
壊乱していく世界 それは人間のせいでもあるけれど
立て直せるのも また人間しかいないのなら
飛び立て 羽ばたけ 舞い上がれ その翼
君と僕のために 舞い散る桜ともに ファンファーレが響き渡る
さぁ 行こう