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blood cross  作者: 独楽
a mind
23/35

-004-


「……なんで」


 一抹の不安と盛大な混乱を胸の中に収めつつ、俺は努めて冷静に訊く。


「なんで俺は、こんな格好をしているのでしょうか?」


 隣にはリシェルさんがいた。

 俺の隣にはリシェルさんがいた。

 その距離三十センチくらいのところに、俺のリシェルさんがいた。


 うわーい!

 いやっほうっ!


 ……と、普段の俺だったら、それこそ手放しに喜んだりしただろう。あるいは、緊張に潰されて盛大にうつむき、心臓をバクバク唸らせながら、彼女をチラ見しまくったに違いない。

 けれど、いまはちょっと状況が悪い。

 決まり悪そうな俺の問いに、しかし、リシェルさんは飄々とした具合に小首をかしげて見せる。


「あら? とてもよく似合ってると思うけど……」


 似合ってる。


「可愛いわ」


 可愛い。


「あなたのドレス姿――」


 ドレス姿。


「……………………」


 そう。

 それが問題なのだ。

 つまり言うと、俺はいま女装をしていた。

 フリフリのスカートの短いドレスを着て、頭にリボンまで付けて。

 まるで変態のように。


「…………うん」


 状況が全く理解出来ないだろ?

 安心してくれ。

 俺もだ。

 どうしてこうなった……って頭ん中いっぱいだもん。

 だから現状確認の意味も含め、努めて冷静にこうなってしまった経緯を話そうと思う。



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