12/13
彼の不意打ち
大学一年の春、有紀は桜の木の見える桜花学園大学の図書室に居る。
手に取る本は法律書だ。
超集中モードに入る彼女に近づく影…。
後ろから抱き締められ、心臓が止まりそうになる。
「驚いた…。」
制服ではなく、私服の白いカーディガンに黒のロングスカート。
大爆笑の達之
「可愛いなぁ…。」
黒いジャケットにパンツの彼は気配を消すのがうまい。
「あなたの不意打ちに私は手が出せない。」
やはりなと言う顔で目をそらす彼女をさらにからかいたくなっている
対称的に穴があったら入りたいと思う彼女