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四章 20/


   四章 20/



 突如として起こった事件。僕にとっての日常に、非日常の欠片が舞い降りた事件。


 僕は、メルカと出会った。

 その事件によって。


 そして、一連の事件は、終焉を迎える。

 公園で蓬と、廃病院で、薊と。そして、メルカと――。蓬、薊の二人を退け、メルカを無事救出することが出来た。


 だから。


 だから、これから語られる話は、あくまで後日譚である。サイドストーリーであり蛇足であり、事件が終わった後の話。


 ただ、それだけの話だ――



     ◆ (1) ――虚衣○



 夏の雰囲気が、徐々に混じり始めてきていた。

 四月の終盤だというのに、それも夜だというのに、だ。それはもしかしたら今日に限ったことなのかも知れないけど。


 少なくとも、冬の面影は見えない。


 時刻は八時を過ぎた辺り。街はまだ眠らない。

 県内で一番大きな街。県の名を冠した市の大通りで、僕はあるビルを下から眺めていた。微動だもせず。周りの人の目線は、一瞬だけ僕を捉え、興味なさげにまた移ろわせる。

 虚衣の二人――〝瀧夜叉〟との戦いを終えて、数日。


 ――気付いているかな、雷兎君。戦いが、まだ終わっちゃいないって事を。


 不意に、識々の台詞が脳にフラッシュバックした。

 戦いは、まだ終わっていない。

 が、それは、半分くらいは的を外れている。だって、これは、あくまで後日譚なのだから。戦いは、既に終わっているのだ。ただ、戦いの奥にある物が、解き明かされていない――

 ――バックグラウンド、とでもいうべきものが。

 その解決のために、僕は今ここにいる。


「さて、と」


 眼前に聳え立つビルへ、踏み込んだ。



     ◆



「――どういうことだ?」


 飲もうと口に近づけたティーカップを、飲まずに机に戻した。かちゃり、と陶器と陶器が触れた音。識々は、相変わらずの締まりが無いというか絶無の顔をしている。


「どうって?」

「つまり、何故戦いは終わっていないと言えるのか、だ」

「ああ、その話のこと」


 それ以外にしていた話など無いというのに、さも今気づいたというように言った。まあ、おどけの一種だろうけど。しかし、そういう風におどけていられる場面ではない。

 明らかに、聞き捨てならない事を言われた。


「蓬も薊も退け、メルカは助けて今はこちらに居る。一連の事件は、完全な状態で終えたように思えるが?」

「それがねー、そうもいかないんだよね」


 湯気の立つティーカップに手を伸ばし、口許まで寄せる。まだ熱いであろう紅茶を普通に飲んで、また置いた。こいつの舌、おかしい。試しに僕も紅茶を飲む。


「あっつ」


 とても飲めたもんじゃなかった。


「この前、僕がこんなことを言ったのを覚えているかな? 『ギルドのメンバーは三人だ』……って」

「――ああ。覚えている、というか今思い出した。確か名前は、柳。詳細が全く分からない、瀧夜叉の三人目……か」


 喋っていると舌がひりひりする。

 識々は首を縦に振り、言葉を紡ぐ。


「そう。その柳。実はね、雷兎……その柳こそが、終点だよ。戦いの終点、彼女と会い、全てを明かさなければ、戦いは終わったことにならない」

「終点……」


 鸚鵡返しに呟く。


「雷兎君、事件を終わらせたいならば、自分で彼女に会いに行きなよ。彼女達が何者だったのか、気になるならね。僕はもう知っているけど、それを僕の口から言うのは無粋ってもんだ」


 逡巡する。何に、といわれれば答えづらいけど。


「どう?」

「――行く、よ」


 確固たる意志があるわけじゃない。

 けど、行かない理由があるわけでもない。

 簡単に言えば、どっちでも良かった。けど、比重は僅かに行く方が重かった。


 ただ、それだけの理由で。

 僕は、バックグラウンドにまで足を突っ込むことになったのだった。



     ◆



 ビルの中はひっそりとしている。そもそも、このビルは無人だそうだ。無人、の前に本来は、とつくけど。五階建てで、昔は貸事務所だったらしい。しかし借りていた事務所が立て続けに立ち退き、結局誰も居なくなった、と。

 市内でありながら誰にも使われず、かといって取り壊されもしないこのビルは、隠れ家にはぴったりだったというわけだ。


 一階から二階へ上る階段、右手に得物の大型ナイフを携えて、一段一段踏みしめる。何階が隠れ家なのかは聞いていない。下から探していくしかない。

 二階に着く。部屋は二室。ドアにはガラスはついていなく、部屋の様子は窺えない。入って確かめるしかなかった。

 左手でノブを回し、開ける。中は暗く、何も無かった。デスクやイスも取り払われている。誰もいない。


「まあ、当然か」


 二階だしな。


 それから、二階のもう一つの部屋、三階の二つの部屋、四階の一つの部屋を見たが、今のところ誰もいない。

 このまま五階まで誰もいないのでは、と思ってしまう。その場合、逃げられたか、識々が騙したか、だ。後者の場合、血を見ることになる。

 そして、四階のもう一つのドアを開く。


「――――」

「――ごきげんよう」


 家具など何も置かれていない部屋。広々とした閑散の中に、ただ一人。

 突如として、雰囲気が一変した。


「お前が、〝瀧夜叉〟の三人目……柳、だな?」

「ご名答なのですわ」


 浅葱色の和服に小柄な身体を包んだ少女。髪は艶のある真黒で、肩ほどで切り揃えられている。瞳が大きく、肌が白い。――その姿は。


似すぎている(、、、、、、)――」

「よく言われます」


 口許を右手で隠す。その上に乗る瞳は、悪戯好きな童女のよう。

 そう、童女――幼い少女。それは、僕の記憶の中にある別の人間と、合致していた。


 虚衣、薊。


「お前、本当に柳とかいう奴か?」

「勿論です。そもそも、薊がここに居ない、いや、居られないことは、あなただって百も千も承知のはずでは?」

「――それもそうだな。それに、話し方も違うし」


 眼前の少女が発するのは、声変わりの済んでいないような高い音色。その声質まで、薊と似通っている。一緒、と言っても良いかもしれない。薊の声もそう多くは聞いたわけじゃないけど、一緒だといえるくらい、似ている。柳の声を聞いて、薊の姿が思い出されるくらいだ。そして、その姿も脳内から飛び出ているように、現実とリンクしている。

 声が一緒な分、話し方というのは大きな差異だ。先に出会ったのが薊な分、柳の話し方は違和感を伴う。


 それに、よく見ると、顔には僅かな違いがある。まず、髪。どちらもショートカットであるのは違いないが、薊はぐちゃぐちゃで、柳は綺麗にされている。それと、瞳。薊の瞳は、狂気に満ち満ちて歪んでいた。この少女は、まるで違う。澄んでいる――真っ黒に、澄んでいる。


「私を始末しに来たのですか?」

「場合によっては、そのつもりだ。けど――その前に聞きたいことがある」


 柳の姿を見て、余計にそう思う。彼女達三人の間に、何があったのか――


「ただ、抵抗する力は奪う」


 右手のナイフを握りなおす。眉を寄せ、その下の双眸の奥には真紅が宿る。その剣呑な動作を見て、柳は肩をすくめた。


「よしてください。私には、元から戦う力などありませんわ。抵抗する気も無いです」

「本当に?」

「誓って。ただ、武器を忍ばせていると思っているのでしたら、脱ぎますけど」


 吹いた。

 してやったりという風な柳の顔を見て、戦意が削がれてしまう。舌打ちしながら、ナイフを鞘にしまった。


「分かったよ……そこまでしなくていい。僕に幼女趣味はないからな」

「わざわざ言うということは、後ろめたさがあるからですか?」

「だまっとれ」

「それより、ナイフをしまって大丈夫ですか? まだ私が戦えるか知りませんのに」

「いいんだよ、別に。そんなことより」


 強引に話を打ち切って、一歩前に進む。


「色々、聞きたいことがあるんだ。話してもらうよ」

「……なら、まず何から話しましょうか」


 といって、柳は左手を顎に添えて、その場をくるくると回る。考える時の仕草だろうか。それにしても、あまりに警戒心がなさ過ぎる。

 僕にとって彼女が未知数なのと同じように、彼女にとって、僕が彼女を今殺さないとは限らないのだから。

 無論、そんなことをするつもりはないから、要らぬ心配なんだけど。

 そんな僕の心中を、彼女は知る由もない。僕は、ただじっと彼女を見守っていた。


「んー……なら、一番最初から話しましょうか」

「極普通のことを提案するなよ……」


 一体、何を考えていたんだろうか。

 柳は、動くのをやめて、こちらに向き直った。少女の顔を見るたびに既視感と違和感に苛まれる。


「まず、私達〝瀧夜叉〟が出来た理由でも。――虚衣蓬、薊、柳。あなたは、この三人をどうお思いですか?」

「どうって……どういう風に答えろと」

「私達に血縁関係はあると思いますか」

「血縁……そうだな、間違いなく、お前と薊は双子だな。一卵性双生児」

「ご名答、ですわ」


 そりゃあ、似すぎているからな。二人共を知っていてこう答えられない奴は目が節穴なんだろう。


「私と薊は双子……十五歳ですわ。けど、私達二人と、蓬との間に血縁は? ――結果は、ありません、です」

「ない?」

「全く」


 確か、識々は『蓬と薊は双子で、もう一人は何なのか分からない』――と言っていた。つまりあれは、間違いだった、ということか?


「……僕の知り合いには、異常に情報の範囲が広い奴がいるんだ。そいつは、薊と蓬が双子で、もう一人は未知数だと言っていた。情報通のそいつでさえ、お前たちに踊らされていたことになる」

「それは後々お話します。さて、それで。私達三人が出会った経緯でも話しましょうか?

 ――三年前。ある日の暮れ方、私と薊は魔具を手に入れました」


 柳によって、突如昔話が展開され始めた。僕は口を挟まない。


「それはもう、突然に。薊はいきなり手にナイフを出すし、私は――ああ、これは後々お話しするんでしたね、伏せておきましょうか――とにかく、そうなってしまいました。家に戻ると、家族は殺されていました。


 私達は、覚醒したその瞬間から、既に誰かに狙われていたのです。なんて不運なんでしょうね。そして、両親の代わりに立っていたのは、その殺し屋達でした。私達は、必死に逃げました――ずっと、ずっと。その人たちは、後々、私達の最初の餌食となったんですけどね」


 柳は、ただ淡々と喋っていた。


 魔具使いの誰もが通る道――闇を知る道。それを経験して、人は人じゃなくなる。僕も――少なからず、そういうことがあった。

 そして、それをどう感じるかによって、魔具使いの生き方は変わる。


「逃げた後、私達は彷徨いました、場所を問わず。その時、蓬と出会ったんです。

 蓬に、何が起こったのかは聞いていません。それが、マナーでしょうから。蓬は、誰かに助けてもらいたかった。そこに偶然居合わせたのが私達。私達は三人となって――〝瀧夜叉〟を結成したのです」


 柳は一呼吸置いて、再び口を開く。


「何か、ご質問は?」

「……戦おうと決意したのは何でだ」

「戦おうと――ですか? ふふ、人の悪いことを伺いますわね。自分でも、分かっているくせに。魔具使いは戦わないと生きていけない。戦うしか生きる道は無い。数年経った今だからこそ思います、私達を襲った殺し屋も、仕方なく戦っているのだということを。まあ、私達を殺そうとしていたときはそんな感覚も麻痺してたでしょうし、敵に情けをかけるつもりもさらさら無いのですけどね。……戦う運命を背負った私達は、けれど、戦う力はなかった。だから、魔具蒐集戦線に入ったんです。庇護してもらうために。まあ、彼らは役に立ってくれましたわね、戦う力を与えてくれたという意味では」


 他に質問は? と、そのような瞳で柳が僕を見てくる。うん、そう見つめられると何かひねり出さないといけない気分になるなあ。


「んー……そうだ。何故お前らは同じ姓を名乗ってるんだ?」

「名前――ですか。虚衣、という苗字は、もともと私達のものでも蓬のものでもなかったんですわ。けれど、色々ありましてね。これを名乗ることにしたのです。

 まず第一の理由は、結束するためですわ。薊と私は双子、つまり、同じ苗字です。そして、当然、蓬は違う。たった三人のギルドで、名前が違うというのは、それだけで引け目に感じることもあります。だから、虚衣、と名乗ることにした。そう、いわばこの名前は――団結した、家族の証、というわけです」

「……そっか」


 三人で、それを話し合って決めたんだとすれば。


 ――お前らは、そんなことしなくても、立派な家族だよ。本当の家族の形だ。


 彼女達と敵対してたのが、本当に惜しい。

 しかしその心情は、絶対に漏らさない。言ったって何も変わらないし、もう遅い。


「……第二の質問だ。さっきから話にあった、お前の能力、というのは?」


 感情を押し殺して、会話を進めた。柳は、含み笑いを浮かべている。カーテンのかけられていない窓から、月光が差し込んで、室内は僅かに青みを漂わせている。月光は柳にも降りかかって、面妖さを醸し出していた。


「お見せしましょう」


 右腕を掲げる。その袖を、左手が捲り上げた。小さな手だった。

 そして。


「――っ!」


 柳が、突如、消えた。

 〝白ウサギの目(ラピッドファイア)〟を急速解放、同時に右手でナイフを抜き、逆手に持つ。地面を蹴って、部屋の隅に移動する。死角はない。

 戦人の本能が、無意識的に体を動かした。

 柳が何故いきなり消えたか――彼女の能力は援護型、そして戦闘能力は持ってない。後者は自己申告だから当てには出来ないか。だが援護型というのはほぼ間違いない。少なくとも、前衛の僕を瞬殺できるスキルは持っていない。

 何だ――奴の能力は。

 それから、数秒。


「あなたの目の前ですわ」


 またも突如。声は、目の前。迷わずナイフを振るった。

 直後に、柳が現れた。正に、鼻先数センチというところに。身長差があるから、正確に表現するなら、手を伸ばせば抱きしめられる、といったところ。

 近すぎて、ナイフも当たらなかった。隅に寄っているから下がることも出来ない。


「私が武器でも持っていれば、詰み、でしたわね」


 黒い瞳は僕を見上げたあと、踵を返して歩いた。


「――僕も、読みが足らないな」


 隅に寄ったのは、まあ、自己判断としては悪くない。けど、寄りすぎたのが駄目だった。相手の能力が読めないからなど、言い訳にもならない。

 僕は今、一度死んだ。


「しかし、本当に、何だ」

「私の能力」


 柳はもう一度振り返る。


「形無き魔具。その能力は、〝対象物Aの意識の中の対象物Bを操作する〟」

「――なるほどな」


 能力が分かったと同時に、もう一つ、謎が解けた。いや、二つ、か。


 なるほど、そんな滅茶苦茶な能力(、、、、、、、)、魔具蒐集戦線が放っておくはずがない。そして、識々ですら情報に踊らされたのも頷ける。


「つまりそれは、人を操る能力――至高の能力に、近い。しかし、何故その力をもっと使わなかったのかが不思議だ」

「私の能力は、強力すぎるがゆえに、使うと体力の消耗が早い。それに、能力を継続させるには、集中することが必要なのですわ。特に、正宗メルカを追い始めてから――あなたたち、〝一期一会(アルカナ)〟に出会ってからは、ここに篭ることを余儀無くされていた。もう、私の能力は上限まで迫っていましたのよ」

「……そう」


 簡単に言えば。

 柳は、とんでもない化物――ということだ。

 もしかしたら、メルカをも、上回るほどの。


「残念だ……お前みたいな奴を、ここで始末することになるとはな」


 ナイフを握りなおす。

 柳は、ただ笑っていた。


「蓬と薊は〝大統合ギルド〟の手に落ち、残るは私のみ。その私を、始末すると?」

「ああ。お前みたいな逸材は、拘束していても助け出されそうだからな」

「それはどうでしょう。……私は、もう上限が見えていますわ。戦線も、私を見捨てたと思いますの」


 語る顔に、悲哀はなく。

 ただ、三日月を浮かべ、佇む。

 薊と双子ということが、より強く思い出される。彼女は、静かに――壊れている。


 踏み込んだ。

 何も言わず、何も言わさず、仕留める。一歩で柳の眼前に到達。ナイフを突き出す。空気の合間を縫うような、正確な刺突。

 だが、ナイフに血は付着しない。


「不可能ですわ」


 すぐ背後に声。右足を後ろに、上半身を回転させ、ナイフを振りぬく。しかし、そこには空虚。


「あなたごときでは、私を倒すことはできない」


 ナイフを振りぬいた先に、再び柳が現れる。左手が動く。太腿のスローイングナイフを一本抜き、ほぼ同時に投げた。当たらない。

 消えた柳、構える僕。


「ぐっ……!」

「そんな腕を、あまり酷使なさってはいけませんわ」


 声だけが聞こえる。そう、まだ僕の腕は治りきっていない。むしろ動かさなくても痛むというのに。


「だが、何故腕のことを知っている?」

「当たり前ですわ。私はさっき、篭ることを余儀なくされていた――と言いましたね? けどそれは、少しだけ間違いです。私は、あの日、廃病院にいたのですよ……あなたと薊の戦いを、あなたと正宗メルカの戦いを、見るために」


「そう、だったのか……」

「ちなみに、あなたのお仲間、炎恋歌のジャミングをしたのも私ですわ。あの人に対し、私は、織神雷兎と正宗メルカの存在をちょこっとだけ操作しました。だから連絡がとれなかった。まあ、その後に私という存在を探し出したのには驚きましたけど」


 背後で、金属の軋む音がした。

 踵を返せば、そこには扉。だが、扉は閉められていた。


「逃げられた、か」


 話しているときに、か。

 両腕の力を抜く。重力に逆らって当然のように腕はぶらんと肩に吊られていた。ナイフを腰の鞘に戻し、投げたナイフを回収するため、足を動かす。

 ナイフを拾って、顔の前に掲げる。


 赤の雫が、ぽたぽたと。


「随分と、余裕を見せるもんだな」


 あいつは随分と僕を過小評価してたみたいだ。もしくは、自分を過大評価しすぎていたのかもしれない。どっちでも、いいんだけど。


「さて。あいつには逃げられたし……僕がここにいる意味はもうなくなった。帰ろっかな、もう、眠たいし」


 自然に顔がにやける。


 何故かって?

 柳が逃げたって事は、まだ生きてるってことだからだよ。


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