表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/31

第19話 一筋ですから



 小一時間ほどかけて、すべてを片付け終わった。

 保険医が本当になんでもかんでも、一部屋の中につめこんでいたため、分類するのにかなり苦労したが。


 総量が、一人分の品物だけだったのがせめてもの救いだ。


「もうすこし年頃の女性として、恥ずかしがってもいい所だと思うけどね? 君はなかなか変わっているね」


 その片付けの品物の中には、当然男性のものもあったのだが、そこで恥ずかしがっていては作業がすすまないので、淡々と処理させてもらった。


 そういうときめきイベントはノワール様専用!


「では、もうおわったので私はこれでお邪魔させてもらいます」

「ええ、もう少しこの部屋で遊んでくれてもいいんじゃないかな?」


 そんな残念そうな顔されても、ダメなものはダメ。


 男の人と一つ屋根の下なんて、ノワール様に知られたらどんな顔をされるか。


 あらぬ誤解をされて、嫌われたりしたら……。


 想像の出来事で、冷や汗をかいていると、保険医が顔を近づけてきた。


「他の子の事を考えているね。いけないなぁ」


 しかし私は、掃除のためにもっていた雑巾で相手の顔を押し戻す。


 貴方の顔の正しい位置は、もっと遠くの位置!


 一応黒幕でも、顔はイケメンの部類に入る男だ。


 私がノワール様一筋でなかったら、あぶなかったかもしれない。


「先生よりよほど魅力的な人なので、考えるのは当然です」

「そうかい。その子は幸せものだね」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ