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第17話 片づけの手伝い



 ひとしきり抗議の視線を浴びせた後、私は自分の荷物を引っ張り出して、この先の事を考える。


 人質は救出した、ならもうあとはおさらばするだけなのだが……。


「どうでもいい事を伺いますが、グランデさん、この部屋の荷物これからどうされるんですか?」

「心理的な距離が開いたら名前呼びになるんだね。エルンさんは」


 ひとしきり笑った保険医こと小憎たらしい悪戯グランデさんは、そうだなぁと思案。


「明日、帰ってきたら片付ける事にするよ」

「明日は、遅くまで職員会議がある日では? 前にそんなような事を聞きましたけど」


 私はある程度彼の予定を知っている、悲しい事に保健室の住人と錯覚するほどの常連なので。


「あっ、そうだったそうだった。じゃあ明々後日だね」


 明後日を飛び越えた。


 そのあいだ、生活で不便しないのだろうか。


 そこまで考えた後、私は直感で悟った。


 この人、ひょっとして私生活はだめだめなのでは?


「はぁ、お片付けだけなら手伝っていきますから」

「本当かい? 助かるよ」



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