表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/31

第12話 保険医シーク・グランデの家



 生活用品を人質にとられてしまったなら、いかないわけにもいかない。


 寝巻とか、勉強道具とかも、すべてあっちにいってしまったのだから。


 使用人が預かっていた住所のメモを見ながら、保険医の家へ向かう。


 その気分は地獄の底で、処刑待ちしてる人間のようだ。


 身一つで追放された人間が、枯れ野の荒野を歩くような気持ちで自動的に歩行していっていると、いつのまにかその場所にたどりついていた。


 静かな住宅街の一画。


 一般庶民とお金持ちの区画のちょうど中間くらいの場所に、その家は建っていた。


 大きすぎずかといって小さすぎる事のない。


 特徴のない、家。


 とりあえずノック。


「……」


 しかし返事がない。


「あの、シーク・グランデシさんのお宅でしょうか」


 留守か、それとも間違えたのだろうか。


 住所のメモと見つめあっていると、不意に家のドアが開いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ