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空賊達は故郷を目指す 

 その日、彼等の国は敗北した。

 戦争の原因を作り、国を治めていた大統領は戦況が不利になるとあっさり国を見捨てて逃亡。

 残された国民と兵士たちは全力を尽くしたうえでの敗北であった。

 だが終戦し、故郷に帰ってきた兵士達を待っていたのは…


 『お前達がさっさと降参しないから戦争が長引いて余計に国民が死んだ!!』


 『夫を!家族を返せ!この人殺し!!』


 『見ろよ負け犬だ。国を守れなかった負け犬が帰ってきたぞ』


 敵国のマスコミによる印象操作を受けた…

 『味方』であったはずの国民からの嫌悪と侮蔑の混じった声だった。


 『我々はたとえかつての敵国であろうと自国と同じ統治を行うと誓おう!!かつての軍部はただの国賊である!』


 これは敵国の総理の言葉だ。

 こうしてどこにも行き場のなくなった兵士たちは路頭に迷い、そのほとんどが悲惨な状況にあった。






 終戦から3年後…

 故郷は、かつて国の為に戦った兵士たちの事をこう呼んだ。


 『空賊』と……



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