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白痴の町

作者: 千住

【ZOO】


ものが次々に動物になっていく。

俺が昨日まで使っていた、机。机であったはずの鹿は、栗色の真新しい毛皮を日に照らしながら、にすでに山の方へ消えてしまった。

椅子の犬は、校内を自由に駆け回っている。

ノートパソコンのオオサンショウウオは廊下ですっかり干からびていたのを、ついさっき見たばかりだ。

カーテンの蛇も、シャープペンシルのミミズも、配管の鶴が大きく啼いて飛んでいく様は、とても、とても優雅で、美しかった。だけど、


■■さん、君が黒板の(わに)に食べられたとき、あの牙で君の白い、細い脚が噛み潰された時、あの瞬間、息を呑んで、あの血飛沫を美しいと、瞬間に恋に落ちたのは、きっと僕だけではないだろう。


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