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4 金髪とYシャツとアクセサリーと



「いやぁ、朝来たら事件てホンマ東京は恐いなぁ。」

 静かな刑事課に男の笑い声が響いた。

今刑事課では、そこに備え付けてある黒いソファーに翔と安西は隣通しに。その向かいに先程の男が座って話をしている。

「で、どういうご用件で?その…」

「あっ、ワシ河田晴敏(こうだはると)と申します。これでも一応刑事なんで、よろしゅう。」

安西が戸惑っていると、河田はポケットから警察手帳を取り出し安西に見せた。確かにそれには、河田の写真の下に刑事課と記入されている。

「けっ刑事!?」

しかし、それを聞いた安西、否、その場にいた翔以外の者達は酷く驚いて目を見開いた。

 それもそのはず。彼の格好と言えば、派手なYシャツに、身に付けた数々の奇妙な表現しがたいアクセサリー達。そして、金色のオールバックにされた髪。

どこからどう見てもその筋の者しか見えない。それで刑事と言うのだ。無理もない。

「で、なんでアンタがここにいるんだ?何も無しに来たわけじゃないだろう?」

しかし、周囲の反応とは違い、それらに驚くことなく翔は河田に尋ねた。すると、

「よくぞ聞いた!!待ってたでその言葉!!さすが、笹川チャンや!!」

待ってましたと声を張り上げて、河田はニンマリと笑う。

あまりの声の大きさに、周囲にいた者は耳を塞いだ。

それからまた、河田は話を続けた。

「最近、東京は物騒やろ?」「まぁ、そうだな。」

河田の問に翔は軽く頷く。

たしかに、最近なにかと事件が多い。しかしそれは、全て彼が起こした事件なのだが。

「そこでだ。犯人を1日でもはやく捕まえるべく、優秀な俺が呼ばれたっちゅうわけや。」

「へぇ、凄いな。」

翔の隣で話を聞いていた安西が驚いた。

「そやろ?ワシ凄いねん。」

とそこまで言うと、出されていたお茶を喉に流し込んだ。

「ちょっといいか。」

そんな最中、先程まで電話をしていた刑事課の課長である入江利郎が話を中断させた。

「どうしました?」

翔が言った。それからまた、入江が話を続ける。

「…今大阪から電話があって、君…河田君だっけ?」

「そやけど…それが何か?」

「問題起こしてここに飛ばされたそうだね。」

入江はパクのような顔に皺を寄せ、申し訳なさそうに言った。

「あー…。」

河田は、返事に困り言葉を喉に詰まらせた。額からは大量の汗を流している

「やっぱり、あんたって人は…」

「……。」

そんな彼を翔と安西は、呆れてものが言えないと言うような表情で見ていた。 それから翔達は、詳しく彼を問いただした。

すると、どうやら最近ここで起きている事件を耳にした大阪の署長が、『少しでも捜査にに役立ち、刑事としての心得を身につけろ』と言うことでここへ移動になったらしい。

つまり、『お前は邪魔だからどっか遠くに行ってろ』と飛ばされたようだ。

――まったく、余計な事を。

翔は、そう思いながら河田の話を聞いていた。

「というわけや。ホンマすまんな、嘘ついて。」

「ホント、迷惑だな。その嘘もアンタも。」

「なんや笹川チャン。それはボケか?そやかて、ツッコまへんで。ワシも、ボケ担当やねん。」

「おーい、誰もボケてないぞ。」

「いや――」

「ちょっと聞きたいんだが。」

翔と河田が会話をしている中、安西が会話を遮った。

「ん?」

「どうしました?」

2人は小首を傾げながら安西を見る。

「お前等ってどういう関係なんだ?」

すると安西は、2人をみながらそう言った。

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