キスという甘い誘惑。
僕の好きな女の子から僕はこんな事を言われたんだ!
『___ねえねえ、慶くん?』
『・・・う、うん? 何?』
『___今さ~二人きりだから、“キスしようか?”』
『___えぇ!?』
『___慶くんは、今まで女の子とキスした事ないの?』
『___そんなの、あるに決まってるだろう! 僕たち高3だし!
キスの一度や二度あるよ!』
『___そうだよね! じゃあ~チュー』
【ゴクン】
僕は、生唾を飲み込む。
・・・実は? 女の子とキスをするのは初めてだ!
まさか!? 僕の好きな女の子とキスが出来る日が来るなんて!
想像もしてなかったよ!
『___早く、慶くん! 誰か来ちゃうよ~!』
『___あぁ! チュー』
___僕と彼女の唇がゆっくりと重なった。
彼女の唇は、プルンと柔らかく僕は初めての女の子とのキスもあって。
緊張で心臓がバクバクと大きく高鳴っていたんだ。
『___いいキスだったよ。』
『___えぇ!?』
『___私とのキスの味は? どうだった?』
『___レモンの味がしたよ。』
『・・・在り来たりな答えだね! まあ、いいや~またね!』
『___う、うん。』
___彼女が先に、教室から出ていった。
僕は、彼女の目もまともに見る事が出来ずに彼女とバイバイした。
___放課後の教室は?
僕1人、取り残された寂しい場所になった。
*
___僕は、一人教室を出て家にポツポツと歩いて帰っていった。
・・・今日の彼女の事を考えながら。
【___でも? どうして、彼女は僕とキスをしようと言ったのかな?】
【___ひょっとして? 彼女も僕の事が好きとか?】
【___いや? 僕の事が好きに違いない!】
【___好きでもない、男とキスをしたくなる事なんか! 女の子はない
だろうし! きっと彼女は、僕の事が好きだから。】
【・・・いや、待てよ! そう言えば、、、? 彼女は、好きな男子がい
ると噂で聞いた事があるのだけど?】
【・・・まあ、ただの噂なのだろう! 僕とキスしたぐらいだし!】
【・・・彼女は、僕が初めてのキスの相手なのか?】
【___あんなにピュアな女の子なんだ! きっと僕が初めてのキスの相手
に違いないよ! そうだ!】
___僕は、ニヤけながら家に着くと?
僕の家の近くにある公園で、薄っすら暗くなりはじめているけど?
うちの学校の制服を着た男女が公園でキスをしているのが見えたんだ!
___僕は、自分も先まで、好きな彼女とキスをしていたから。
つい、好奇心で近くまで近づいて、、、。
どんな奴が女の子とキスをしているのかを見たくなったんだよ!
・・・そしたら?
先まで、僕とキスをしていたあの彼女が他の男とキスをしているじゃないか!?
しかも、、、?
濃厚なキスをしている!?
【___嘘だろう! なんで、他の男とキスしてんだよ!】
【・・・あぁ! アイツ、彼女が好きだと噂になっていた男じゃないか!】
【___えぇ!? 付き合ってるのか?】
【・・・じゃあ、なんで、先僕と彼女はキスをしたんだ?】
【___訳が分からないよ!】
___僕は、何も見なかった事にして、、、。
そのまま家に帰った。
【・・・女の子のキスは? 本命じゃなくても誰とでも出来るモノなのか?】
【___きっと、そうに違いないな!】
【・・・いや? アイツが彼女の本命なら? 僕はなんだったんだろう?】
【___僕と彼女とのキス! 僕の初めてのキス。】
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