勇者は勘づいた。あ、これやばいやつ?
略多くて申し訳ない。
投稿してみたかっただけや!
この世界に転生してから幾年月。
無数の魔物を狩り人々に仇名す魔人を狩ってきた。
道行く先々で人々を救い、時には傲慢な貴族を廃し弱きを助けてきた。
勇者たるものはこうあらんと行動により示してきたつもりだ。
人々の称賛の声は心に響き、再度奮起し、戦場に身を投じた。
全ては魔王を倒し、平和な世に導くこと。
それだけを胸に戦っている。
しかしながら最近は不思議に思うことが多い。
まずは何よりパーティメンバーがよそよそしい。
パーティ結成当初は互いの足りない部分を補い、互いを褒めあったりもしたものだ。
いまは「あ、そう」みたいな雰囲気だったり、私以外のメンバーでよく話してたりで正直寂しい。
すでにレベルは十分に上がり、ほとんど一振りで決着がつくことも原因の一つであると考える。
みんなでご飯とか飲みに誘っても、「今日はちょっと忙しい」とか「ごめん先約がある」とかでなかなか機会が得られない。パーティメンバーの結束は今後のためにも必要なことなので、機会を見つけてお互いの理解を深めていきたい。いまはよそよそしくても、何かきっかけがあれば改善していくと考えている。
次点の不思議要素は、人々からの声や目線、あえて言及するならば嫌々称賛されているように感じることだ。
(省略)
最後は、王様の謁見・会談が途絶えたことだ。
(省略)
さて、紆余曲折や文章省略がいろいろと生じていたが、
目の前には瀕死の魔王がうずくまっており、決着も残りわずかであった。
魔人や魔将軍を狩っていたときに魔王が出現し、
一騎打ちと手出し無用を言い渡され、合意してしまっていた。
周囲で涙を流すものも多く、正直悪者になった気分でしょうがない。
さらに正直なところを示せば、魔王はみんなに尊敬されていた。
王様や国民は「魔王は敵だ」と声高らかに叫んでいたが、
魔人や魔将軍に慕われ、誇りを胸に秘める魔王の何と素晴らしきことか。
確実に私には無いものを持っており、羨ましい限りだった。
さて、ここまできたら皆もご理解いただけるであろう。
魔王がいなくなった場合の悲しみと怒りの矛先はどこに向かうだろうか。
もちろん、私だ。
むしろ魔王がいなくなった場合に一番困るのは私ではないだろうか。
略
そこで私は、瀕死の魔王に契約を持ち掛けることにした。
「いま殺さない代わりに、1年間だけ身を隠すことは可能か?」
思想も種族も世界をも超えて、かけがえのないものを見つける物語。
いまここに始まー
※りません。