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転生は突然に


「嗚呼、終わった…

無職とかもう駄目だ死のう

何で?私割と頑張ってたよね?

いや、確かに

若干適当だったかもしれないけどさぁ

ちゃんとノルマはクリアしてたよね?

そんなのってないわ…

これからどうしよう…

下界降りてフリーターしようかな…

それとも最近転生者の間でよく聞く

ニートとやらになろうかな

ニートは素晴らしいと聞いたからなぁ

いやいやいや

よく考えればこうなったのは

採用しやがった

あのグラサン野郎のせいだ

ぶっころs」


「…落ち着いてください

なんとなく

こうなる予感はしてましたけど

まさか解雇とは思いませんでしたね」


「ローアが後任なんでしょー?

……ハッ!

まさか…貴様らグルかッ!?」


「んなわけないでしょうが…

とりあえず私は手続きしてきます

…あ、投身しないでくださいね」


「分かってるよ…もう…」


 さて、どうしようか…

問題は割と深刻だ。

いや、職がなくなることではない。

確かに職がなくなったら

それなりに大変だけど

元転生神というのは使えるんだよね。

 問題は…。

私が保持している数々のスキルのことだ。

私が作ったスキルは

攻撃力上昇などのバフ系から

地形破壊に特化したスキルなど

多岐にわたる。

が、そんなのはかわいいもので

多分探せば『オートカウンター』

みたいなやつとか

わんさかあるんじゃなかろうか。

そんなんでハロワに行ったとしよう。

それを履歴書に書いてしまったら

もしくは『スキル鑑定』で見られたら?

多分ろくな仕事に就かない気がする…!

魔王軍とか関わりたくないし…。

 やだやだやだー

ただでさえ今の仕事もきついってのに…。

なんであんなに

使用用途のないスキル

量産してんの…。


 そんなことを考えながら歩いていると

気づくと私は

転生管理室(転生を行う場所

をうろうろしていた。


「はぁ、この座り心地のいい

大臣席ともお別れかぁ

あ、そうか

この鏡とも…お別れだね」


 見れば見るほど

吸い込まれそうなほど磨かれた表面。

しかしそれは実体ではなく

転生という概念で

その概念を神の力で

鏡の形に変えたものであるという。

その鏡はこの部屋に二枚有り

転生前から天界への鏡と

天界から転生先の鏡が二枚あるんだー

そんなことをこの座についた時に

あのグラサンチョビヒゲ野郎に

教えられた…気がする。



「んー?誰だー?

こんな鏡のまえに

わざわざバナナの皮

落としたのー」


 何故か転生鏡の前にバナナの皮が

鎮座してあるあるのに気付く。

しかし、何故ここに落としたのだろう?

なにか裏があるとか?

少し考えたが

仕事に支障が出そうなので

取ってやることにした。

そして最後の仕事ばかりに

私がバナナの皮を取ろうと

屈んだ時だった。


「おっと…」


 ついよろけてしまい

鏡に手をつけようとして…。


「あっ」








 転生神ナキア。

彼女は転生され

新たな人生を歩むことになる。


やっとタイトル回収終わったよ。

ほんとは序盤の序盤で

転生させるつもりだったんだけどね。

次からは高島くんの冒険らしいですよ。

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