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働き者の転生者と怠け者の転生神2

 僕は…?

そうだ高島優也…だ。

中学二年の普通の男子生徒で…。

あれ?思い出せない…。

少し記憶があやふやだな…。

整理してみよう。

今日は…

なんか朝から頭が痛くて

母さんに帰ったら病院行こうって言われて

それで…学校に行ってたら

急に目の前が真っ暗になってて…。

気づいたら

今いる教会みたいな建物の

中にいたんだっけ。

 それで目の前の校長室の机みたいなやつに

肘つけている人がナキアっていう神で

そのとなりの結構可愛くて眼鏡かけてる人が

ローアっていう神だとさっき説明があった。

 そして…僕は死んだことにされたらしい。

なので今から

転生の手続きをするとか何とか…。

前世では何もできてなかったけど

死にたいとかは思ってなかったし…。

 あっ…そういえば元の世界には

戻れるんだろうか…?

ふと、ローアさんをみて思い出す。

僕には…好きな人がいて…。

好きな人とローアさんが似てて

それで思い出した。

まだ告白もしてないけどさ…。

忙しそうだし後で聞こうかな…。


「さて…

もうこちら側の転生の準備はできたね」


「ええ

 あとは彼次第ですね

 いつでも転生可能です」


 ずっと二人で会話とかしたり

何に使うのかわからない

鏡のようなものをいじったりしている。


「よーし

 じゃあ初期設定に入ろうか!

 君はタカシマ ユウヤ君だね?」


「あっ、えと

 はい、合ってます」


「おけおけ

 えっと…異世界転生って知ってる?」


「え、転生…?

 本で読んだことはありますけど…」


「おお、それなら話は早いね

 こっち側のミスであなた死んだから

 他の世界でもう一回生きてください

 っていうことなんだよね

 まぁ、申し訳ないと思うよ

 だから…」


「あっ、あの!」


「ん?何かな?」


 話している途中に質問するのは

あまり良くないけど

どうしてもこれだけは聞かないと…。


「元の世界って戻れたり…しますか?」


「まぁはっきり言って無理だね」


 軽く流された…。

でも正直あまり期待はしていなかった。

この手の転生ものは

戻れないっていうのが

セオリーだからなあ…。

とはいえやっぱり悔しいし

それで諦めれるほどの人生を

僕は送ったらとは思わない。


「諦めて覚悟を決めて転生するんだ

 で、ステータスは適当に

 割り振っといたんだけどね

 スキルに関しては

 何か欲しいのがあったら

 出来るだけ善処はするよ

 こっち側の不手際だからね」


「そう…ですか」


「時間は死ぬほどあるからさ

 じっくり考えてよ

 ちなみに前の特別転生者が

 選んだスキルは…

 えーっとなんだっけローア」


「確か…スキル吸収でしたっけ」


 やっぱりかぁ…。

この手の転生ものは

大体チートスキルを

要望してるんだよね…。

でも、あまりそういうのいらないかな…。

うーん…。

 そうだ、こんな風に

一方的に殺されたんだ。

もうそんなことが

されないようにしたい。

あ、でも不老不死とかは嫌だなぁ。

みんな死んでくけど

自分だけ生きてるとか悲しいし…。

えーっと…。

結局僕は何をしたいんだろう?

んー…。


「決まった?」


「あ、はい」


 あ、つい言ってしまった。

僕の馬鹿…。


「望むスキルはなんだい?」


「えっと、えっと…

 で、出来るだけ死なないような

 そんな…スキルがいいです」


 あ、終わった…。

多分これ不老不死になる気がする。

うわぁ…最悪だ…。


「おーけい

 死にたくない…か

 ………あ、そうだ

 ただ死にたくないなら

 不死でもいいんだけど

 それだと面白くないし

 強かったら死ににくいんじゃない?」


「え?」


「まぁ、任せといてよ

 あ、転生先では

 ステータスって念じたら

 自分のステータスが出てくるよ

 楽しみにしといてね」


 なぜこの人はニヤニヤしながら

言うんだろう…。

少し嫌な予感がした…。



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