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第七騎士団



 ほう、とはいた息が煙り、窓ガラスが白く曇った。霧深い朝の景色は停滞したような灰色。すっかり人気が無くなってしまったこの街は、冬の訪れとともに冬眠したかのように静まり返っている。花の都と呼ばれた過去は今はもうその残滓すら残してはいない。窓の外をぼんやりと見ていたら朝を告げる鐘が鳴った。いけない。準備をしなくては。急いで制服に着替え、その上にエプロンを羽織った。



 配給で配られた缶詰の中からトマトソースとコンソメを選び、適当に切った野菜とライスを炒めてたものにぶっかける。少し水を足してから蓋を閉じた。トマトリゾット、という料理だとトム副団長に習った。料理を始めてから結構経つというのに、いまだに私の作ったものはイマイチな出来だ。それでも団員達はよろこんでくれるので、私も諦めずに続けることができる。後は昨晩の残りのシチューを出せば朝食は完璧だろうと思う。


「おはようございます。シアさん」

「あ、おはようございます」


 キッチンにくまさんが顔を出した。団員の中では一番の早起きで、毎日私に挨拶してくれる真面目な人だ。


「今日は随分冷えますね。シアさん、いつものお願いします」

「はい。いつものですね」


 のそのそとくまさんがキッチンから出ていく。私はその背を見送った後、ホットコーヒーを作った。くまさんは濃いめのブラックを好む。ついでに私の分も淹れる。いつもの流れだ。トレーにカップを二つ乗せて、静まり返った廊下を歩く。みんなが起きだすのはもうしばらく後だろう。



 聞こえるか聞こえないかくらいの囁きめいたボリュームで、くまさんがラジオ放送を聞いていた。いつものように背筋を伸ばして窓の外を見ている。テーブルにコーヒーを置くと、くまさんは小さく礼を言ってカップに手を伸ばした。


「本隊はシュークリーム砦を落としたそうですよ。伝令ではなくラジオで知るというのは、内心複雑ですがね」


 普段より重い口調でくまさんが言う。私達第七騎士団は、本国からはすでに居ないものとして認識されているのかもしれない。それどころか、この街そのものが見捨てられたと言っても過言ではない。本国の判断が噂で流れたのか、ほとんどの住人も去っていった。


「……戦争が終わったら、この街も元に戻りますかね」

「そうですね。本道から遠いとはいえ国境線にありますし、もしトナリ帝国との流通が可能であれば、きっと前以上に賑わいますよ」


 くまさんが柔らかな声で言う。でもその瞳は何処までも遠くて、望み薄な願いなのだと嫌でも察してしまう。ラジオからは勝利を祝うための明るいオーケストラが流れて、静かな食堂の隅々まで広がっていった。


「シア、お早うさん。お、相変わらず早いなクマ」

「うーー寒っみ!おはよう、お二人さん。あ、シアちゃん、オレにもコーヒー淹れてくんね?あとコイツにも」


 ギンさんとジャドさんが食堂に現れた。ギンさんの毛があちこちに跳ねていて、それが面白くてすこし笑いながら挨拶を返した。ワーウルフの人だから毎朝寝癖がたいへんなのだ。そろそろ他の皆も起きだしてくる頃だろうから、コーヒーを多めに準備しておこう。




 団員が食堂に集まるにつれ、賑々しくて明るい声が溢れ、街を覆う憂鬱な空気が全て掻き消えていったような心持になる。料理は保温してあるので、あとは団長が揃えば朝食の始まりである。


「いやー。昨日は大変でしたねー。まさか七味唐辛子投げるとは」

「でもこれで少しは街が安全になんだろ。野盗狩りもしばらくは休みてェ」

「休みもらえんだったば、おら畑さこさえてぇな。苗っご貰っでよ」

「イノ助君。まだ冬になったばっかりだよ」


 暖炉だけでは寒かった部屋の温度が、みんながいるおかげかどんどん温かくなっていく。みんな温かい飲み物をパカパカおかわりするから朝の私は少し忙しい。途中、それを見兼ねたトム副団長が手伝ってくれるのもいつもの流れだ。


 廊下からカリカリと何かを引きずる音が聞こえてくる。他の団員達もそれに気付いて静かになる。やがて食堂の扉が勢いよく開いた。


「おはよう!!下僕たち!!!」

『『『お早う御座います!チクリン団長!!』』』


 団長がてってこ歩いてきて、上座の子供椅子に座る。団長は背丈がちっこいせいで、いつも腰の剣を引きずってしまうのだ。団長が両手にフォークとスプーンを装備してそわそわするので、私は急いで朝食を配膳した。団長は機嫌を損ねるといつもポカポカ殴ってくるのだ。あれは地味に痛い。



「みんなに悪い話ともっと悪い話と、とっても悪い話があるわ!」


 顔中にご飯粒をつけた団長が元気溌剌に言う。団長にみんなの目線が集中し、無言で続きを促す流れが出来た。


「まずひとつめ。配給のリストからチョコが消えたわ」

「嫌ああぁぁぁぁ!!!!」


 イチカさんが顔を覆って仰け反った。絶望を全身で体現している。ギンさんも沈痛な面持ちで俯く。ギンさんはイヌ科なのにチョコが好きなのだ。いつも見ていてハラハラする。


「ふたつめ。この街の危険性を説いたトム副団長の論文が無視されたわ。本国は一切動かない」

「相変わらず頭の固ぇ連中だな。山越えは有りえねェってか」

「そうだね。一見うちが優勢だから、視野が狭まってるのかもね」


 ジャドさんが舌打ち交じりに言い、トム副団長がそれに続く。山脈という天然要塞に囲まれているこの街は、戦果が及ばないだろうという大雑把な考えで騎士団が縮小され続けたのだ。現在、非戦闘員の私含め僅か8名。幸い強者ぞろいなので今は何とかなっているが、もしトナリ帝国が山越えルートを選んだら一瞬で蹂躙されてしまうのだ。もしこの街を奪われたら、我がココア王国の首都まで一直線である。重要拠点と言わざるを得ないが、本国とは意見が異なるようだ。


「最後にとっても悪い話よ。先月左遷されてきた4名覚えてる?この街の惨状を見てすぐに辞めてった奴ら。なぜか、不思議と、その4名分の給金が含まれた額が送られてきたのよね。間違えちゃったのかなー。ふっしぎ~」


 団長はにこにこ笑いながら巾着袋を振り回す。


「……それは、確かにとっても悪い話だな」

「あぁ、スゲー悪い話だ。団長。今夜行くのか?当然お供するゼ」


 団員たちが邪悪な笑みを浮かべながら杯を傾ける仕草をしてる。晩ご飯を作る手間が省けて私もうれしい。食堂の空気が弛緩して、あっという間に雰囲気が明るくなった。




 馬房の重い扉を開けると、寝転がっていた黒毛の馬が顔を上げた。


「ようシア。今日の料理は成功か?」

「毎日成功してますよピラ。そんな事言う子にはニンジンの甘煮はあげません」

「わりぃわりぃ。そうだな、どの料理も見た目はあれだけど味はイケるもんな」


 ピラが口角を上げて笑う。いつも意地悪なことを言うのだ。私は馬房に設置してあるコタツの上に朝食を並べていく。いつも沢山食べるから全て大盛りにしてある。ピラは器用にスプーンを使ってトマトリゾットをひょいひょい食べていく。


「昨日図書館でキャロットケーキのレシピを見つけたので、いつか材料が揃ったら作ってみますね」

「ああ。そりゃありがたいが、シア。前から言ってっけど、俺は別にニンジンが好きって訳じゃねぇぞ?馬だけどニンジンに拘ってねぇ。別に他のでもいい。チーズでもショートでも、マロンでもだ」

「くるみを入れるともっと美味しくなるそうなので、こうご期待です」

「話聞け?とりあえず話聞け?」


 コタツに入ってピラの豪快な食事風景を眺めていると、馬房の外から私を呼ぶ団長の声が聞こえた。仕事の追加だろうか。大変だな、と笑うピラに苦笑いを返して席を立った。団長をあまり待たせるとすぐにほっぺを膨らませるのだ。空気を抜いてもすぐに再充填してしまうからしぼませるのに苦労する。洗濯かな、と予想して団長の元に向かった。




 案の定、井戸の近くで団長がピーピー鳴いていた。水が冷たかったのだろう。洗濯は当番制で、団長にもちゃんとその当番が回ってくる。団長の隣には見兼ねたくまさんが洗濯の手伝いをしていた。仕方ないなあ、とひとつ息をついて、腕まくりをする。


 厚い雲が空を覆う。刺すような冷たい風が肌を撫でて、小さくくしゃみをしてしまう。雪でも振りそうな空模様。さり気無く風上に移動したくまさんは、素知らぬ顔で鎧を拭いていた。ずいぶん古ぼけてしまった騎士団の鎧には、拭っても落ちない血の跡が点々と残っている。この街にはトナリ帝国の敗残兵が落ち延びてきて、野盗じみた振る舞いをするのだ。争いは絶えない。


「ねぇシア。首都に行く気は無いの?あたしの伝手があれば仕事には困らないわよ?」


 しゃがんで桶の中の洗濯物をかき回す団長が言う。


「私も第七騎士団の一員ですから。不正規ですけど」

「真面目ねぇ。くまは?くまはどうなの?」

「ご恩を返すまでは、ここに」


 くまさんは鎧を空に掲げてしげしげと見ている。拭き残しがないかのチェックだろうけど、消えない傷と染みが多すぎてよく分からないようだ。はぁ、と団長がため息ついて洗濯物をくるくる回す。団長が心配してくれている。団長とトム副団長の予想では、ここにはいずれ戦火が及ぶ。


 ひんやりと冷たい水を我慢して、みんなのシャツを洗っていく。もともとこの街の孤児だった私は団長に拾われたのだ。騎士団員とは名ばかりで、戦闘能力のない私は新米メイドみたいな立ち位置だ。外に出て上手く生きられるか自信が無い。くまさん、ギンさん、イノ助さんも私と似た経歴である。3人は開戦前にトナリ帝国から逃げてこの街にやってきた。行くあての無かった3人を、私の時と同じように団長が拾った。経歴が似てるからだろうか、私は不思議とその3人と仲が良い。吐く息が白く煙り、薄暗くなってきた空にふわふわ浮かんで行く。くまさんはいつまでも、ごしごしと消えない傷跡を拭いていた。




 そろそろ日が暮れると思われる頃、大変です、と血相を変えたイチカさんが宿舎に飛び込んできた。偵察に出ていたイチカさんは1枚の手紙を持っている。重要性を察した団長はすぐにその手紙を読み、団員を全員庭に呼びつけた。ピラもいる。


「あたしとトム副団長の考えは正しかったわ」


 開口一番に団長が言う。団員たちは静まり返り、場の空気が一瞬で凍り付く。イチカさんが野盗を倒した際にみつけた手紙には、この街への行軍を示唆するものが書かれていた。おそらく野盗に扮したトナリ帝国の正規兵だったのだろう。全ての音が消えた宿舎に、はらりはらりと雪が降る。


「団長。デコイの可能性はないのかい?」

「この手紙にはトナリ帝国宰相のサインもしてある。確定よ。この証拠があれば本国もきっと動くわ。イチカ!」

「はい。準備万端ですよー」


 手紙を懐に仕舞ったイチカさんが颯爽とピラに乗る。


「時間との勝負よ。援軍が間に合えば逆に大打撃を与えることができるわ!我が国の裏をかく作戦だもの、武功を欲する貴族たちがきっといる!チャンスよ!」

「ふむ。じゃあオレ達はその別働隊を見つけて遅滞作戦か?」

「いずれはね!まずは位置の特定を急ぐのよ!!!」


 雪がキラキラ舞い落ちる。この街の停滞していた空気が動き出していくのを感じる。ついに恐れていた事態になったが、それでも逆転の芽がある。己を振いださせるかのようにみんな大声を上げる。


「ギン!あんた寒さに強いから斥候を………ギン?」


 シャラリ、と綺麗な音を立てて、ギンさんが刀を抜いた。


「ギン君、それは何の冗談だい?それにイノ助君、くま君。その位置はイチカさんの邪魔になるよ?」


 トム副団長の言葉に返事は無い。斧と盾を構えるイノ助さんと、大剣を肩に担ぐくまさんが宿舎の出入り口を塞いでいた。


「ねぇあんたら。変な冗談ならやめて。急いでるのよ」


 3人の殺気立った目が、とても冗談だとは思えない。あまりに急な事に、私は自分の足がふら付くのを感じた。


「その手紙は、その手紙は不味いのです。いつかこうなる事を恐れていましたが、これは仕方のない事なんですよ」


 くまさんの低い声がやたらと響いた気がした。


「……テメェ等トナリ帝国の間者か!!いつからだ!!いつから俺等を騙してやがった!!!」

「最初から、と言う他ありません」


 がなり立てるピラに、くまさんは何処までも冷静に言葉を返す。二足歩行になったピラが刀を抜いて、その背に乗ったイチカさんが転げ落ちた。いつの間にかトム副団長とジャドさんも武器を構えているが、団長だけが立ち尽くしたままだ。


「それならそうと、なぜ寝首をかかなかったの?二年間。あんたらが来てからもう二年よ。いつだってチャンスはあったはず」


 団長は疑問を投げかけたが、すぐには返答が返ってこなかった。三人はお互いの顔を見合わせて、小さく笑った。


「……ガラじゃねえってのが答えになるか?」

「んだな。本土からはそんな指示書がきたども、なんだかな」


 ギンさんとイノ助さんは声だけはいつも通りだった。けれど、武器を持つその手に一切の油断は無い。余裕も無い。


「バカね、あんたら。ほんとバカよ」


 団長が腰の剣に手を添えて、勢いよく抜こうとしたが抜けなかった。団長は手が短いのだ。どう頑張っても三分の一くらいしか剣を引き抜けなくて、諦めて背中のピコピコハンマーを構えた。私も腰の短剣を一応抜いたが、その手は激しく震えている。気持ちに整理がつかない。私の心情なんか関係無く展開が転がっていく。




 しんしんと降り積もる雪が全てを埋めていく。街灯に照らされた雪片がオレンジ色に光っていて、まるで花火の残滓のように見える。


「……何がしたかったんだよお前等。気の無ぇ剣を振いやがって」


 刀を降ろしたピラが呟く。仰向けで倒れている三人は白い息を夜空に浮かべている。まだ息がある。それでも、もうじきその命の炎は消えてしまうだろう。


「……馬鹿なのは分かっているんですよ。でも、こういう生き方しか出来なかった。知らなかった」


 くまさんの独白するかのような言葉が宙に浮く。戦闘力の無い私は先ほどくまさんの大剣で切られそうになったが、くまさんはその剣をピタリと止めた。一瞬私と目が合って、くまさんは軽く苦笑い。濃く作り過ぎたコーヒーを飲んだ時のような、そんないつもの苦笑い。動きを止めたくまさんの隙をついて、団長がピコハンを喰らわせたのだ。決定的な一撃だった。


「今日は、随分冷えますね。シアさん」


 くまさんの体に雪が積もっていく。私は何と言っていいか分からずに、ただ静かに頷いた。


「……こういう日は、たまにシアさんが作る鍋が食べたいですね。僕は、あれが一番好きです」

「……鍋は、トム副団長が作ったやつです……」


 私達のやり取りが聞こえたらしいギンさんとイノ助さんが小さく笑った。


「ククッ、げほっ!オレは、頻繁に出るスクランブルエッグライスが食いたいな。大盛りで」

「……んだんだ。おらも好きだナ。見た目アレだども」

「……オムライスです。あれは、オムライスなんですよ……」


 立ち尽くして三人を見ていた他の団員達も、私達のやり取りで小さく笑う。不思議と、いつもの第七騎士団の雰囲気に戻っている気がする。それでも、止まない雪が死にゆく三人を消し去っていくようで、私は泣きながらその体に積もった雪をどけていく。


「……また、会えますよ。何故だか、そういう予感がするんです」


 くまさんの最後の言葉だった。ギンさんとイノ助さんも覚めない眠りについている。ぽたりと落ちた雫に共鳴したかのように、大粒になった雪が音も無く街を埋めていく。時計塔の鐘が鳴り響く。一日の終わりを告げる鐘が、今日はくまさん達を悼むように聞こえた。




 ふと気づけば森の中。地べたに座っていた私は、目の前に大型魔物の素材がごろごろ落ちている事に気付く。きっとこれはくまさん達のだ。私は涙を拭いながら大事に素材を拾い集めた。


「「「何だ今の!!!!!!!!!!!!!!!」」」


 ピラとジャドさん、それとイチカさんが声高らかに叫んだ。


「え!?オレ騎士団やってたぞ!?なん、何なん!?」

「ココア王国って何処ですか!?夢!?」

「何でだよ!?なんで俺だけ馬なんだよ!!クッソが!毎日チビガキに乗られてたぞ俺!!!!」


 徐々に思い出してきた。ここは迷宮3階層の森の中。大量の魔物に囲まれた時に私は【夢】の力を使ったのだ。辺りを見回してみれば魔物は全滅していて、全て魔石と素材に変化していた。くまさんたち以外は野盗として登場したのだろうと思う。


「く、くま~!ぎん~!イノ助ぇ~!!!」


 3人の素材に団長が泣きついてきた。そんな姿を見せられて、また私の眦から涙がぽろぽろ落ちてくる。団長のちいさな体を抱きしめて、ふたりしておいおい泣く。


「あれ!?確かわたし達って魔物に囲まれてましたよねー?」

「ぶはははは!てかレンジ!お前馬!!!は、腹イテェ!!」

「おいシア!!多分お前だろさっきの……て、号泣かよ!?」


 小さな国の小さな町で、私達の毎日は夢ではなく現実だった。


「団長、シアさん。大丈夫だよ。だってくま君が最後に言ってたじゃないか、また会える予感がするって」


 トム副団長が私達の肩に手を置いてやさしい声で言う。


「……はい、トム副団長」

「そ、そうよね!!なんせあいつらはこのあたしが拾ったんだもの!!勝手に第七騎士団を辞めるのは許さないわ!!!」


 団長が涙を流しながらも笑顔を見せた。私もその言葉を信じよう。服の袖で乱暴に涙を拭って、天を仰ぐ。


「オイ、アイツら続きをやってンぞ!」

「バカと天然とマイペースが化学反応起こしやがった……」

「わたしも、思い出したらなんだか泣けてきましたよ」


 晴れ渡る空に三人の笑顔が浮かんで見えた。まだ油断すると涙が零れてしまうけど、それでも再会を信じて、私は明日も生きるのだ。



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