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くまの異世界暮らし(仮)  作者: タン塩
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熊の川流れ

日本のある深い山の森の奥に一匹の熊が棲んでいた。

少しくすんだ焦げ茶色の毛を持ったくまは日々を何事もなく過ごしていた。しかしある日、突然の大雨によって近くの河が氾濫してしまい河に流されて気を失ってしまう。そして熊が目を覚めるとそこ島が空を漂い、グリフォンが空を翔んでいる世界だった。



初投稿です。おかしなところもあると思いますがよろしくおねがいします。

 ある日、河が氾濫した。昨日降った大雨のせいだ。

  「ガアァァ…」

  うわっすごい勢いだな、こんな勢いの中入って大丈夫かな。まあ入らないと魚が捕れないし、捕らないとお腹すいて死んじゃうし、入らない選択肢はないんだけど。めんどくせー。という意味の鳴き声を鳴いた。

 冷たい水の中にザブザブ入っていき獲物がいないか周辺を探し始めたが一切、魚は見つからない。苛立ち混じりに水を乱暴に掻き分けていると

 「ズルッ」

 石に生えていた苔で滑ってしまい、そのまま水の勢いに流され体の至るところをぶつけ、全身に鈍い痛みを覚え、痛みとパニックでどちらが水面かわからなくなった。そして気付くと目の前いっぱいに苔むした岩があり、

 「ガッ」

 そこに顔面を強打しそして俺は気を失った。

 数時間ほど経過して俺は目が覚めた。そこは河の縁だった。どうやら引っ掛かっていたようだ。少しの間呆然としてやっと脳が活動を再開し始めたのか、何が有ったのか思い出すことができた。

 「そうだ!あの時俺は河で滑って、頭から岩にぶつかって…それで…」

 俺は周囲を見回してみたが林の中ということしかわからなかった。それを俺は疑問に思った。

 「ん?おかしいな、ここらへんは俺の縄張りだからわからないっていうはずはないんだけど。もしかして、かなり遠いところまでながされちゃったのかな?とりあえず、周りを散策してみよう。」

 水底に打ち付けた時の体の鈍痛は残っていたが俺は歩き出した。数分ほど歩くと林が途切れている場所を見つけた。見つけた時はうれしくてつい走り出してしまった。そして林の先を見た時、その嬉しさは困惑に変わった。

 林の先に有ったものは島が空に浮き、鳥とライオンが合体したような生物、俗に言うグリフォンが空を翔んでいる光景。

 熊である俺にもわかる。ここは異世界だ。

 


 

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