表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Maverick  作者: たぴおか。
7/9

平行線の世界観

教室にはいつもと変わらない風景があり、時間はあせくせと着実に仕事をしている。

ただ一つ違うことは、皆の今までの世界から桔梗茜という女性の存在が消えてしまったこと事だ。


だが、俺の世界には、頭には確実に彼女との記憶が、印象が、感触が残っている。


これではまるで、自分が逆にこのクラス、いや、学校という世界から逸脱している様にも感じれる。


ここまでは、俺のただ個人的考察だ。

皆が知っていた、桔梗はいない。


だが、俺には消えない、消えないんだ。


そんなことを思いながら、もう一度桔梗のほうに目を向ける。


転校生特有の質問攻めにあっている、この光景すら俺にはドッキリに思えるほど不自然だ。



だが、一つ気がかりなことがある


あの桔梗が、子犬の様にそわそわしている。

どちらかといえばムードメーカーのあいつが、おかしい...

「桔梗ちゃんってなにか趣味とかあるのー?」


「えっ...えっと特にないかな。」


「あっ、そうなんだ。それも個性だよね!」

クラスメイトの女子は必死にフォローしている


嘘だ、前までのあいつはもっとはきはきしてスポーツが好きで目新しいものに食いつくような


そんな女性だった。


「桔梗さんって、なんだか俗にいう清楚系って感じしてスゲー俺好み。」

「これだから童貞こじらせてる奴は困るわ」


嘘だ、お前は前の桔梗に失恋した挙句学校中に性癖をばらまかれただろうが

まあ、それが彼の童貞に至る理由なんだが


いいや、いいやそんなどうでもいいことは今更関係ない


俺は直接、彼女に聞きたい

訪ねたい、知りたい


心の思考より身体が先に施行した


「ちょっと、お前こっちこい」

そういいながら、桔梗の手を引く

「えっ・・・?」


桔梗はつぶやくクラスはざわめく、それもそうだ俺なんてアニメで言うモブもいいところだ

そんな奴が、いま一番話題の美少女転校生を無理やりどこかへ連れて行ったんだから、ただの事案にしか見えない


そして確実に俺の声は震えていた、それに何だこの小学生並みの連行は...


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ