Transition
現状、無力な僕たちに残された道はただ一つ逃げるということになってしまった
わざわざ、真意の探求を始めたばっかに現実とは思えない事象に遭遇してしまった。
18歳を超えているとはいえ目の前の人間が亡くなることすら非日常的なのに対し、動揺を隠せない、しかも、その人間が血を吹いて死んでいくなどアブノーマルもいいところだ
とにかく走った、息ができなくなるまで走った
あらゆる道を抜けて、戦火の後のような街にも目もくれず
街角を曲がると
そこには絶望という名がふさわしい街を火が呑み込む前にビルの谷間から見えた「なにか」がいた・・・
「なんだよこれ・・・」
思わず自身の心境を吐露してしまう
一方、桔梗は次々と起こる異常事態に整理がつかず声すら出せない状態であった
そんなことを考えているうちに、目の前の「なにか」がこちらに気づいたようだ
逃げようとするも、恐怖で足が動かない
助けを呼ぼうにもこの状況じゃ助かっているほうが少ないくらいだ、無駄だろう
そんなことを呑気に考えていると、目の前の「なにか」はにたりと笑ったようにこちらを見て、覆いかぶさるようにこちらへ向かってきた。
とっさに、僕も桔梗を守るように盾となる形で守ろうとした
だがそんなことをしようが大して意味がないのは分かっていた、だけど何もできずにただじっとしているのも無駄、せめて命に代えてでも彼女を守ろうという意が体を動かした。
呑み込まれる寸前に、桔梗は少し震えていたが微笑を浮かべながら
「ありがとう...・・・」
最後の言葉はよく聞き取れなかったが、それだけども僕の心は満たされていた
腕の中にある小さくて暖かい命、ここで絶えてしまうのか
結局、何もせずに人生を終えてしまったな
そういえば、みんなはどうしているんだろう
などと、走馬灯まがいな様々な感情や思想が交差しながら
二人はこの「なにか」に呑み込まれていった。
悠久の時をつめこんだ、その空間に少し暖かさすら感じながら気を失っていった。
「頭が痛い」
虚ろな目を開けるとそこには、見覚えのある天井
「俺の部屋・・・・?」
「さっきのは何なんだったんだ、夢・・?」
「にしても嫌な夢だった、ふざけやがって」
しばらくして、自分が置かれた状況を整理すると学校の支度をし、足早に登校していった。
ここでは、まだあらゆる変化には気づいてはいない
時間を空けてしまい、申し訳ありません!!
気温の変化など生活の変化により少し体調を、崩していました(笑)
小説のほうはというと、こちらも季節同様変化が生まれてきましたね!!
ここら辺からは私も書いてて楽しくなる一方です
ですがやはり、まだ・・・文章力が足りない・・・そう思います
皆さんも「ここはおかしい」や「使い方があっていない」などがあったらどんどん教えてください!!
また感想などもドシドシ待ってます!!!!